「最近ロボットアニメが少ない?」と嘆くファンに朗報。10月から放送開始の注目4作品
マグミクス / 2021年9月30日 19時10分
■ロボットアニメ映画が充実の2021年、10月からはTVでも……
近年は「少ない」といわれることもあるロボットアニメ。「いつに比べて」「どういった作品をロボットアニメとするか」など議論の余地はありますが、ひとまず巨大人型ロボットが登場する作品に絞ると、この2021年もロボットアニメは次々と登場しています。
まず映画では『エヴァンゲリオン』シリーズの最終作である『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が大ヒット。『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』『シドニアの騎士 あいつむぐほし』といった人気シリーズの最新作も公開されました。
TVシリーズでは、作曲家・田中公平さんが「ロボットアニメの最高傑作と言っても過言では無い」とTwitterで評した『バック・アロウ』や、近年の人気作の流れを受けた『新幹線変形ロボ シンカリオン Z』『SSSS.DYNAZENON』『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』、そして現在放送中の『ゲッターロボ アーク』など、バラエティ豊かな作品が放送されました。ほかにもNetflixでは『パシフィック・リム:暗黒の大陸』『トランスフォーマー: ウォー・フォー・サイバトロン: キングダム』などが配信されています。
さらに、この10月からもロボットアニメが多数スタートします。しかもそれらの多くは新規の作品。「ロボットアニメが少ない」どころか「2021年はロボットアニメの新たな黄金時代の始まりだ」と後世で評価されそうなほどの充実ぶりです。ロボットアニメファンにとっての2021年を最高の1年にしてくれるかもしれない、秋の注目作を4本紹介します。
●『境界戦機』(10月4日放送開始)
『境界戦機』の舞台は、4つの世界主要経済圏によって分割統治され、人型特殊機動兵器AMAIMが闊歩(かっぽ)するようになった西暦2061年の日本。機械好きの少年・椎葉アモウが、自律思考型AIと出会ったことをきっかけに、日本を取り戻すための戦いに身を投じます。
BANDAI SPIRITSと数多くの有名ロボットアニメを手がけてきたサンライズが設立したSUNRISE BEYONDによるオリジナル作品だけに、今回紹介するなかでもっとも“正統派”の匂いを漂わせるのが本作です。監督は『蒼穹のファフナー』『ブレイクブレイド』などで知られる羽原信義さんが務めます。
■サテライトの新作や、レベルファイブの意欲作も
『サクガン』キービジュアル (C)「サクガン」製作委員会
●『サクガン』(10月7日放送開始)
サテライトによる『サクガン』は、若干9歳で大学を卒業した天才少女のメメンプーと、その父である肉体労働者のガガンバーが主人公。ふたりがコロニーと呼ばれる地下都市と危険な未開地帯であるラビリンスを巡る冒険メカアクションです。
キービジュアルの左上に配置され、ドリルで削岩しているのは、メメンプーとガガンバーが操るビッグトニー。「ドリルは男のロマン」という言葉がありますが、すでに発表されているプラモデルの情報によると、ビッグトニーにはさらにビークルモードへの変形機能も備えているそうです。ロマンの塊ともいえるこのメカの大活躍に期待しましょう。
●『メガトン級ムサシ』(10月1日放送開始)
『メガトン級ムサシ』キービジュアル (C)LEVEL-5/ムサシプロジェクト
アニメ『ダンボール戦機』で超絶CGバトルを毎週見せてくれたレベルファイブが、この秋から新たにゲーム・アニメ・玩具などで同時展開する『メガトン級ムサシ』。アニメ版では、すでに地球をほぼ滅ぼした謎の異星人勢力と、ローグと呼ばれる巨大ロボットに乗る選ばれた人類の戦いが描かれます。
『イナズマイレブン』『妖怪ウォッチ』など、レベルファイブのクロスメディアプロジェクトは若年層向けのイメージが強いですが、本作はかなりヘビーな雰囲気。この新たな試みがどうなるかという点でも興味深い一作です。
●『マブラヴ オルタネイティヴ』(10月6日放送開始)
『マブラヴ オルタネイティヴ』キービジュアル (C)aNCHOR / オルタネイティヴ第三計画
2006年に第1作が発売され、その後も根強い人気を誇っている美少女ゲームが原作の『マブラヴ オルタネイティヴ』。これまで派生作品のアニメは放送されてきましたが、ファン待望の本編のアニメ化が2021年に実現しました。
美少女ゲーム原作ながら、人類と地球外起源種BETAの戦争を扱ったストーリーは長大でハード。『進撃の巨人』の作者である諫山創さんも影響を受けたという伝説的なゲームが、現代にどのようなアニメとなるのか注目です。
ほかにも、YouTubeではショートアニメ『ガンダムブレイカー バトローグ』が10月から配信されます。また執筆時点ではロボットのビジュアルこそ明かされていませんが、ガランドールと呼ばれる兵器の登場が仄めかされている『逆転世界ノ電池少女』や、Twitterの公式アカウントで『#ロボットアニメ』とハッシュタグを付けて投稿している『シキザクラ』といった作品でも、人型ロボットが活躍する可能性はあるでしょう。
映画作品でも、『EUREKA 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』の上映が予定されています。今年も残り3か月となりますが、ロボットアニメファンは「最近はロボットアニメが多くて何を観るか迷う」と、楽しく頭を抱えながら過ごせそうですね。
(はるのおと)
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