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【シャーマンキング30周年への情熱(41)】シャーマンファイト突入で際立ったチョコラブの強さ

マグミクス / 2021年8月20日 7時37分

【シャーマンキング30周年への情熱(41)】シャーマンファイト突入で際立ったチョコラブの強さ

■見どころ満載の第19話。アニメになって良かった点は――

 2021年8月19日放送のTVアニメ『シャーマンキング』第19話は、見どころにあふれた回でした。ファウストVIII世との再会、シルバとアンナの意味深な会話、トーナメント戦の開幕、リゼルグの行方、そして始まった1回戦……。
 
 前回の18話でついにグレート・スピリッツの全容が明らかになり、チョコラブが初登場したことと合わせると怒濤の展開です。万が一見逃してしまうと話について行けなくなる可能性も。皆さんは大丈夫でしたか?

 ところで、シャーマンキングがアニメになることは、それ自体が嬉しいのは当然として、特に喜ばしいのは「カラーになること」と「音がつくこと」だと思います。例えば、18話のカラーで描かれたグレート・スピリッツを見ると、外縁部には虹色のゆらめきがありました。原作よりも神秘性が増して感じられます。

 次に音といえば、チョコラブの名前のアクセント。もしかしたらこれで初めて正しいものを知った方もいるのではないでしょうか? 残念ながらチョコラブは、どれだけ頑張ってもみんなに正しく呼んでもらえないので(笑)、せめて皆さんが覚えていてあげてください。

 もうひとつ、音といえば歌です。原作劇中ではいくつかの歌が登場しますが、すでにBoZ(オーの上に長音記号)の「ちみ・ちみMORYO」は第10話で披露されています。それに続き、ファウストVIII世が歌う「ファウスト・ラブ」も登場しました。作詞の才能は微妙なものの(汗)、エリザに対する「ファウスト(自分)の愛」と「ファースト(最初)の愛」というダブルミーニングは、彼らしさが表現されていて秀逸だと感じます。実際に作詞したのは武井宏之先生なので、ファウストの微妙さを表現した先生がやっぱり凄い! ということになるのでしょう。

 少し話はそれますが、今月の少年マガジンエッジ9月号では、ファウストを主人公にしたスピンオフ小説「SHAMAN KING FAUST8 永遠のエリザ」のコミカライズが掲載されています。講談社のWebマンガアプリ「マガポケ」で連載されているものの転載になりますが、読み応えのある小説版の魅力はそのままに素晴らしい作画で描かれています! この機会にぜひ読んでいただきたいと思います(「SHAMAN KING THE SUPER STAR」と「マルコス」は休載です)。

■試合1回戦で見せた、チョコラブの強さと凄さ

シャーマンファイト本戦で実力を見せたチョコラブ。アニメ『シャーマンキング』第19話「黒いジャガー」より

 話を戻し、19話の後半、シャーマンファイト1回戦の内容を振り返ってみましょう。ここではチョコラブの強さが描かれていました。単なる寒いダジャレを言うだけの男ではありませんでしたね。右手に装備した爪を媒介に、自分の身体の各所に持霊のミックをオーバーソウルして、ジャガーになりきるのが彼の能力です。

 ここで改めて「オーバーソウルとは何か」を振り返ってみます。オーバーソウルとは、霊を、本来憑依できないはずの物質に強引に憑依させた際、そこから出ようとして一部があふれる現象のことですが、シャーマンがその状態を維持しながら、あふれた霊を自在に変形させて何らかの形を作ることまで含めて「オーバーソウルする(させる)」という場合が多いでしょう。

 霊が憑依できないはずの物質としては、葉が持っている日本刀・春雨や、竜の木刀、X-LAWSの弾丸など、人工的なものが多い印象がありますが、血液を媒介にしていたボリスの例もあるので、そうとも限りません。ですからチョコラブが自分の肉体の一部にミックをオーバーソウルさせるというのはわかるのですが、彼の特徴はその結果ジャガーになりきれるという点です。身体能力が大幅に向上しているわけです。

 他のシャーマンのオーバーソウルは、多くが「自分は術者としてそのままであり、武器を強化する」タイプです。自分自身を武器にするのは憑依合体に似ているものの、それを制御するのは自分ですから、同時にやらなければならないことの多さを考えると、アンナが言うとおり高度な技でしょう。これから先の試合が気になります!

 最後になりますが、ゲームアプリ『SHAMAN KING ふんばりクロニクル』の事前登録が始まりました! 開発中の画面を見ただけでも期待の高まる内容で、リリースが待ち遠しいですね! 筆者も開発の経緯を多少は知っているので、どのような作品になっているのか今から楽しみです!

 それでは今回はこの辺で。また次回よろしくお願いします!

(C)武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京

(タシロハヤト)

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