40代コロコロ中年 グラスホッパーを走らせる＆転がす？ 大人のRCカーライフ(11)

■グラスホッパーは転がすものと見つけたり

　約35年ぶりにタミヤのRCカー「ホットショット」を手に入れ、さらに当時の入門モデル「グラスホッパー」も入手した筆者。改造パーツの組み込みも完成し、さっそく走らせに行こうとしましたが、ちょうど雨ばかりの時期にさしかかってしまいました。天気予報と仕事のスケジュールとにらめっこを続け、どうにか時間を確保、千葉県富里市にある「新北総サーキット」へと向かいます。

　この時は見事にリポバッテリー用の充電器を忘れたので、オーナーさんに貸していただきました。いつもご迷惑をおかけしております……。

　この日は昼前にお邪魔したので、まずはバッテリーを充電しながらのんびりお食事タイムです。蝉の声を聞きながら食べるおにぎりのうまいこと。子供のころにおばあちゃんの家に遊びに行ったときのことをふと思い出します。

　さて、バッテリーの充電が完了したらすぐに走らせようと思ったのですが、思わぬ難題が待ち構えていました。リポバッテリーがグラスホッパーのなかになかなか収まらないのです。オーナーさんによると、リポは昔のバッテリーよりも少し大きいので、古いマシンだとたまにこういうことがあるそうです。

　最終的にはなんとか押し込みましたが、バッテリーを取り出すときはボディを外さなければ難しいということも分かりました。あまり頻繁にボディを外すとネジ山がつぶれてしまうので悩ましい問題です。いずれ何か手を打たなければいけないかもしれません。

　とりあえずバッテリーの問題は解決したので、次はサーボやアンプの微調整です。トリムやサブトリムを修正し、まずはまっすぐ走れるようにしなければいけません。これはオーナーさんに手伝っていただきながらどうにか完了し、いざ走らせてみたのですが……。

　グラスホッパー、跳ねすぎ。

　リアのサスペンションに使われているスプリングが固いようで、コースのちょっとしたデコボコに触れただけでもポーンとよく跳ねて転がってしまいます。フルスピードを出したら簡単にすってんころりん。バッタと名付けられているのは伊達ではありません。

■ホットショットにトラブル発生

高性能パーツを組み込んでパワーアップしたホットショット

　それでもしばらく走らせていると、どうにかコツも飲み込めてきます。走らせるよりも、むしろ転がして体勢を立て直して遊んだほうがグラスホッパーは楽しめることもわかりました。しかしこれだけ簡単に転ぶとなると、他の人がいる場合はちょっと走らせづらいとも思えます。

　今もグラスホッパーを愛好している方々がさまざまな情報を公開していますが、かなり手を加えている方が多いようです。実際、車体も安いし転がっても平気で起き上がってくるほど頑丈なマシンなので、思い切って改造をしてみるのもありかもしれません。今後の課題ですね。

　そうしてグラスホッパーをバッテリー1本分遊んだ後、ホットショットも走らせます。

　やはりホットショットは、グラスホッパーとは走りの安定性が段違いです。特にジャンプの着地時にいちいち転がる心配をしなくていいのは大変にありがたい点でした。

　しかししばらく遊んでいたところ、ボディに取り付けていた飾りのライトが落ちてしまったので、思い切って全部取り外すことにしました。落ちる部品はひとつでも少ない方がいいので。

　それからしばらく快調に走らせていたのですが、さらなるトラブルに見舞われます。度重なるジャンプの衝撃のためか、フロントサスペンション右のプラスチックのパーツのネジ山が削れてしまい、ネジが抜けてしまったのです。フロントドライブサスペンションも落ちてしまってどうしようかと思ったのですが、ちょうどその時コースにいた方が、拾ってくださっていました。ありがとうございました。

　とりあえずグラスホッパーのデビューも終えていたのでこの日はここで切り上げて、壊れたパーツ、アップライトを探しにいつもお世話になっているチャンプ八千代台さんに向かいます。しかし残念ながら在庫はないので取り寄せとなりました。部品が到着したらゆっくり修理といきましょう！

（ライター　早川清一朗）