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フリーダムな声優・杉田智和のルーツ 運命を好転させた2人のキャラ

マグミクス / 2021年10月11日 6時10分

フリーダムな声優・杉田智和のルーツ 運命を好転させた2人のキャラ

■デビューから「スパロボ」シリーズに出演を果たす

 10月11日は声優の杉田智和さんのお誕生日。おめでとうございます! 杉田さんはお寺の住職、家庭科の先生や製菓職人、デザイナーになりたいなど、子供の頃から多彩な夢を持っていたそうです。しかし、高校時代に学校行事で舞台脚本を書き、それに音入れをしたところ、お兄さんから「声や喋りを生かした仕事についてみたらどうか?」と言われ、声優を目指すことになりました。

 そして、声優養成所のオーディションを受けますが、最初は不合格だったそうです。その後、今度は印象を強くするために漫才調で自己紹介をしたところ、それが成功して見事に合格しました。この一連のエピソードを知ると、現在の「フリーダム」と言われる杉田さんの片りんが見えてきますね。

 声優としてのデビュー作は1998年に、『アニガメパラダイス』内で放送されていたラジオドラマ版『魔装機神サイバスター』のシンジ・キリハラで、この時はまだ高校3年生。後に予備校生時代の1999年に今度はテレビアニメ版『魔装機神サイバスター』の南光次で、アニメ作品の初レギュラーを獲得しました。

 デビュー時から『スーパーロボット大戦シリーズ』と縁があった杉田さんですが、本家であるゲームでも2000年に発売された『スーパーロボット大戦α』でブルックリン・ラックフィールドを演じ、それ以降のシリーズでもアニメから参戦しているキャラを何人か演じた他、敵側の名前もない一般兵まで演じています。それほど貢献している杉田さんですから、30周年記念で2021年発売予定の『スーパーロボット大戦30』のメモリアル男主人公のエッジ・セインクラウスを演じるのは当然のことかもしれません。

 その才能はデビュー直後から発揮されます。大学在学中にも『妖しのセレス』(2000年)の御景各臣、『電脳冒険記ウェブダイバー』(2001年)のグラディオン、『学園戦記ムリョウ』(2001年)の守口京一、『X -エックス-』(2001年)の皇昴流、『ちょびっツ』(2002年)の本須和秀樹などのメインキャラを演じました。 初めての主演作は『ちょびっツ』となりますが、『電脳冒険記ウェブダイバー』でも主役ロボを演じています。

 こうして学生時代から着実に声優としてのキャリアを積んできた杉田さんは、2006年にその後の運命を大きく好転させるふたりのキャラクターと出会うことになります。そう、杉田さんの代表的キャラと言える、あのふたりです。

■多くのファンから注目されたふたつの当たり役

『TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」新キャラクターソング Vol.05』(ランティス)

 そのひとりが『涼宮ハルヒの憂鬱』(2006~2009年)のキョンです。物語の語り手でありツッコミ役。当時、作品がアニメファン以外からも支持されるほどのヒットを記録し、逆にこの作品をきっかけにアニメファンになったという人も少なくありませんでした。その結果、主演だった杉田さんの知名度も上がっていきました。

 もうひとりが『銀魂』(2006年~)の坂田銀時。シーズン制でしたがテレビシリーズだけで10年以上におよぶロングランで、劇場版や実写映画版などのヒットもあって長い間、ファンには親しまれてきました。ハードなシリアスシーンからハチャメチャなギャグシーンまで、さまざまな演技がファンの記憶に残っています。

 このふたりのキャラを演じたことが杉田さんという存在を一般に広く印象付けた要因でしょう。もちろん、これ以降にも杉田さんが演じた印象的なキャラはまだまだたくさんいます。

 銀さんで思い出すのは、クロスオーバーしたことのある『SKET DANCE』(2011~2012年)の笛吹和義ことスイッチです。掲載雑誌とテレビ局が一緒でもアニメ制作会社が違うので驚きました。スイッチも銀さんとは違う変なところがツボですね。

『ジョジョの奇妙な冒険』(2012年)の第2部で登場したジョセフ・ジョースターも、杉田さんらしい勢いと茶目っ気のあるキャラでした。最終回やゲームでは年老いたジョセフも演じています。

『翠星のガルガンティア』(2013年)のチェインバーはロボットに搭載されたAIという設定だけに生真面目で、どこかズレたところが魅力的でした。最終回の名セリフ「くたばれブリキ野郎!」は最高でした。

 その活躍はアニメだけではありません。杉田さんは特撮でも印象的なキャラを演じています。『仮面ライダーキバ』(2008年)のキバットバットIII世が初めての特撮作品になりますが、過去の世界にいたキバットバットII世にくわえ、未来から来たキバットバットIV世も演じています。チェックポイントはこのキバットのオモチャの声も杉田さんだということです。今の仮面ライダーでは当たり前になった「しゃべるベルト」の第一号声優になりました。

 この他にも『ウルトラマンギンガ』(2013年)ではウルトラマンギンガとダークルギエル、『魔進戦隊キラメイジャー』(2020年)ではオラディンと各種アイテム音声を担当していたので、声優界では数少ないウルトラ、ライダー、戦隊の三大特撮レギュラー出演経験者ということになります。

 他にも「七つの大罪」シリーズ(2014~ 2021年)のエスカノール、『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』(2018年)の速杉ホクト、『PERSONA5 the Animation』(2018年)のフォックスこと喜多川祐介などは印象深い人も多いことでしょう。今後の活躍が期待できる『鬼滅の刃』(2019年)の悲鳴嶼行冥にも注目したいところ。

 独特の演技力で観る者をグイグイ引き付けていく杉田さんの今後の活躍を期待しつつ、改めてお誕生日をお祝いしたく思います。

(加々美利治)

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