【望月英の「今から始める!」洋ゲーガイド(26)】『Returnal』をプレイして分かる、「PS5」のスゴさ
マグミクス / 2021年8月29日 18時30分
■「キレイ」を通り越して「美麗」…?
こんにちは!望月英でございます。今回の「洋ゲーガイド」では、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)からリリースされているPlayStation 5(PS5)専用タイトル『Returnal』(リターナル)をプレイする機会をいただきました。純粋な本作の面白さはもちろんですが、プレイを通じてPS5というハードの凄さ、そしてこれからのゲームの「楽しい!」をさらに広げてくれる可能性を感じたプレイ体験を語っていきたいと思います。
新しいハードをゲットして一番ワクワクする瞬間、「最初のゲーム起動」からPS5のスゴさに一気に引きずり込まれます。なんといっても「映像がキレイ!」。そんなのもう言われるまでもないよ! とお思いのことと思います。正直、望月はPlayStation 4でも十分すぎるほどキレイなグラフィックだと思っておりましたが、『Returnal』のグラフィックは「キレイ」を通り越して、表示されているもの全てが「美麗」というレベルでした。
言葉の表現としておかしいことは承知の上ですが、「これもうリアルよりリアルなんじゃないか」と感じる超体験……いや肝心のゲーム! 見とれてたらそれは「プレイ」じゃねえ! やるぞ! と気合を入れなおしてプレイに入りました。
今回プレイさせていただいた『Returnal』はどんなゲームかといいますと……
姿を変え続ける謎の惑星“アトロポス”に墜落した宇宙飛行士セレーネ。脱出の方法を探すため、謎めいた廃墟の広がる荒地を探索していた彼女は、異形の敵に襲われ、命を落とし――なぜか墜落の瞬間に戻り、再び脱出の旅を始める運命となる。
『Returnal』(リターナル)は、ゲームオーバーのたびに世界の姿と入手できる装備が変わっていく、新感覚ローグライクTPS。
「死のループを断ち切れ。」
(PlayStation公式HPより)
……という公式ストーリーがありますが、ゲーム序盤はもう「何が何やらさっぱりわからない」状態です。
主人公・セレーネが不時着して探索を始め、間もなく見つける「自分が録った覚えのない自身の音声ログ」や、異星の地形に突如現れる「セレーネが地球にいた時に住んでいた家」など、プレイヤーが「いったいどういう事なんだ?」と思うポイントは、プレイヤーが操作しているセレーネ自身も感じていることであり、そこからさらに一段「疑惑の深淵」に沈められる演出も……没入感で溺れるような感覚になる、とんでもない作品です(最高の誉め言葉)。
■没入感を加速させるPS5のスペック
『Returnal』は基本的に3人称視点のシューターゲーム。難易度は高めだが「死」を繰り返すことも攻略要素のひとつとなっている
そして作品自体の演出による没入感もさることながら、PS5というハードの「今までにないスペック」が、その没入感をさらに加速させていくのです。その機能のひとつが、PS5のゲームパッドに搭載された「バイブレーション機能」です。
従来のハードでもすでに搭載されていた機能ですが、本作『Returnal』では、例えば雨が降っているシーンで「どこに雨の雫が落ちているのか」を具体的に感じることができるのです……!
従来のゲームハードにおいて、プレイヤーの感覚に訴えかけてくる主な要素は「視覚」と「聴覚」のふたつだったと思います。しかし今、新たに「触覚」がそこに並ぼうとしているのを、文字通り「肌で感じる」ことができました!
その他にも、パッド内スピーカーの指向性上昇、そしてL2、R2トリガーのアダプティブトリガー、つまり「引き金の重さ」までもゲームごとに設定変更できるようになったようです。前者で聴覚による演出手段が増えるのはもちろん、後者でもリアルな「引き金を引く」緊張感を堪能し、さらに新しい没入感が得られるでしょう。
また、今回プレイした『Returnal』でも実装されている「トリガーを引く強さによって攻撃を変えられる」という機能も、今後あらゆるゲームで操作バリエーションを広げてくれる可能性をビンビンに感じます。
これからPS5を手に入れる予定の皆様、ぜひともこの新たな「没入感」を全力で楽しんでください! そして今回ご紹介した『Returnal』も、いちゲーマーとして自信をもってオススメできるゲームでした (クリア済です!「最後」まで!)。
PS5でしか体感できない「最高の深淵」、ぜひ覗いてみて下さい!
(C)2021 Sony Interactive Entertainment Europe. Developed by Housemarque Oy.
望月英
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