『おじゃる丸』以前の作品…覚えていますか? 「NHK教育」アニメをさかのぼる!
マグミクス / 2021年8月9日 17時10分
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■なぜか数珠つなぎに思い出せない…その秘密は「枠」と「放送期間」の目まぐるしさ!
気付けば1998年の放送開始から早23年の時が経過しようとしているNHK教育(現Eテレ)の超人気児童向けアニメ『おじゃる丸』。北島三郎さん担当のOP曲は変わらずとも最近ではフワちゃんがED曲に参加するなど、やはり時の移ろいは感じるもので『忍たま乱太郎』に次ぐ長寿アニメとなっています。
さてさてそんな『おじゃる丸』の放送開始当時の枠は17時25分~17時35分。これまでも多くのアニメ作品が放送されてきたのですが、覚えていらっしゃいますでしょうか? 不思議と記憶が粥状にとろけてしまう人も多いはず。本稿では驚異的な長期政権となった『おじゃる丸』以前に放送されていた懐かしきアニメたちを1作ずつさかのぼっていくことにします。
●開始直前まで放送されていたのは…『はじめ人間ゴン』
さて『おじゃる丸』のひとつ前に放送されていたのは原始時代コメディ「はじめ人間」シリーズの『はじめ人間ゴン』(原作:園山俊二)。児童向けとあってゴン(CV:大谷育江)を中心としたかわいらしいドタバタが繰り広げられます。昭和世代と平成世代が「マンモスの肉を食べてみたい」という奇特な欲望を共有できているのはこのアニメのおかげ。この感覚、ぜひとも令和の子供たちにも引き継ぎたいものです。こちらは同枠において1998年4月6日~1998年10月3日まで放送されていました。
●記念すべきNHK初のオリジナル“帯アニメ” 『はりもぐハーリー』
さてさらにそのひとつ前。1996年8月5日~1997年6月27日まで同枠で放送されていたのは『はりもぐハーリー』です。(その後も『ゴン』開始まで再放送などが組まれます)。本作はハリモグラの男の子・ハーリー(CV:日高のり子)たちと動物のキャラたちの学校生活を描いたものであり、NHKの帯アニメでは初となる原作なしのオリジナル作品でもあったのです。(オリジナル初は『飛べ!イサミ』)。キャラクター原案を手がけたのは『星守る犬』などで知られる村上たかしさんでした。
●無限ループしていなかった?『ヤンボウ ニンボウ トンボウ』
さらにその前が『ヤンボウ ニンボウ トンボウ』。白猿の3兄弟が両親に会うために旅する冒険物語。こちらの作品は1954年にラジオドラマとして放送されていたものをアニメ化したもので、帯アニメとしては非常に少ない全39話という話数。そのため連続して1996年4月1日~1997年4月5日までの間に3周するという奇策が採られました。(金曜日に最終回を迎えたはずのアニメが翌月曜日に再び始まるという、抜けられぬ輪廻に子供らは大いに戸惑いました)
●藤子・F・不二雄原作の大人気アニメ『ポコニャン!』
世代によっては『ドラえもん』より先に触れていた藤子作品が『ポコニャン!』です。やはりネコともタヌキともつかない奇妙な生き物ポコニャン(CV:三田ゆう子)が小学生の女の子ミキちゃん(CV:平松晶子)の家に居候し「へんぽこりんパワー」であれこれ物事を解決していくという今思えばまごうことなき藤子不二雄フォーマットの作品でした。こちらはNHK総合の別時間帯で放送されていたものが同枠に引っ越してきたもので、1994年4月4日から1996年3月30日まで放送され、ゲームセンターの乗り物になったり、ED曲の「ポコニャラ音頭」が人気を博したり、多くのちびっこに慕われました。
●同枠でさかのぼれる最初のアニメは『チロリン村物語』
『ポコニャン!』の前の同枠はクラシック番組となるのでいったん、ここで区切りを見せたかに思われたのですがさらに1年ほどさかのぼると1992年4月6日~1993年3月19日までのあいだ『チロリン村物語』が放送されることになります。それ以前は「みんなのうた」がしばらく続くため、こちらの作品を『おじゃる丸』枠の源流とさせていただきます。
とはいいながら、その『おじゃる丸』の放送枠自体が今や18時00分~18時10分に変更されており、その枠のひとつ前はというとご存知『忍たま』であり、では『忍たま』のひとつ前はというと……『チロリン村物語』の”再放送”なのです。妙な包囲網に足を踏み込んでしまった気分ですが、この再放送ありきの「枠」配置の目まぐるしさは極めてNHK的と言っても良いでしょう。これまで紹介してきたどの作品の最終回もはっきりと覚えていないのは子供だったからだけでなく、こうした事情も少しばかり絡んでいそうです。
(片野)
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