「天井」を知った大人がさらに成長するには? アニメ『シャーマンキング』で幹久が語った思い
マグミクス / 2021年10月14日 18時30分
■自分の限界が見えている麻倉幹久が蓮たちに求めたもの
2021年10月14日(木)放送のTVアニメ『シャーマンキング』第27話は、衝撃的なラストで次回に続くことになりました。道蓮(タオ・レン)が死んだ(かもしれない)という展開が描かれたのですが、他にも見どころは多く、毎週アニメ放送から目が離せない状態が続いています。改めて内容を振り返ってみましょう。
まず、葉の父・麻倉幹久ぐらいの年齢になると嫌でも感じてしまう「天井」という限界について。これは筆者にとっても身につまされる話であり、年を重ねるごとに心に刺さってきます。原作が描かれたのは今から約20年前……その頃、武井先生はまだまだ若く、来るべき未来を想像して描いていたと思いますが、今ではそれを痛感する年齢になっています。
しかし、もしも同じように感じている視聴者・読者がいるとしたら、悪い話だととらえるのは性急だと思います。「天井」に悩まされるのは、まだまだ自分にやりたい事や守りたいものがあるという積極性を失っていない証拠だと思うからです。
しかし、昔のように力押しではそれらを叶えられません。「天井」という限界を悲観し悔しんで文句を言いながら過ごすか、別の方法で叶えようとするか……そこに「天井」を知った人がさらに成長できるかどうかの分岐点があると思うのです。
幹久は後者でした。だから後進を育てようとしたわけですね。やり方はかなり乱暴だと思いますが、そこは先週放送の26話で葉が語っていたように、幹久の頭の硬さと責任感の強さゆえということでしょう。私たちもあきらめずに、叶える方法を模索し続けたいものです。
次は、ついに登場したルドセブとセイラーム。この兄妹はいわくつきの素性を持つと同時にキーパーソンでもあり、幹久と組んでシャーマンファイトに参戦しています。後進の育成という話があったばかりなので、そういう繋がりなのかと思いきや、それだけでは済まない意味が込められています。
それを示すように、ふたりを差し置いて女性陣同士の戦いが勃発しようとしており、その口火をアンナが切ろうとしていることからも、ただ事ではないことがうかがえます。彼女たちの勝負の行方、そして兄妹の重要性がどういうものか、これから先の展開に注目しましょう!
■自信にあふれていた蓮を動揺させた言葉とは?
蓮たちはシャーマンファイトの本戦でないところで敵の襲撃に遭う。アニメ『シャーマンキング』27話より
さて、いよいよ27話衝撃のラストにつながる戦いについて振り返ります。ハオの息がかかった十祭司のマグナとニクロムが立ちはだかりますが、十祭司としてのプライドだけはあるようで、自ら手を下そうとはせずペヨーテたちをけしかけます。
誰がやるかという問題ではないと思うかも知れませんが、実はシャーマンファイトにおける「場外乱闘」はゴルドバも認めるものです。アニメでは次回そのことが語られるのではないでしょうか。つまり、それによって蓮達を抹殺しようとすること自体に問題はないのです。
「超・占事略決」をまだ学んでいない蓮には荷が重いと思いきや、彼は自信満々で、実際に幹久の見よう見まねで「巫門遁甲(ふもんとんこう)」を身につけていました。「遁甲」というのはニクロムが言っていましたが方位術(方角を見る占い)のことです。
巫力(ふりょく)の流れを見極めれば、それをつかみに行ったり避けたりすることも容易……という、大陰陽師・麻倉葉王らしい術ですね。ハオ一派にとっては基本中の基本らしいものの、アドバンテージを奪われた影響は小さくないと言えるでしょう。
しかし、あるひと言が蓮勝利の可能性を一気に奪います。それはシャーマンファイト予選の際、蓮が命を奪った十祭司・クロムはニクロムの兄だった、という言葉でした。目的達成のためなら破壊も殺人も構わない……当時の蓮はそういう生き方しか知りませんでしたが、今は違います。過去の自分の行いに動揺したことで隙が生まれた彼の胸を、ペヨーテのグランデファンタスマのナイフが貫きました。
ちなみにこの時、ペヨーテは「アディオス、エテルナメンテ(adios eternamente)」と言いますが、これは「さよなら、永遠に」という意味になります。
蓮が脱落すると、ホロホロとチョコラブだけで勝利するのはかなり難しいと言わざるを得ません。ひとまず勝利よりも蓮の止血を優先して成功したふたりでしたが、この先の戦いはどうなるでしょうか……。
花組とアンナたちの睨み合い、ペヨーテたちとホロホロ、チョコラブの戦い、移動中の幹久……となると、葉はどこで何をしているのか気になりますね。それは次回判明するはずなので、楽しみに待つとしましょう。
それでは今回はこの辺で。また次回よろしくお願いします!
(タシロハヤト)
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