【漫画】レコード世代の親が「ウザい」 時が経ち…音楽家が描く4コマが深い！

■ついやってしまいがちな“次の世代”への好みの押し付け

　父親に「CDは“本物”ではない」「レコードのほうが音が温かい」と言われて育った男性。幼い頃には父の小言を「ウザい」と感じていましたが、いざ自分が成長して子供の父親になってみると……？

　音楽にまつわるネタでのマンガを精力的にTwitterで発表しているsu-zuumさん（@suzuum_marginal）が、『歴史は繰り返す』を公開しました。読者からは「めちゃめちゃ共感できる」「宿命とも言うべき……か」など多くのコメントが寄せられています。

　作者のsu-zuumさんに、お話を聞きました。

ーーsu-zuumさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

　私は音楽をやっているのですが、自分の曲をPRするためにマンガを始めました。曲を作ってリリースしてもなかなか再生されない状況が続いていたのですが、そんななかで、人と違うことをやって目立てば曲を聴いてもらえるのではないかと考えました。曲を作る人はたくさんいても、曲を作って4コマを描く人は少ないんじゃないかと。

　で、やってみたんですが、さほど曲のPRには結びつきませんでした（笑）。今は単に描くのが楽しいので描いています。

ーー音楽家・ミュージシャンとしては、どのような活動をしていますか？

　ローファイ・ヒップホップというジャンルの曲を作って、海外のレーベルを通じてリリースしています。よろしければ聴いてみてください！

ーー『歴史は繰り返す』をマンガとして発表しようと考えたきっかけは、何かあったのでしょうか。

　私自身子供がいるのですが、子供に見せたり聴かせたりしているものは、結局自分の趣味になってしまっているなあと思うことがありました。それ自体問題があるとは思いませんが、ときに押し付けになってしまうこともあり、それはマズいなあと思ったのが描いたきっかけです。

別の作品『遍歴』も音楽ネタで面白い（su-zuumさん提供）

ーー本作と同じ絵で『情操教育』や『踏み止まる』といった作品も公開されています。この“同じフォーマットを使う”という言わば“使い回し”の手法については、何かこだわりや特別な思いがありますか？

　こだわりというより、ネタを思い付いたときに「あ、これこないだ描いたやつでいけるな」という軽い感じでやってます（笑）。あと時間短縮になるのも理由のひとつです。

ーー作品に対する読者からの反応で、特に印象に残った声があれば教えて下さい。

「面白かった」とか「マンガが面白かったので音楽も聴いたらとても良かった」といったコメントをいただいたときは、やはりすごくうれしいです！　毎回読んでいただいてる方には感謝しかありません。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

　4コマではなく、40ページくらいの読み切り作品を載せたいなあと最近は思っています。

（マグミクス編集部）