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【漫画】航空機事故を再現した訓練で爆発! その時クルーは…元CAが描く安全への思い

マグミクス / 2021年8月23日 11時10分

【漫画】航空機事故を再現した訓練で爆発! その時クルーは…元CAが描く安全への思い

■乗客の安全を守るため、訓練を積み重ねるクルーたち

 航空会社で働くCA(キャビンアテンダント)たちが安全訓練を受けています。実際にあった航空機事故のクルーになりきり、自分だったらどうするかを考える授業です。離陸に向けて滑走中、大きな衝撃と爆発音が。悲惨な事故に直面し、対応をせまられたクルーは……。

 御前モカさん(@Babylion_110)が「マンガクロス」にて『CREWでございます!』シリーズを連載中です。元CAの作者が航空業界の裏側をリアルに描いたお仕事エッセイ。今回Twitterで「入社して間もないCAが航空機事故生存者より安全堅持の心を託された話」として公開されたのは、シリーズ2作目の書籍『CREWでございます! 燃える! ! スチュワーデス物語』に収録された、フライト16『安全訓練でございます!』のエピソード。

 想定外の状況のなかで乗客を守るために瞬時に判断し、行動する必要があるCAたち。その過酷な現場が描かれたエピソードに、読者から「日本航空123便墜落事故の日を前に公開ありがとうございます」「どんなドキュメンタリーよりもリアル」「号泣した」「こういう訓練を経て日々の業務にあたっていらっしゃるんだなあ」「努力される全てのクルーに感謝を」などの声があがりました。

 作者の御前モカさんに、お話を聞きました。

ーー『CREWでございます!』シリーズでは、御前モカさんのご経験をもとにした過酷なCA現場が描かれていますが、マンガに描く際に心がけていることはありますか?

 現場に迷惑をかけないことです。特にCREW(以下、クルー)のイメージダウンは避けたいです。理由は、機内での安全に関する現場のクルーの指示には必ず従っていただきたいからです。

 イメージダウンによりクルーの信頼を欠き、指示に従わないこと、また、自分の作品で知っていただいた知識を現場のクルーの判断より優先させてしまうことは、その方の命を奪いかねない危険なことですので、細心の注意を払いながら、注意喚起もしております。

ーー今回Twitterで『安全訓練でございます!』のエピソードを公開された経緯を教えて下さい。

 今回の公開に至った理由は、航空会社やメーカーの安全に関わる取り決めは、数々の航空機事故があり、失われた多くの大切な命・人生から得ているものである、ということを知っていただきたいからです。

 そしてクルーの訓練や強い安全厳守・堅持の心を知っていただき、現場のクルーを信頼していただきたいという願いからです。

 また、映画『ハドソン川の奇跡』の地上波公開により、誤った安全に関する知識がツイートで流れてきたり、航空機事故について間違えた情報を目にして、否定して回っていたのですが、その様子を見た担当編集者と編集部が、このエピソードの公開を提案して下さいました。

ーー今回のエピソードに対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

「クルーがこのような訓練や安全最優先、安全厳守の心を育てる教育をしているとは知らなかった」というお言葉です。国、会社問わず行われている訓練ですが、より多くの方に知っていただくことで、現場のクルーを信頼していただけるのではと感じております。

シリーズ4作目の書籍『CREWでございます!負けるな!航空業界!』が発売中 (C)御前モカ(秋田書店)2021

ーーシリーズ4作目となる書籍『CREWでございます!負けるな!航空業界!』が2021年8月16日に発売されました。収録内容や見どころなどをご紹介いただけますか?

 見どころはTwitter上で公開し、多くの方にいいねをしていただけた回(フライト13『わたくしとCREWでございます』)と、安全に関わる回です。

 航空業界内のハラスメントにも触れております。航空業界でのハラスメントは航空安全を揺るがします。また、救命ボートについても少し細かく描きました。

ーー今後、Webで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 現在連載中の『CREWでございます!』教官編では、ハラスメントに焦点を当てております。私の経験から、なぜハラスメントを起こしてしまいそうになったのか、なぜ航空業界ではハラスメントにより安全が守れなくなる恐れが発生するのかなども描いていきたいと思っております。

 ハラスメントはどの組織でも起こり得る、また、撲滅していかなくてはならないものだと思っております。私は正解を持っているわけではありませんが、基本はギャグマンガですので、笑っていただきお楽しみいただきながら、一緒にお考えいただくこともできる作品にしたいと思っております。

(マグミクス編集部)

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