2021秋アニメ待望の続編3選 タイトルが不穏な「鬱アニメ」が再び！

■人気作品の続編てんこ盛り！　タイトルが不穏なあの作品も…

　新作はもちろん、『鬼滅の刃 遊郭編』『ワールドトリガー（3rdシーズン）』といった大作など人気作品の続編も豊富な2021年の秋アニメ。せっかく見るなら、早く目途をつけて復習しておきたいですよね。この記事では、2021年秋アニメのなかで、待望の続編を3作品ご紹介します。SNSでも「ワクワクが止まらない」「サブタイトルがすでに怖い」と評判です。

●『結城友奈は勇者である- 大満開の章 -』2021年10月1日（金）～放送

『結城友奈は勇者である- 大満開の章 -』は、「結城友奈は勇者である」シリーズの第3期にあたります。第2期までで描かれた「勇者部」の、「これまで」と「これから」が描かれます。第1期・第2期同様、公式Webサイトにも詳しいあらすじはありません。サブタイトルの「大満開」が何を意味するのか、不穏ながらも期待の集まる作品です。

【本作のあらすじ】
　平和を取り戻した勇者部。部員の結城友奈（ゆうき・ゆうな／CV：照井春佳）たちは、いつも通り讃州中学校（さんしゅうちゅうがっこう）に通っていました。学校帰りにカラオケではしゃいだり、キャンプでごちそう（？）に舌鼓を打ったり。「私たちは普通の女の子に戻ります！」と、楽しそうに中学生活を満喫する一同。しかしある日、また勇者として戦う機会が訪れてーー？

　第1期・第2期では、人類の敵・バーテックスと勇者部との戦いが描かれました。壮絶な戦いと、あまりにむごい能力「満開」の真実に傷つきながら、友奈たちは平和を勝ち取ったのです。しかし、本作では「これは、これまでの、これからの物語。」と称し、その続きが描かれます。事前の情報がほぼなく、それがある種不気味さを醸し出している本作。少ない手がかりのひとつであるサブタイトル「-大満開の章-」からは、戦いの再開や「満開」の使用など、過酷な展開が予想されます。友奈たち勇者部は、やっと訪れた平和な日々を守れるのでしょうか。この作品は、TBS「アニメイズム枠」やAT-Xなどで放送予定です（動画配信サービスでの配信は未定）。

●『無職転生 ～異世界行ったら本気だす～ （第2クール）』2021年10月3日（日）～放送

『無職転生 ～異世界行ったら本気だす～』第2クールキービジュアル　(C) 理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生」製作委員会

『無職転生 ～異世界行ったら本気だす～ （第2クール）』は、同名アニメの第2期にあたります。制作を手掛けているアニメ制作会社「スタジオバインド」は本作のために設立され、圧倒的に美しい作画を実現。ストーリーの面白さもあいまって、第1期は「覇権アニメ」と高い評価が集まりました。アスラ王国への帰還を目指すルーデウス・グレイラット（CV：内山夕実）たちは、無事目的地へたどり着けるのでしょうか。

【本作のあらすじ】
　ルーデウスは、凶暴な令嬢・エリス・ボレアス・グレイラット（CV：加隈亜衣）、魔族の戦士・ルイジェルド・スペルディア（CV：浪川大輔）とパーティ「デッドエンド」を結成し、アスラ王国へと向かっていました。一方、ルーデウスの家庭教師をしていた水聖級魔術師・ロキシー・ミグルディア（CV：小原好美）も、転移事件が起きたアスラ王国にあるルーデウスの家を訪れてーー？

　2021年に始まった第1期から、わずか約9か月で放送開始となる本作。原作は小説投稿サイト「小説家になろう」での連載がすでに完結しており、2022年で10周年を迎えます。本作では、ルーデウスが故郷・ブエナ村を出てから6年後のストーリーが描かれます。第1期と比べて少し大人になったルーデウスたちは、どんな冒険をするのでしょうか。また、同じくアスラ王国に向かったロキシーとルーデウスが再会できるかどうかにも注目です。この作品は、TOKYO MXやサンテレビなどで放送予定です。「dアニメストア」「ニコニコ」では地上波同時配信を予定しており、その他配信サイトでは10月9日（土）正午以降、順次見ることができます。

●『マブラヴ オルタネイティヴ』2021年10月6日（水）～放送

『マブラヴ オルタネイティヴ』キービジュアル　(C) aNCHOR / オルタネイティヴ第三計画

『マブラヴ オルタネイティヴ』は、同名ゲームを原作としたアニメです。「マブラヴ」シリーズのアニメとしては2012年に『トータル・イクリプス』、2016年に『シュヴァルツェスマーケン』が放送されており、どちらも本作のスピンオフ小説を原作としていました。「神鬱ゲー」と名高い「マブラヴ」シリーズの本編として、どのようなシナリオを見せてくれるのでしょうか。

【本作のあらすじ】
　ある日、いきなりまったく異なる並行世界で目覚めた白銀武（しろがね・たける／CV：神木孝一）。そこは、地球外起源生命体「BETA（ベータ）」との戦争が続く、極限の世界でした。並行世界で兵士として3年間を過ごした武でしたが、あえなく戦死。再び目覚めると、前回目覚めた「あの日」に戻っていました。人類が追い詰められた記憶記憶を胸に、前回のループで得た経験を活かし、武は「次こそ人類を救う」と立ち上がります。

　本作の原作となる同名ゲームは、実はゲーム『マブラヴ』の続編にあたります。「マブラヴ」シリーズ初の本編のアニメ化でありながら、続編が先にアニメ化される珍しい企画です。原作は、『君が望む永遠』を手掛けたゲームブランド「?ge（アージュ）」の作品。設定のひとつである「未知の生物に追い込まれていく感じ」は、『進撃の巨人』の作者・諫山創さんが作品の参考にしたといいます。生々しく容赦ない「BETA（ベータ）」の侵攻と、絶望的な状況でも生き残りをかけて戦う人類。アニメ化済みの2作品では残酷かつグロテスクな描写もあり、閲覧には注意が必要です。「（同シリーズを）今後10年、20年と続けるため」と、声優陣も原作ゲームから一新。気合いの感じられる本作、開始前にぜひシリーズ作品をご覧ください。この作品は、フジテレビ「＋Ultra」枠や関西テレビなどで放送予定です。動画配信サイトでは、「FOD」にて独占配信となっています。

＊　＊　＊

　話題作目白押しの2021年秋アニメ。何を見るか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。気になる作品があった方は、早めに予習・復習しておくのがおすすめです。そうすればきっと、この秋の楽しみが増えるでしょう。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

（新美友那）