「ゴールデンボンバー」歌広場淳さんが語る! 映画『モータルコンバット』と愛する格闘ゲームたち
マグミクス / 2021年10月20日 12時10分
■ゲームでの感動や負けた悔しさは記憶に残りやすい
ヴィジュアル系エアーバンド「ゴールデンボンバー」の歌広場淳さんは、ゲーム好きとしても知られています。2021年10月20日(水)に、全世界で人気の格闘ゲーム『モータルコンバット』映画版のDVDが発売されるのにちなんで、同作を含む格闘ゲームの魅力や、映画の見どころについて語っていただきました。
* * *
――歌広場さんは特に格闘ゲームがお好きだと聞きました。先日も配信で『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』をプレイされていましたが、昔から対戦格闘ゲームを遊んでいたのでしょうか?
歌広場淳(以下、歌広場) 僕は小学校から大学まで色々なゲームをやっていたんですけど、特に『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』をかなりプレイしていました。あとは高校生の時に『バーチャファイター4』をやり込みましたね。僕はずっと「そんなことをやって何になるの?」と言われてもゲームをプレイし続けていたんですが、そのくらい好きだったものが今は偶然いい方向に行って、さまざまな形で仕事として携わることができて、とても感謝しています。
――先日開催された「東京ゲームショウ2021」でも、ゲームを試遊されていました。
歌広場 最近『バーチャファイターeスポーツ』が発売されて、再び盛り上げていこうという流れがあったので、セガさんのブースで対戦をやらせてもらいました。対戦相手はお笑い芸人のNOモーション。さんで、対戦成績は1勝1敗でした(笑)。『バーチャファイター』はここ10年やってなかったんですが、自分は芸能界のなかでも強い方だと思っていたので勝てるだろうと思っていたら、当然いまプレイしている人の方が強いんですよ(笑)。
やられて心に火が付いたのはいい経験です。ゲームって、ゲーム単体の楽しさも大事ですけど、そこを通した感動や負けた悔しさは記憶に残りやすいですからね。
――他に、「東京ゲームショウ」で印象に残ったゲームはありましたか?
個々のタイトルというより、今回の「東京ゲームショウ」はコロナ禍の影響で小規模な開催になりましたが、そんな状況でも一生懸命ゲームの魅力を伝えようとする人たちが印象に残りました。特に今回出展を決めたインディーズのメーカーの方たちは、ピンチをチャンスに変えようとしている意志をすごく感じましたね。
いちユーザーとしては、「ここで頑張ってくれたあなたたちに絶対損はさせたくない!」という気持ちになりましたし、見たことのないゲームをたくさん遊ばせてもらったので、「東京ゲームショウ」の意義を感じつつ楽しむこともできました。
■『モータルコンバット』がゴールデンボンバーに教えてくれること
映画『モータルコンバット』ポスタービジュアル
――最近、対戦格闘ゲームが原作の『モータルコンバット』が映画化され、これからDVDも発売されます。原作ゲームを遊んだことはありますか?
歌広場 昔、ほかのゲームを遊ぼうと思って間違って100円を入れてしまったことがきっかけで、遊んだことがあります(笑)。シリーズの最初の方だったので、今のタイトルみたいにリアルじゃなくて、ドット絵でしたね。僕がプレイしていた「ストリートファイター」シリーズなどの格闘ゲームはリアリティが追求されていたし、人は死ななかったんですが、『モータルコンバット』はすべて反対なんです。
実写を取り込んでいるのでリアルなんですけど、やっていることは荒唐無稽でケレン味の塊みたいな作品じゃないですか。フェイタリティ(「モータルコンバット」シリーズ最大の特徴である、負けた相手に残虐にトドメを刺すための技)も物凄くて、アッパーカットで骨が飛んでいました(笑)。敵を骨まみれにした瞬間はすっげー頭にこびりついていますね。やっぱり男の決着は最終的に相手の息の根を止めなきゃダメなんだなと(笑)。
――映画版もご覧になったそうですね。感想を聞かせていだけますか?
歌広場 やっぱりお約束として触れなければいけないところはフェイタリティですね。普段から映画を見ている人は常にフレッシュな残虐描写に飢えているので「そう来たか!」と言えるものを常に探しているんです。なのでクン・ラオがミレーナをあっさりと真っ二つにしたのは感動しました(笑)。「そうそうこういうのを見たかったんだよ」と(笑)。
『モータルコンバット』はR-18ではなくてR-15なんですが、これは製作陣の僕らに対するメッセージだと感じたんです。R-18であればもっと描写できたかもしれない。でもR-15なら15歳が見てもなんの問題もありません。これはゴールデンボンバーの活動と同じで、一番ダメなのは勝手にセーフティラインを決めて、「これ以上やったらダメだ」と、平穏で無難なものを作ることだと思うんです。もしやりすぎてダメって言われたら謝りましょう!
『モータルコンバット』という作品を無難に映画化するんじゃなくて、ちゃんと調整してなおかつ挑戦してR-15にハードルを下げてくれてるんです。これでダメだったらしょうがない、俺らは思い切りやったんだという製作陣の魂を感じました。
あと、冒頭7分の真田広之さんが超カッコいいんで、マジで見てください。「『モータルコンバット』って何?」って言ってる人は、YouTubeに冒頭7分の映像があるので、そのシーンだけでも試しに見てください。どうせ7分くらい暇な時間あるでしょ(笑)。浅野忠信さんも出演されてるんですけど、実は恥ずかしながら終盤までどこにいるのか気づかなかったんです(笑)。もし一瞬で浅野さんだと気づく人がいたら相当な浅野フリークですね(笑)。
■歌広場さん、『ゲーム・オブ・スローンズ』でイケメンを語る
『ゲーム・オブ・スローンズ』に登場するイケメンキャラのひとり、ブラン・スターク
――海外ドラマの『ゲーム・オブ・スローンズ』もご覧になられたそうですね。
歌広場 「ゴールデンボンバー」のライブパフォーマンスはギターソロのパートでスイカの早食いをするような、突飛なことをやるんです。そのため常にパフォーマンスのネタを探しているので、日本や世界で話題になっていることをチェックする癖がつくんです。それで『ゲーム・オブ・スローンズ』を知って、「これが日本で流行ったら何かできるぞ」と感じたんですね。
――ご覧になっていかがでしたか?
歌広場 こんなこと言うのもなんなんですけど、R-15作品なので言います。まず美女のおっぱいがすごいですね(笑)。西洋ファンタジー世界観の本当にきれいな人が、ぽろんぽろん見せてくれるんですよ(笑)。僕ら日本人からしたら、西洋や中世の世界観を持つファンタジーだと身構えてしまうので「凄いんだよ、面白いんだよ、見ないと人生損してるんだよ」と言われてもあまり見てくれる人はいないと思うんです。でも美女のおっぱい見れるとなると100倍興味が湧きますよね(笑)。
――でも女性には勧めづらいですよね……。
歌広場 そうなんです。でも、イケメンがちゃんといるんですよ。僕はイケメンが好きなんで、あなた好みのイケメンは誰? と登場人物の相関図を見せて、いっせーので指さしてみるといいかなと思いましたね(笑)。
『ゲーム・オブ・スローンズ』に登場するイケメンキャラ、ジョフリー・バラシオン
――歌広場さんはどのイケメンキャラがお気に入りでしょうか?
歌広場 基本的にみんなイケメンなんですけど、パッと見て気になったのが2人います。まず1話の最後で酷い目にあうブラン君。この子については最初に観察眼が働きまして、この子はかわいそうなことになりそうなので好きになるのはステイしたんですね(笑)。でもこのブラン君は早くから完成されているので、後々とんでもないイケメンになると思います。
もう1人は、近隣の国の王族のジョフリー君。ちょっと生意気な顔をしているので、酷い目にあっても心が痛まないのもポイントです。この手の話の前提として子供は死ににくいですし、のちのち成長したときに別のイケメン役者さんになります(笑)。誰かの影響で生き方を変える可能性も高いですからね。
※映画『モータルコンバット』は、デジタル配信も好評配信中です。
(ライター 早川清一朗)
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