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プレステ版『ジョジョの奇妙な冒険』 今でも「一見の価値アリ」な理由とは

マグミクス / 2021年10月14日 11時50分

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■『ジョジョ』に基づいた異彩あふれる格闘ゲームッ!

 100年以上続くジョースター一族とディオの戦いを描いたマンガ『ジョジョの奇妙な冒険』(以下、ジョジョ)と言えば、1986年から「週刊少年ジャンプ」(2005年よりウルトラジャンプへ移行)で連載が始まり、35年をかけて第8部まで物語が続いている長寿作品です。単行本の累計発行部数は1億冊を突破。その強烈な世界観で今なお各方面で耳目を集めており、2022年1月からは第6部「ストーンオーシャン」の地上波アニメ放映が予定されています。

 今回ご紹介するPlayStation用ソフト『ジョジョの奇妙な冒険』(以下、PS版ジョジョ)もまた、『ジョジョ』において人気の高い第3部「スターダストクルセイダース」をベースとしたゲーム作品のひとつ。元々は1998年12月より稼働していたアーケードゲーム(以下、アーケード版)の移植という経歴を持ち、スタンド(後述)を絡めたスピーディーな対戦システム・および丁寧な原作再現により、シリーズファンから好評を博しました。

 本作のジャンルは”2D対戦格闘ゲーム”。プレイヤーは第3部に登場するキャラクターを選び、通常の格ゲーと同じく相手の体力ゲージを先に削りきった方が勝者となります。プレイアブルキャラクター数は計22名(CPU専用を除く)。スタープラチナ(星の白金)を駆使する主人公「空条承太郎」にラスボスの「DIO」はもちろん、打倒DIOの旅に同行するメインメンバー、空条承太郎の抹殺を狙うDIOの配下たちもプレイヤー自身で操作できます。原作が能力バトルを全面に押し出していたこともあり、ゲーム内で承太郎やDIOを自由自在に動かせるのは実に魅力的なファクターでした。

 しかし、単なる版権モノの対戦格闘ゲームに終わっていないのが本作(アーケード版含む)のすごいところ。というのも、原作で第3部より登場した『ジョジョ』を代表する異能力「スタンド」を、カプコン(本作の発売元)が格ゲーのベースシステムとしてうまく取り入れていたのです。試合中に特定のボタンを押すとスタンドモードへ切り替わり、キャラクターの固有スタンドが画面内に出現。スタンドモードではゲージを消費しつつ、生身のキャラクターよりも範囲と射程に優れたアクションで対戦相手に攻撃を仕掛けることができます。その一方、スタンドを出したままで攻撃を受け続けるとクラッシュ状態へ陥り、無防備な本体を袋叩きにされる危険も伴います。

 ゆえに「スタンドを出しながらどうやって戦うか?」という戦略が非常に重要。近距離パワー型のスタンドで接近戦に持ち込むか、それとも置き技が豊富なスタンドを使って相手のミスを誘うのか、選んだキャラクター+スタンド性能を加味した戦い方が常に求められました。

 対戦時のゲームバランスが完璧にまとまっていたとは言えないものの、原作でおなじみのスタンド能力をしっかりと格ゲーに組み込んだ点、そして各キャラクターのスタンド能力をそれぞれゲーム内の攻撃技に反映させた点について画期的だったと言えるでしょう。

■スーパーストーリーモードは原作ファンも納得のクオリティ

『PS版ジョジョ』はアーケード版の移植という性質上、一部アニメーションパターン・キャラクターのビジュアル・アーケードモード……などなど、どうしても再現しきれていない部分があるのも事実。しかし、そうしたデメリットを補って余るほどの豪華な「スーパーストーリーモード」が実装されていました。こちらのモードは何と言っても”第3部の徹底再現”を意識しているのが大きな特徴。「ジョセフ・ジョースター」と「モハメド・アヴドゥル」が承太郎を訪ねて日本にやって来た冒頭のワンシーンをはじめ、日本→エジプトまでの展開がほぼ全てゲーム内(全39話)で語られているのです。

 ストーリーラインを的確になぞったイベントシーンに加え、特定のステージ(例:偽デニール船長など)では、主要キャラクター陣が原作と同じセリフ(ボイス付き)を発しながらDIOの配下を退けるインタラクティブアドベンチャー形式を採用。そのほか、横スクロールシューティング(鋼入りのダン&ラバーズ)やポーカー勝負(ダニエル・J・ダービー&オシリス神)といったミニゲームステージも豊富。格ゲー形式だけに頼らない、さまざまな遊び方で原作おなじみの展開が楽しめました。

 細かいポイントを挙げると文字量が膨大になってしまうため避けますが、『PS版ジョジョ』および前身となったアーケード版の作り込みは、発売から23年近く経った今も十分に通用するクオリティです。昨今の数ある『ジョジョ』由来のキャラクターゲーム群において色褪せることない魅力を放っているため、気になった方はぜひスーパーストーリーモードの出来栄えだけでも検索してみることをオススメします。

(龍田優貴)

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