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『鬼滅の刃』若き鬼殺隊士4人 成長や変化の“スイッチ”が入った瞬間

マグミクス / 2021年10月10日 15時10分

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■困難を乗り越えて成長し続ける若き隊士たちのスイッチとは?

 新エピソードを加えて放送される「無限列車編」(全7話)が2021年10月10日(日)から放送開始とあって、ファンのボルテージは上がる一方です。炎柱・煉獄杏寿郎と毎週会えるのはうれしい限りですね。

『鬼滅の刃』に登場する鬼殺隊の若き隊士たちは、さまざまな苦難や苦悩を乗り越えながら成長していきます。

「無限列車編」でも、竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助は炎柱・煉獄杏寿郎の指揮のもとで下弦の壱・魘夢(えんむ)と戦い、杏寿郎の素早い状況判断力や有無を言わせぬ統率力、圧倒的な戦闘力を目の当たりにしました。続く上弦の参・猗窩座(あかざ)との戦いでは杏寿郎の信念と生き様を心に焼き付け、深い悲しみに打ちひしがれながらも3人は大きく成長していったのです。

 この記事では、若き鬼殺隊の隊士たち4人が成長し、変化するスイッチがパチンと入った瞬間をご紹介します。

※この記事には、まだアニメ化されていないシーンについての記載があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。

●竈門炭治郎:「遊郭編」怒りのスイッチで血の涙

 もしも家族が鬼に襲われて死んでいなかったら……、もしも妹の禰豆子が鬼になっていなかったら……、炭治郎は貧しいながらも家族と幸せに暮らす、ただの炭焼きの少年だったでしょう。しかし数奇なめぐりあわせによって鬼殺隊士、しかも鬼の妹を連れた鬼殺隊士になった炭治郎は、何度もつらい運命に打ちのめされながらも成長を重ねます。

 水柱・冨岡義勇に「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」と一喝された時、育手の鱗滝左近次のもとで修業中に錆兎と真菰の訓練で「隙の糸」に気づいた時、下弦の伍・累(るい)に対して、父から伝承した「ヒノカミ神楽」の技を繰り出した時、そして「無限列車編」での杏寿郎の死……いずれも炭治郎を大きく成長させ、変化させるスイッチでした。

 2021年12月5日(日)から放送開始のTVアニメ「遊郭編」でも、炭治郎の成長と変化のスイッチがバチンと入るシーンがあります。

「遊郭編」は、「無限列車編」に続くエピソードであり、炭治郎は杏寿郎が命をかけて200人の一般人を救ったのを見たすぐ後です。だからこそ炭治郎は人の命をいともたやすく、うす笑いすら見せながら平気で奪い、踏みにじる上弦の陸・堕姫(だき)が許せませんでした。

 炭治郎の怒りが沸点に達し、変化のスイッチがバチンと入った瞬間です。

 炭治郎は血の涙を流し、「でも それでも 選ばれた者でなくとも力が足りずとも 人にはどうしても引けない時があります」という心の声に突き動かされ、ヒノカミ神楽で堕姫を追い詰めますが……。

 この戦いのなかで、炭治郎はヒノカミ神楽と水の呼吸を混ぜて使う方法を身に付けます。ふたつの呼吸を混ぜることで、水の呼吸を単独で使うよりも攻撃力が上がり、ヒノカミ神楽による消耗も抑えることができるのです。そして炭治郎は気付きます。先人たちもまた、自分の力が発揮できる呼吸と剣技を考え抜き、鬼と戦ってきたのだと……。剣技での変化と成長を続け、そして鬼狩りとしての精神面でも変化と成長を続ける炭治郎です。

●嘴平伊之助:人の心を教えてくれた、ほわほわスイッチ

 伊之助は荒れ山でイノシシに育てられた野生児です。かろうじて言葉は、「たかはる」青の祖父から教わり知っていましたが、粗暴で一般常識も持ち合わせてはいませんでした。初登場となった鼓屋敷でも、女の子を踏みつけるし、禰豆子が入っている箱を守る無抵抗の善逸に対して容赦なく殴ったり蹴ったりの暴行を加えるし、亡くなった人を埋葬することも理解できないほどで印象は最悪……。

 しかしそんな伊之助も、炭治郎や善逸、カナヲをはじめ、柱たちとの出会いによって人間らしい感情を持つようになり、成長していきます。

 そんななかでも鬼殺隊に協力する藤の花の家紋の家のおばあさん、ひささんは伊之助の心に「ほわほわ」という、それまでの彼にはなかった感情を芽生えさせえてくれました。汚れていた着物を洗い、好物の天ぷらを作ってくれたひささんの優しさに触れ、このほわほわがスイッチとなって、伊之助は少しずつ人として心の成長を遂げていきます。 

●我妻善逸:大切な人を失って入った覚醒のスイッチ

 善逸は臆病でネガティブ、大げさに騒ぎ、女好き……という少々困ったところのある少年です。戦う時も、緊張や恐怖のあまり気絶するように眠った状態になってやっと本来の実力を発揮できますが、戦ったことは覚えていないため自己評価は低いまま……。使える技が6つある「雷」の型のうち、「壱ノ型 霹靂一閃(へきれきいっせん)」だけというのも、善逸が自分に自信が持てない原因でした。

 しかし彼自身がまったく望まない形で、善逸が大きく変わる時が来ます。大切な人の死を知り、「俺は やるべきこと やらなくちゃいけないことがはっきりしただけだ」とスイッチが入った善逸は、それまでにないシリアスな態度で炭治郎が心配するほどでした。

 眠らなければ力を発揮できなかった善逸は、鬼になった元兄弟子の獪岳(かいがく)を相手に、ついに覚醒状態でも戦うことができるようになります……。

●栗花落カナヲ:心の声を聞くスイッチは恋の予感

 親に虐待されて育ったカナヲは、感情表現が下手で自分の意見を持てないし、伝えられない少女でした。彼女を人買いから保護した胡蝶カナエ・しのぶ姉妹は妹同然に大切に扱いましたが、指示されたこと以外はコイントスで行動を決めるほど、「自分で考えて行動する」ということができなかったのです……。

 そんなカナヲについて、しのぶは「自分の頭で考えて行動できない子はだめよ危ない」と怒りましたが、姉のカナエは「いつか好きな男の子でもできたらカナヲだって変わるわよ」と微笑んでいました。

 そしてカナエの言葉どおり、優しくて純粋だけど、空気が読めない炭治郎によって、半ば強引にカナヲの心は開かれ、少しずつ自分の「心の声」を聞けるようになっていきます。

「表が出たら カナヲは心のままに生きる」と言って炭治郎が高々と投げたコインを大事そうにきゅっと胸に抱いた時、カナヲの心を変化させるスイッチが入りました。それは彼女にとって初めての恋のスイッチでもあったようで、うろたえる姿がとてもかわいいです。

「遊郭編」では、自分の心の声を聞いたカナヲが必死の思いで音柱・宇髄天元に地味に抵抗する姿を楽しみましょう。

* * *

 上記でご紹介したほかに霞柱・時透無一郎の記憶を取り戻すきっかけとなった小鉄少年スイッチ、不死川玄弥が上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)に立ち向かう勇気のスイッチとなった炭治郎の「一番弱い人間が一番可能性を持ってるんだよ 玄弥」という言葉など、『鬼滅の刃』には、さまざまなスイッチが描かれています。

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記

(山田晃子)

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