SNSでは“予想祭り”状態！ 『ウルトラマントリガー』に今後登場してほしい怪獣とは？

■放送開始から「期待を裏切らない」展開

　現在テレビ東京系で放送中の『ウルトラマントリガー』は、1996年に放送され絶大な人気を誇った『ウルトラマンティガ』の後継作として注目を集めています。『ティガ』をより現代風にディティールアップしたトリガーのデザインや、GUTS（ガッツ）の名を冠した防衛チームなど、随所に『ティガ』を感じるポイントが盛り込まれています。

　なかでも特にファンの期待値が高まっているのは、同作に登場する怪獣ではないでしょうか。『ウルトラマンティガ』にはゴルザやガタノゾーアなど人気怪獣が多いことから、トリガーでも再登場するのか気になっている人も多いようです。実際、放送開始前からSNSでは『ウルトラマントリガー』にどんな怪獣が出てくるのか予想する人や、登場してほしい怪獣を投稿し合う動きが盛り上がりを見せていました。

　果たして、『ウルトラマントリガー』の放送が始まると、ファンの期待を裏切らない怪獣が続々と登場しています。記事執筆時点で4話＋総集編の放送を終え、登場した怪獣たちを整理してみましょう。

　まず、『ティガ』劇場版に登場したカミーラ・ダーラム・ヒュドラに相当する闇の三巨人が第1話から立て続けに登場。こちらは放送前から発表されていましたが、ファンにはたまらないサプライズでした。

『ティガ』の第1話ではゴルザ＆メルバのコンビが印象的でしたが、『トリガー』ではまさかの2体を合体させたゴルバーがその役割を担います。さらにSNSでも再登場を熱望する声が多かったガゾートが第3話で登場。嫌に甲高い鳴き声はそのままに、ティガ登場時より少しスリムなデザインになっていました。

　また、意外な伏兵もすでに登場しています。歴代の防衛チームなどを紹介する総集編では、『ティガ』第21話に登場したデバンがMCを務めています。ちなみにこの総集編では、デバンの「（防衛隊に）ワンチャン入りたい」という発言があり、ネット上では時代の流れを感じた視聴者の声もあがっていました。

　ここからは『ティガ』での人気度やSNS視聴者の予想もふまえながら、今後『ウルトラマントリガー』に登場するかもしれない怪獣たちを紹介したいと思います。

■イーヴィルティガ登場を匂わせる演出も？

『ウルトラマンティガ』で暴走した巨人としてティガと対決したイーヴィルティガ。画像は「イーヴィルティガ 1/12スケール 色分け済みプラモデル」（バンダイ）

　まず再登場を望む声が多いのがシルバゴンです。『ティガ』では圧倒的なパワーを誇った人気怪獣ですが、2008年公開の映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』でゴルドラスと一緒に、キングシルバゴン・キングゴルドラスとして登場しているため「当時のスーツが現存していればハードルは低いのでは？」といった声も。

　また、バリヤー怪獣ガギも視聴者の期待が高いようです。当時のガギは「遊園地に来た子供たちを蟻地獄で捕獲する」というトラウマシーンを生み出しましたが、もしトリガーで登場するなら、令和版トラウマシーンが見られるのかも注目です。

　さらに『ティガ』では何度も登場したキリエル人/キリエロイドを推す人も。キリエロイドは“人類の救世主”といった少し大人向けのエピソードが『ティガ』の作風に非常にマッチしていた敵キャラです。筆者としては、おばあさんとコタツで和むシーンがかわいいスタンデル星人が気になるところです。

『ウルトラマントリガー』の登場怪獣についてはさまざまな予想を立てることができますが、やはり気になるのは“イーヴィルティガ”の存在ではないでしょうか。『ティガ』第44話でマサキ・ケイゴが変身する巨人ですが、暴走の末、善良な怪獣ガーディーを殺害するなど悪の存在として描かれるキャラクターです。

　このイーヴィルティガについても、『トリガー』での登場が予想されています。というのも、『トリガー』にはイグニスという謎のトレジャーハンターが登場していますが、オープニングテーマの映像ではウルトラマンらしき姿が確認できます。このことからネット上でも「イーヴィルティガ的存在なのでは？」との声があがっています。今のところ、敵とも味方とも取れないポジションのため今後の動向が気になるところです。

『ティガ』は昭和ウルトラシリーズとは断絶された世界観の作品でしたが、『トリガー』ではメトロン星人やギマイラ、グビラなどおなじみの怪獣たちが登場しています。その一方で（記事執筆時点では）完全オリジナルの怪獣が未登場のため、今後作品の顔となる怪獣が出てくるのか注目したいところです。いずれにせよ『ティガ』以来のファンにとって、週末を迎える楽しみはこれまでのウルトラ作品以上のものでしょう。

（椎名治仁）