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『おじゃる丸』の攻めたパロディ回 「え、そっち?」ナナメ方向に予想を裏切る

マグミクス / 2021年9月26日 15時10分

『おじゃる丸』の攻めたパロディ回 「え、そっち?」ナナメ方向に予想を裏切る

■『おじゃる丸』パロディ回のタイトルがスゴイことに…

 NHK Eテレで放送されているご長寿アニメ『おじゃる丸』。誰もが1度は見たことがある、子供向けアニメの大定番です。しかしながら、実はたびたび、子供には元ネタが分からないであろうパロディ回が放送されています。なかには、「NHK勝負しすぎでは…」というタイトルの回もあるのです。

 子供と一緒に見る親も楽しめるようにという配慮なのか、はたまた制作スタッフの暴走なのか……狙いは定かではありませんが、そんな「他のアニメ作品をパロディした回」をピックアップしてご紹介します。

●「百人☆一首☆王」(元ネタ:『遊☆戯☆王』)

 2017年10月6日に放送された回は、『遊☆戯☆王』のパロディ。おじゃる丸が百人一首をするストーリーなのですが、有名な「俺のターン!」的なセリフが飛び出すほか、百人一首の札から精霊っぽいものが飛び出すなど、『遊☆戯☆王』成分が満載。

 そして、あらゆるキャラが「それはどうかな?」と発言しまくります。これは遊戯王で逆転するときによく出てくるセリフではありますが、ここをピックアップしてこするのは、なかなかコアだと言えるでしょう。

 実は『おじゃる丸』と『遊☆戯☆王』は、同じ「ぎゃろっぷ」という制作会社がアニメを作っており、これがパロディのきっかけなのかもしれません。

●「進撃のマロ」(元ネタ:『進撃の巨人』)

 2018年5月18日放送回は、『進撃の巨人』のパロディ。この回は、おじゃる丸が巨人となり、人々を困らせてしまうストーリー。大音量のおなかの音を静めるために大きなプリンを作ったり、かゆくなった足を掻くためにどんぐりの矢を放ったり……さすがに元ネタとは違うほんわかした展開です。

 しかしながら、弓矢を放つ人々の服装がかなり調査兵団そっくりで、舞台となっている街並みもどことなく『進撃の巨人』の風味があります。タイトルだけ見ると流行りに乗っかった感が香ばしいものの、内容としてはほっこり楽しめる、ちょうどいいパロディ具合だったのではないでしょうか。

●「オレの妹がこんなにフラフラなわけがない」(元ネタ:『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』)

 2018年12月7日放送の回では、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(略称:俺の妹)』のパロディ。ライトノベル原作の作品までパロディに踏み切っているのです。この回はフリーターであるケンさんの妹が登場する話で、内容だけを見るとそこまで暴走していません。

 しかしながら、ケンさんの妹役を務めた声優が、なんと『俺の妹』のヒロイン・高坂桐乃役を演じている竹達彩奈さん。ご本人を使ってのパロディというのは、かなりの冒険だといえるでしょう。

■コアなファンの予想を裏切る「斜め上」のパロディも

●「テニスのおじゃる様」(元ネタ:『テニスの王子様』)

 ここまでは割と最近のパロディを紹介してきましたが、2009年12月7日は『テニスの王子様』のパロディ回。実は他アニメ作品のパロディは、割と昔から行われていたのです。

 この回は、おじゃる丸と鬼のアオベエがテニス対決をするという、真っ向勝負のパロディ。キャラクターはかわいらしいのに、テニスシーンの演出もかなり凝っていました。

 おじゃる丸はシャクを使ってテニスをするのですが、自身は動かず、自在に動くシャクで打ち返していきます。そのさまはもはや「手塚ゾーン」そのもの。結局アオベエは打ち破ることができませんでした。 

●「ノートデス」(元ネタ:『DEATH NOTE』)

 2016年12月1日に放送された「ノートデス」は、明らかに『DEATH NOTE(デスノート)』を意識したタイトル。しかし内容を見てみると、ノートのキャラクターが現れ、「ノートです……」と芸人・ヒロシのネタをパロディしながらしゃべる斜め上の展開。『おじゃる丸』にパロディが多いことを知っているコアなファンたちは、「え、そっち?」と予想を裏切られることとなりました。

 しかし見ていくと、「このノートを使う人は不幸になる」など、「デスノート」的な設定も活かされています。いろんな要素が混ざり合い、混沌とした放送回となりました。 

 このほかにも、「北斗のケン(北斗の拳)」「公の名は(君の名は。)」「おじゃるウォッチ(妖怪ウォッチ)」など、まだまだパロディ回がたくさんあります。さらに、パロディ対象はアニメだけでなく、『おっさんずラブ』など話題のドラマ、『プロジェクトX』などNHKの他番組、『シンデレラ』などの童話……とかなり幅広いです。

 子供のとき以来見ていないという方も、改めて大人の目線で見てみると、新たな楽しみ方ができるかもしれません。

(古永家啓輔)

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