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ウルトラマンが「武器」を持ったのはいつ頃から? ブレスレットからしゃべる剣まで…

マグミクス / 2021年8月15日 17時10分

ウルトラマンが「武器」を持ったのはいつ頃から? ブレスレットからしゃべる剣まで…

■万能だったブレスレットから歴史が始まる

 近年のウルトラシリーズの作品では、ウルトラマンが武器をもって戦う姿が多く見られますが、ウルトラマンが初めて武器を手にしたエピソードは、今から50年前の8月6日に放送された、『帰ってきたウルトラマン』第18話「ウルトラセブン参上!」でした。

 この時に新ウルトラマン(現在ではウルトラマンジャックという正式名称がありますが、当時の時代に合わせて新ウルトラマンと表記します)が戦った怪獣がベムスター。一度は新マンを倒したほどの強敵怪獣です。

 このベムスターを倒すため、ウルトラセブンが新マンに渡したのが「ウルトラブレスレット」でした。以後、ウルトラブレスレットは新マンの頼れる武器として左手首に装着され、数々の凶悪怪獣を倒すことになります。

 武器といえば、セブンの「アイスラッガー」も手に持つことのできる武器と言えないこともないですが、あれは体の一部ですから「武器」とみなすのは難しいでしょう。

 ウルトラブレスレットは、以降の第二期ウルトラシリーズではある種の定番武器になります。ウルトラマンAはゾフィーの持ってきた「ウルトラコンバーター」を一度使用したにすぎませんが、ウルトラマンタロウは本来持っていた「タロウブレスレット」のほかに、ウルトラの母から「キングブレスレット」という、さらに強力なブレスレットを手に入れていました。

 ウルトラマンレオも最初からつけていた「レオブレスレット」のほかに、ウルトラマンキングから授かった「ウルトラマント」をアームブレスレットにして左上腕部に装備しています。

 このブレスレット系の武器は、まるで魔法のようにさまざまな形に変わることができ、時には怪獣を切り裂き、時には怪獣をほんろうし、時には役に立つ道具になるという万能アイテムでした。ウルトラマン自体が見せる神秘の超能力以上に、何でもできる印象です。

 もちろん、ウルトラマンがブレスレット以外の武器を使うこともありました。「エースブレード」と呼ばれる、Aが超能力で作り出した長刀や、ウルトラの父が持っていた「ウルトラアレイ」。レオが工場の煙突から作り出した「レオヌンチャク」などです。

 しかし、いずれも使用回数は少なく、この時代のウルトラマンの持つ武器といえば、ブレスレットの印象が強いでしょう。そうした意味では、ブレスレットは第二期シリーズを象徴する武器といえるかもしれません。

 ところが、以降のシリーズでは第二期シリーズのように万能アイテムとして使用されることはほとんどなくなってしまいます。

■新時代の武器は、オモチャで再現可能なリアル志向のものへ

ウルトラマンタロウがパワーアップアイテムとして使用した「キングブレスレット」。画像は「ウルトラマンタロウ ウルトラレプリカ ウルトラバッジ&キングブレスレット」(バンダイ)

 時代は21世紀に入り、『ウルトラマンネクサス』第26話から登場したジュネッスブルーに、「アローアームドネクサス」というガントレットを思わせる装備がありました。この部分が弓のようになり、必殺技アローレイ・シュトロームを放つことができます。アイスラッガーのように身体の一部とも取れますが、このギミックを再現したオモチャが販売されました。

 その次の作品『ウルトラマンマックス』第13話「ゼットンの娘」で、ゼットンに苦しむウルトラマンマックスが、ウルトラマンゼノンから授かった武器が「マックスギャラクシー」です。その形状が、前述のアローアームドネクサスと似たガントレットのような形でした。

 このマックスギャラクシーの登場は、おそらく『帰ってきたウルトラマン』第18話のオマージュと思われますので、平成時代のブレスレット武器の走りだと考えられます。この武器もオモチャ化されているので、アローアームドネクサスも同系統の武器として今回紹介しました。

 番組途中でパワーアップアイテムとして加わるのが、パターンだったのかもしれません。この後、『ウルトラマンメビウス』でもウルトラマンメビウスが最初から持っている変身アイテムと兼用の「メビウスブレス」が、途中でウルトラマンヒカリから託された「ナイトブレス」と合体させ、メビウスブレイブという形態に変身できるようになります。

 この時期のシリーズを振り返ってみると、ウルトラマンの武器の商品化に合わせた大型化が見られます。しかし、この時期でもガントレットのような手にはめてある武器というイメージでした。そこからさらに大きく、手持ち武器となったのは『ウルトラマンギンガ』以降です。

 変身アイテムであるギンガスパークが槍状の武器に変形した「ギンガスパークランス」や、続編『ウルトラマンギンガS』でウルトラマンビクトリーが使用した「シェパードンセイバー」など、この頃から手持ちの武器という方向性になりました。

 ちなみにビクトリーはこのほかにも特異な武器を使います。それは右腕に怪獣の一部を宿すことができる能力。例えばEXレッドキングの拳や、エレキングのシッポ、キングジョーカスタムのペダニウムランチャーなどです。これはウルトラマンギンガがスパークドールズを使って怪獣に変わるという設定との差別化だったのでしょう。

 ウルトラマンの武器の登場は定番となり、2020年放送の『ウルトラマンZ』で登場した「幻界魔剣ベリアロク」のように、「しゃべる剣」という、想像もできない武器が当たり前のように出てきます。ウルトラマンが武器を持つことは、商品展開の上で避けられないことでしょう。

 劇中に出てきたものは何でも商品化されて最近の子供たちは恵まれている……子供時代にウルトラブレスレットのオモチャが欲しかった筆者はそう思います。もっとも完全変形できるウルトラブレスレットなど、現在の技術でも再現は無理でしょうね(笑)。

(加々美利治)

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