1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. アニメ・コミック

『ルパン三世』第1シリーズの“神回” 絶対見るべき4エピソード

マグミクス / 2021年9月17日 14時10分

『ルパン三世』第1シリーズの“神回” 絶対見るべき4エピソード

■宮崎駿に高畑勲…巨匠が携わっていた元祖「大人向けアニメ」の神回

 2021年に放送開始50周年を迎えたアニメ「ルパン三世」シリーズ(原作モンキー・パンチ)。それを記念して『ルパン三世 PART6』が2021年10月より放送予定です。今では日本一愛されている泥棒となったルパンですが、アニメ第1シリーズの放送当初は全くと言っていいほど人気がなかったことはご存知でしょうか。それも(後述しますが)、のちのジブリ監督となる高畑勲氏や宮崎駿氏が参加していたにも関わらずです。

 企画段階から“日本初の大人向けアニメ”を志向していたため、ルパン一味がどれだけ軽妙洒脱なやりとりを繰り広げようと、子供らが食いつかず結果として視聴率は散々。日曜夜のゴールデンタイムに放送されていたにも関わらず視聴率は最低で3%を記録しました。結果、第1シリーズは23話で打ち切りとなってしまいます。が、時代が追いつき再放送を重ねるたびに人気は高まり、続編の制作が決定。気付けば国民的シリーズとなっていったのです。この記事ではそんな“時代が追いつかなかった”第1シリーズのなかから特にファン人気が高い4エピソードを選出してご紹介。これはぜひとも予習しておきたいところです。

●第1話 「ルパンは燃えているか・・・・?!」

 
 アニメの開幕エピソードでありながらいきなりの衝撃回。スタイリッシュ極まるオープニングの後、登場したルパン三世(CV:山田康雄)はまさかのレーシングスーツ姿。犯罪組織スコーピオンが主催するサーキットレースに参加し、罠にハマったふりをしながら相手の裏をかこうというあらすじ。大泥棒であるはずのルパンが何かを頂戴にあがるわけでもなく、またレース中は主役だというのに、ほとんど顔を隠しています。第1話から実にソリッドな演出が施されているのが分かります。途中、銭形警部がレーシングカーに乗ってのご登場。アニメにおいてルパンと銭形警部(CV:納谷悟朗)の最初の追いかけっこはサーキット上でのものでした。ストーリーもマシンの疾走感と速度を合わせて二転三転。峰不二子(CV:二階堂有希子)の暗躍も要注目です。『ルパン三世』おなじみの手の甲の毛も含め、なんともアダルトな雰囲気を醸し出す幕開けとなりました。

 2021年9月17日に発表された、『金曜ロードショー』の「みんなが選んだルパン三世」で、この第1シリーズ第1話は1位の第2シリーズ第155話(最終回)『さらば愛しきルパンよ』に続く2位に輝きました。上位4つのエピソードは10月15日(金)に『金曜ロードショー』でTV放送されます。

●第4話 「脱獄のチャンスは一度」

 こちらも人気のエピソードです。第4話にしてルパンは銭形警部に逮捕され、刑務所へと送られることに。ルパン逮捕に歓喜する銭形ですが、一方でルパンの脱獄を警戒。ところがいつまで経ってもルパンは脱獄を企てようとしない……このままではルパンは死刑になってしまう。徐々に銭形もいら立ちを募らせていく。一体、なぜルパンは脱獄しようとしないのか。最後に明かされるその理由にはしびれます。わずか25分程度のエピソードながら劇中では1年が経過するという意欲作でもありました。

●第5話 「十三代五ヱ門登場」

 第5話「十三代五ヱ門登場」は石川五ェ門(CV:大塚周夫)の初登場回にしてファン投票では第1シリーズ内で最も人気の高いエピソードです。斬鉄剣の使い手である石川五ェ門にルパンは命を狙われるも、この対決の裏で糸を引いていたのが五ェ門の師・百地だったことが判明……というストーリー。なお女嫌いのイメージが強い五ェ門ですが、初登場時は峰不二子を「某(それがし)のガールフレンド」と紹介するなど今とは違う一面を見せてくれるのも第1シリーズの見どころです。物語後半、高速道路におけるふたりの決闘は色気と血気が綯交ぜとなった名シーン。思わずコマ送りで見たくなります。

●11話 「7番目の橋が落ちるとき」

 こちらも非常に完成度の高いエピソードとして人気です。ルパンの名をかたった橋爆破事件が発生。犯人を突き止め屋敷へと侵入するも次元(CV:小林清志)とともに捕縛。同じく捕まっている少女の命と引き換えに現金輸送車の爆破を引き受けることに。こちらは本格的に宮崎駿氏と高畑勲氏が演出に携わった回として知られ、どこか『カリオストロの城』をも彷彿とさせる展開もあります。「粋にやろうぜ粋によ」「明日は明日の風が吹くさ」などルパンを象徴するセリフも次々に飛び出す密度の高いエピソードです。

 以上4エピソードを選出しましたが第1シリーズは全23話。先述の「大人の事情」で作風も途中で大きく変更されており、その点も含み置きつつ通しで観るとまた趣深い作品です。今では「大人も楽しめるアニメ」が主流ですが、その源流は間違いなくこの『ルパン三世』第1シリーズにあると言って良いでしょう。

(片野)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください