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『ハルヒ』でブレイクした平野綾さんの誕生日 本人は読書好きの長門キャラ

マグミクス / 2021年10月8日 6時10分

『ハルヒ』でブレイクした平野綾さんの誕生日 本人は読書好きの長門キャラ

■『涼宮ハルヒの憂鬱』の涼宮ハルヒ役でブレイク

 10月8日は女優・平野綾さんの誕生日です。おめでとうございます! 近年は舞台女優としての活動が中心で声優としての活動は少なめとなっていますが、出演した際には舞台で鍛え上げ、円熟味を増した演技力を披露し存在感を発揮してくれています。

 さて、1998年に子役として活動をスタートした平野さんは、2000年にドラマ『多重人格探偵サイコ 雨宮一彦の帰還』のロリータ℃役を演じ、12歳の若さで女優デビューを果たします。翌年にはテレビアニメ『おとぎストーリー 天使のしっぽ』のサルのモモ役で声優としての活動を開始、2003年には伊藤彩華さん、吉田有希さんとユニットを結成し、『深夜戦隊ガリンペロ』のエンディングテーマを歌い、歌手としてもデビューしました。

 そして2006年にTVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の涼宮ハルヒ役を演じ、一躍ブレイクを果たします。この時期の平野さんは高校を卒業し大学に入学したばかりで、声優の養成所でレッスンを受けた経験もない状態でした。読書好きの平野さんは当初、長門有希役でオーディションを受けていたそうです。そんな平野さんの主役起用を決めた音響監督の鶴岡陽太氏は「ハルヒは感情のふり幅が大きいので、キイキイしない幅の広さがポイントでした」と、声のキャパシティーの大きさが抜擢の理由だと後に語っています。

 平野さんはオープニングテーマの「冒険でしょでしょ?」のボーカルをソロで担当し、オリコンチャートで週間10位にランクイン。初週で1万枚以上を売り上げ、当時のアニメソングとしては驚異的な数字を叩き出しました。エンディングテーマの「ハレ晴レユカイ」も、朝比奈みくる役の後藤邑子さん、長門有希役の茅原実里さんと共に歌い上げ、これも大ヒット。当時のアニメの世界に、涼宮ハルヒ&平野綾旋風が吹き荒れることとなったのです。

 また、楽曲のヒットを期にTVの歌番組や『Animelo Summer Live(アニメロサマーライブ)』に出演するなど音楽活動に力を入れるようになり、活躍の幅をさらに広げていくこととなりました。

■現在は舞台を中心に活動

『ハルヒ』と同年の2006年には『DEATH NOTE』の弥海砂、『NANA』の芹澤レイラなど重要な役を演じ、まさに飛躍の年となります。この活躍が評価され、翌2007年には第1回声優アワードで新人女優賞を受賞するなどさらに評価を高め、京都アニメーションの新作『らき☆すた』でも主役の泉こなたを演じています。その後も『絶対可憐チルドレン』の明石薫や『WHITE ALBUM』の森川由綺など多くの重要な役を演じて存在感を発揮していましたが、この時期は言われなき誹謗中傷を受けることも多く、また些細な着替え間違いなどがインターネットミームとなってしまうなど逆風にさらされます。

 2010年頃からはバラエティ番組やテレビドラマ、演劇の舞台などに出演することが多くなり、2011年には『嵐が丘』のヒロインの座を射止め、徐々に活動の中心を演劇へと移していくこととなりました。2014年にはイングランド女王エリザベス1世の青春時代から戴冠式を描いた『レディ・ベス』で主演のレディ・ベス役を演じており、大役を任されるほどの実力を披露しています。

 結果、声優としての活動は減少してしまいましたがそれでも毎年なんらかの作品には出演しておられます。TVドラマやバラエティ番組へもコンスタントに出演しており、思いもかけないところで平野さんの顔を見ることも珍しくはありません。

『ハルヒ』の出演によってブレイクした平野さんは、声優としての活動をセーブするようになっても、とても思い入れのある作品だと、ことあるごとに語ってくれています。2017年に出演した「Animelo Summer Live」では後藤さん、茅原さんと共にSOS団として共演し、2020年のステイホームの時期には「ハレ晴レユカイ」を踊る動画を公開してハルヒへの愛を形にして見せてくれました。これからも、声優として俳優として歌手として、皆を楽しませてくれることでしょう。

(ライター 早川清一朗)

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