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『鬼滅の刃』脇役だけど気になる一般人8人 「実は黒幕?」「伊之助が怖がる」

マグミクス / 2021年9月4日 6時10分

『鬼滅の刃』脇役だけど気になる一般人8人 「実は黒幕?」「伊之助が怖がる」

■一般人で、登場シーンは少ないけれど…物語に重要な意味を持つ人々

 2021年9月25日(土)にTV放送予定の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』に先駆けて、TVアニメ『鬼滅の刃』の1期「竈門炭治郎立志編」の特別編集版の放送が告知されるなど、2期「遊郭編」の放送に向けての動きが活性化しています。

『鬼滅の刃』の魅力は、兄弟や家族の絆、仲間同士の友情はもとより、敵である鬼たちの背景もしっかり描かれているところだと言われます。さらに少しだけしか出てこないキャラクターのなかにも印象に残る人がいます。「サイコロステーキ先輩」というニックネームで知られる「累に刻まれた剣士」も、そのひとりです。

 この記事では、『鬼滅の刃』の登場人物のうち、鬼殺隊と鬼を除く一般人のなかから、独断と偏見で選んだ「気になるキャラクター」8人をご紹介します。

※この記事では、まだアニメ化されていないシーンの記載があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。

●炭治郎を家に泊めた三郎爺さん

 町に炭を売りに行った帰り、家路を急ぐ炭治郎に「鬼が出るぞ」と言って、自分の家に一泊させたのが三郎爺さんです。この三郎爺さんがいなければ、もしかすると炭治郎も鬼の餌食になるか、鬼化していたかもしれないので、炭治郎の命の恩人と言ってもいいほど。

 鬼の出現を言い当てたり、一般には知られていないはずの鬼狩りの存在を知っていたりしたことから、連載中には、「実は三郎爺さんが黒幕!?」というトンデモ説まで飛び出しましたが、もちろんそんなことはなく、古くからの言い伝えを信じる、ごく普通の親切なおじいさんでしたね。

 炭治郎と禰豆子が不在の間も、町の人たちと一緒に畳や家具を変え、家をきれいにしていてくれたことからも三郎爺さんのいい人ぶりがうかがえます。

●沼鬼に婚約者をさらわれた和巳さん

 本部からの指令を受けた炭治郎が、鬼殺隊士として最初の仕事で向かった北西の町で出会ったのが婚約者をさらわれ、憔悴しきった青年・和巳(かずみ)さんです。

 毎夜、少女をさらって喰らっていたのは、壁や地面に沼状の空間を作り、その中を自由に動くことができる沼鬼でした。炭治郎は禰豆子の助けを借りながら沼鬼を倒すことができましたが、和巳さんの婚約者はすでに沼鬼の犠牲になっていました。

 炭治郎に「失っても 失っても 生きていくしかないです どんなに打ちのめされようと」という言葉をかけられた和巳さんは憤慨し、「お前に何がわかるんだ!! お前みたいな子供に!!」と、つかみかかります。しかし、彼の手を押さえた炭治郎の悲しい笑顔に、炭治郎もまた自分と同じく大切な人を失った境遇であることを察した彼は、炭治郎の手を「痛ましい手 硬く鍛え抜かれ 分厚い 少年の手ではなかった」と涙するのでした。(アニメではこの炭治郎の手がアップで映し出されますので、より分かりやすいでしょう)

 和巳さんは婚約者を失ったショックでやつれていますし、相手のお父さんに殴られて着物もヨレヨレですが、けっして弱い人間ではありません。沼鬼を前にしても怖れおののくばかりではなく、婚約者を返せと言葉にできるメンタルの強さもありますし、助け出した女の子を抱え続けていられる肉体的な力もあります。そのうえ炭治郎に突っかかった自分の非礼を詫びる素直さや、炭治郎の境遇を思いやれる優しさもある素敵な人なのです。

●炭治郎を驚愕させた鬼舞辻無惨の妻(麗さん)と娘

 浅草での任務に向かう途中、鬼の始祖である鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)の匂いを感じ取った炭治郎は、ついに人間の男性の姿をした無惨を見つけ出します。ところが無惨はかわいい娘を抱き、隣には美しい妻まで……!

 3人の身なりは一見して裕福と分かるものでしたし、無惨はとても紳士的で怯える妻をいたわる様子も見せていますし、笑顔すら向けています。無惨は「月彦(つきひこ)さん」と呼ばれ、妻を「麗(れい)さん」と呼び、ごく自然に人間の社会に溶け込んでいました。

 麗さんのファッションは、クロッシェ(釣鐘型の帽子)やスカート、化粧など、流行の最先端をいくモガ(モダン・ガールの略)で、言葉づかいからも良家の出であることが見て取れます。無惨は青い彼岸花に関する情報集めのために彼女や彼女の実家、人脈を利用しようとしたのかもしれませんね。

 少年の姿でいる時の無惨の義母とメイドは、禰豆子が太陽を克服したことを知って興奮した彼によって殺害されていますが、この麗さんと娘のその後は不明です。

●善逸に強いと誤解されている正一君

 正一君は、響凱に連れ去られた兄・清を追って、妹のてる子とともに鼓屋敷に来ていた少年です。鼓屋敷の中で部屋がグルグルと回転したり、場所が変わったりしているうちに善逸とふたりきりになり、善逸の「汗・息・震え」がひどすぎるヘタレっぷりに付き合うハメに……。

 善逸は、長い舌の鬼と遭遇して気絶したところで、やっと本来の強さを発揮し、気絶したまま「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃(へきれきいっせん)」を繰り出し、長い舌の鬼を倒したのです。ところが当の善逸はそれを覚えていないばかりか、正一君が鬼を倒したと思い込み、無理やり連れて行こうとするほどでした。

 単行本にある「大正こそこそ話」では、帰路につく清、正一、てる子の兄妹が描かれていますが、3人とも「疲れた」と疲労困憊しています。どんな時も善逸を見捨てず、炭治郎のズレた話にも突っ込まず疲労困憊するまで付き合った正一君は、メンタルの強さではたしかに善逸よりも強いと言えるのではないでしょうか。

●藤の花の家として鬼殺隊を支える ひささん

 ひささんは、かつて鬼殺隊に命を救われた「藤の花の家紋の一族」のひとりです。食事や布団の用意が素早く、善逸からは妖怪扱いされるほどでした。

 3人はひささんのもとで療養し、医師にも診てもらっています。そして、何より野生児そのものだった伊之助の心の成長にも彼女は影響を及ぼしました。清潔な衣類を着させ、天ぷらを食べさせ、伊之助に「ほわほわ」を教えたのは、ひささんです。

 しかし、伊之助は彼女のことを「恐ろしかった」とも言っています。後ろから見られていてもすぐ分かるという伊之助ですが、ひささんがおにぎりを持って後ろに座っていたのは気付かなかったと言い、殺気を出さずに相手に近づくことができれば、気付かれずにすむという伊之助のアイデアは、上弦の参・猗窩座(あかざ)との戦いで活かされました。伊之助がひささんのことを恐ろしいと言ったのは、あながち間違ってはいないようです。

■遊郭編にも魅力的な「気になるキャラ」が続々

●炭治郎が潜入した「ときと屋」の鯉夏花魁

 鯉夏花魁(こいなつおいらん)は、音柱・宇髄天元(うずい・てんげん)の妻のひとり、須磨が潜入捜査していた「ときと屋」の上位の遊女です。

 行方が分からなくなった須磨を探すため、「ときと屋」に就職させられた炭子(=炭治郎)にも鯉夏花魁は優しく接してくれました。荷物を運んだお礼にお菓子をくれたり、須磨の情報を教えてくれたり、須磨のことを心配したりなど、女性社会のドロドロとは縁遠い人のようです。

 鯉夏花魁のお菓子をくれる時の女性らしい手の添え方や炭治郎が男だと分かっていても、あえて知らないふりをしたり、噂話をする子たちを優しくたしなめたりする様子は、同じ花魁でも暴力や恫喝で恐怖支配する蕨姫(=上弦の陸・堕姫)とは大違い。下の子たちからも慕われる美しく優しい花魁です。

 そんな鯉夏花魁の美しさに目をつけていた堕姫は、身請けの前日に彼女を襲い、帯に閉じ込めますが、炭治郎の活躍で殺害はまぬがれます。身請けされることについて、「本当に幸せ」と言っているので、お金の力で嫌々……というわけでもなさそうですし、幸せな第二の人生を祈るばかりです。

●堕姫に妻を殺された「京極屋」の店主

 善子(=善逸)は潜入した「京極屋」で蕨姫花魁(=上弦の陸・堕姫)が少女たちをいじめるのを見て思わずそれを止め、蕨姫花魁の返り討ちにあいます。その時、仲裁に飛んできたのが店主でした。汗だくで駆けつけた店主は、そのまますばやく土下座をキメ、なんとかその場を収めたのでした。

 実は善逸たちが潜入する2日前、「京極屋」では女将のお三津が謎の死を遂げていました。彼女は蕨姫花魁の正体が人間ではないことに気付いてしまったため、堕姫に惨殺されたのです。

 夫である店主が部屋で亡き妻の着物を抱え、呆然としているところに音もなく現れたのは天元でした。天元の妻のひとりである雛鶴(ひなつる)と善子の行方について疑わしい人物を尋ねた天元の「仇を討ってやる」という言葉に店主の心は動き、蕨姫花魁の名前を告げました。

 看板花魁である蕨姫花魁に逆らえず、そのご機嫌取りしかできない店主ではありますが、天元に蕨姫花魁の名前を伝える時には、亡くなった妻を想う夫として勇気をふりしぼったのでしょう。アニメでの描かれ方が楽しみですね。

* * *

 このほか作品中には、うどん屋の豊さん、無限列車の車掌や乗客たち、浅草の雑踏のなかで鬼にされた男性とその妻などが登場しています。あなたの気になる一般人は、誰でしょうか?

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記

(山田晃子)

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