2021年秋・期待の新作アニメ3選 人気ラノベ・マンガが原作

■吸血鬼にアンデッド、大正オトメ…2021年秋も魅力的なキャラクターが目白押し！

　夏アニメが終わり、秋アニメが始まるこの季節。推し作品との別れを惜しみつつも、新たな出会いにわくわくしている人も多いのではないでしょうか？　「今期は何を見よう？」と作品をチェック中の人もいると思います。そこで本稿では、期待の2021年新作秋アニメを3作品ピックアップしてご紹介します！

●『月とライカと吸血姫』2021年10月3日（日）～放送

　ひとつめは、吸血種族が人間と月を目指す『月とライカと吸血姫（ノスフェラトゥ）』。「ガガガ文庫」として刊行されている同名のライトノベル（著：牧野圭祐、イラスト：かれい／小学館）が原作。アニメは2021年10月3日（日）より放送予定です。

　本作品の舞台となっているのは、世界大戦が終結し、世界が東のツィルニトラ共和国連邦、西のアーナック連合王国に二分化された世界。ツィルニトラ共和国連邦では、成功すれば人類初となる有人宇宙飛行計画「ミェチタ（夢）計画」を発令し、そのための実験動物として吸血鬼を飛ばす計画を画策していました。そんななかで宇宙飛行士候補生となり、その吸血鬼イリナ・ルミネスク（CV：林原めぐみ）のマネージャーをしてほしいと言われたのが、主人公であるレフ・レプス（CV：内山昂輝）。レフとイリナは共に暮らしていくうち、次第に心を通わせていく――。

　実験体として選ばれたイリナ・ルミネスクは、吸血種族ノスフェラトゥ。「呪われし種」と恐れられ忌み嫌われている種族で、レフは実験中も「モノ」として扱えと命じられます。が、それでもイリナは高貴さを崩さず、「月へ行く」という強い意志のもと宇宙飛行士を目指します。そんなイリナを、魅力を存分に引き出してくれそうな林原めぐみさんが演じるというのも注目したいところです。

●『最果てのパラディン』2021年10月9日（土）～放送

『最果てのパラディン』キービジュアル　(C)柳野かなた・オーバーラップ／最果てのパラディン製作委員会

　ふたつめは、3人のアンデッドに育てられた少年の物語『最果てのパラディン』。小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されている同名の小説が原作で、オーバーラップ文庫から書籍化（著：柳野かなた、イラスト：輪くすさが／オーバーラップ）もされています。アニメは2021年10月9日（土）より放送予定です。

　本作品の主人公は、かつて滅びた死者の街で育った人間の少年ウィリアム・G・マリーブラッド（通称：ウィル／CV：河瀬茉希）。豪快な骸骨の剣士・ブラッド（CV：小西克幸）、淑やかな神官ミイラ・マリー（CV：堀江由衣）、偏屈な魔法使いの幽霊・ガス（CV：飛田展男）に愛情を込めて育てられたウィルですが、彼はいつしか「自分は何者なのだろう？」という疑念を抱き始め――。

　ウィルには前世の記憶があり、それゆえに最初はアンデッドしかいない地に生まれたことを「罰」だと思っていました。しかし3人の優しさ、世界の美しさに触れ、次第に気持ちに変化が現れます。そして今度こそ悔いのない人生を、と武術、信仰、学問と魔法を学ぶことに。秘密の多い死者の街で暮らす彼らに今後どのような展開が待ち受けているのか、いったいこの世界は何なのか、非常に気になる作品です。

●『大正オトメ御伽話』2021年10月8日（金）～放送

『大正オトメ御伽話』キービジュアル　(C)桐丘さな／集英社・大正オトメ御伽話製作委員会

　最後は『大正オトメ御伽話』。「ジャンプSQ.19」で読み切りとして掲載され、同社の「ジャンプスクエア」にて連載されているマンガ『大正処女御伽話』（著：桐丘さな／集英社）が原作。アニメは2021年10月8日（金）より放送予定です。

　本作品の主人公は、交通事故で右手の自由と父親の期待、そして母親を失ってしまった志摩家の次男・志摩珠彦（しま・たまひこ／CV：小林裕介）。それまで何不自由なく暮らしていた珠彦は、養生という名のもと田舎に厄介払いされ、いつしか厭世家（ペシミスト）に。でもそんななか、珠彦の父親が彼の世話をさせるためにあてがった妻・立花夕月（たちばな・ゆづき／CV：会沢紗弥）が現れて――。

　最初は突然やってきた夕月に戸惑い、邪険に扱っていた珠彦。しかし夕月の天真爛漫さ、純粋なかわいさに心を溶かされ、次第に彼女に心を開いていきます。不器用で歪んでしまった珠彦と、そんな彼のお世話がしたいとへこたれない夕月に、見ているだけで頬が緩んでしまいます。アニメでキャラクターが動くことで、ふたりの関係のかわいらしさが一層高まるはず！

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　以上、期待の2021年新作秋アニメを3作品ご紹介しました。どの作品も、展開が気になるストーリーに魅力的なキャラクターと見所満載です。ひとつめはシリアス系、ふたつめは異世界転生、最後はノスタルジック恋愛モノとどれも毛色の違う作品なので、まだ何を見ようか迷っている人は、ひとつずつチェックしてみてはいかがでしょうか？

（月乃雫）