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『東京卍リベンジャーズ』登場人物たちが影響されたエンタメは? 時代から推測

マグミクス / 2021年8月15日 14時10分

『東京卍リベンジャーズ』登場人物たちが影響されたエンタメは? 時代から推測

■2005年、マンガ・ドラマでも「ヤンキー」は絶滅寸前だったが…?

「タイムリープ×ヤンキー」という斬新な設定に、血の沸き立つような展開の数々、今まさに破竹の勢いのアニメ『東リベ』こと『東京卍リベンジャーズ』(原作:和久井健)。

 舞台となっているのは2005年の東京。主人公のタケミチこと花垣武道は1991年生まれ、また「東京卍會」総長、マイキーこと佐野万次郎は1990年生まれ。本作の登場人物はほぼ平成生まれなのです。作中でも言及がある通り、彼らが生まれ育った時代ではすでに「ヤンキー」は過去のものになりつつありました。ということは逆に彼らは一体、何に影響されて「ヤンキー」となったのでしょうか。2005年から遡りつつ……彼らがどハマりしていたであろうエンタメを勝手ながら推測していきます。

●まず2005年当時の少年マンガの連載陣はというと…

 タケミチが舞い戻った2005年当時、中学生が夢中だったマンガたちはというと……「週刊少年ジャンプ」なら『ONE PIECE』(著:尾田栄一郎)や『NARUTO』(著:岸本斉史)、また『HUNTER×HUNTER』(著:冨樫義博)は飛び飛びながらも連載していましたし、『DEATH NOTE』(作画:小畑健、原作:大場つぐみ)が大人気を博し、「ジョジョ」シリーズ(著:荒木飛呂彦)に至ってはすでに第7部『スティール・ボール・ラン』が連載されていたのです……こうしてみると想像以上に“最近”のように思えてきます。

 ではのちに『東リベ』が連載されることになる当時の「週刊少年マガジン」の連載陣はというと……『魔法先生ネギま!』(著:赤松建)だったり『スクールランブル』(著:小林尽)だったり、かわいらしい女の子が多く登場する作品が多いのも特徴。少し横道に逸れますが、同年にはAKB48が活動を開始するなどオタクカルチャーが世間に浸透してきた頃でもあったのです。

●マイキーたちがハマっていたかもしれない“ドラマ”は…?

 彼らがヤンキーマンガにほぼ触れずに育ってきているなら、ドラマはどうでしょうか。『東リベ』メンバーが小学生の頃の1998年に放送されていたドラマ『GTO』(原作:藤沢とおる)は、主人公・鬼塚も元ヤンという設定。ヤンキー生徒も登場していましたが、別にけんかに明け暮れるなんてことはありませんでした。また、タイムリープ先の2005年7月4日。その3日後にあたる7月8日にはドラマ『ドラゴン桜』(原作:三田紀房)がスタート。これもまた元・暴走族の弁護士である桜木が主人公で、やはりヤンキーは過去のものとして否定的に扱われます。

 さてヤンキーを過去扱いする作品が多いなか、世代的にもぴったりのヤンキードラマが放送されていたのです。それは2002年に放送された『ごくせん』(原作:森本梢子)。生徒たちの金髪ロン毛ファッションは、小学校高学年だったタケミチやマイキーたちが観ていたとすれば、多感な時期ゆえに影響は大きいでしょう。

●ヤンキーなき時代にヤンキーをしている彼らの美学

 とはいえ、マイキーやドラケンが『ごくせん』を観ていようといまいと、当時から既にヤンキーが姿を消していたことに変わりはありません。それゆえに彼らは虚構としての「ヤンキー像」再構築しなくてはならなかったのです。このあたりに、幕末の志士のような気骨を感じます。本来的にはファミレスでたむろする現代っ子の彼らが、進んでヤンキー観を取り込み体現していくところに、彼らの確固たる美学があるのです。

 これから先、この『東京卍リベンジャーズ』が今の子供らにどんな影響を与えていくのか。それはまた、12年後に確認してみましょう。

(片野)

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