1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. アニメ・コミック

アニメ『シャーマンキング』28話 自分の「力の数値」を知るべきではない理由とは?

マグミクス / 2021年10月21日 18時30分

アニメ『シャーマンキング』28話 自分の「力の数値」を知るべきではない理由とは?

■巫力の数値化がシャーマンにもたらす最大のデメリット

 2021年10月21日(木)放送のTVアニメ『シャーマンキング』第28話は、「巫力(ふりょく)の数値化」という概念についての説明から始まりました。巫力を数値化して測ることができるのは、パッチ族とハオ一派のみだと語られています。視聴者である私たちはあまり気にしていなかったと思いますが、ほとんどのシャーマンはそのことを知らなかったようです。

 教えられていない理由は、巫力値を知ってしまうとそれが自分の限界だと決めつけて成長を止めてしまうからだ……と語られています。前回、葉の父・麻倉幹久が「歳を取ると天井に気付く」ということを述べていましたが、巫力値を知ることは年齢などに関係なく、シャーマンに天井を突きつけてしまうことになるというわけですね。

 劇中では常々「シャーマンは思いひとつ」と語られてきましたが、シャーマンの能力が巫力の大きさで決まるのなら”思い”と巫力は密接に結びついています。気持ちの持ち方ひとつで巫力値も変化する可能性があるのに、数値を知ったとたんその気持ちが固定されてしまうのは致命的ですね。

 敵が自分の10倍の巫力値を持っていたとして、そこで敵わないと決めつけてしまったらその通りになるでしょう。もちろん強い思いさえあれば勝てるという単純な話ではないでしょうが、自分で可能性の芽を摘んでしまうのが、巫力値を知ることの最大のデメリットだというわけです。

 バトル作品で能力を数値で表現することの代表格といえば、鳥山明先生の作品『ドラゴンボール』のスカウターに示される「戦闘力」だと思いますが、考えてみればスカウターも計測した瞬間の値を出しているだけで、修行や気持ちの持ち方で増減するものでした。

 このスカウターシステムはとても便利な設定ですが、シャーマンは”思いの力”に能力が左右されるスピリチュアルな存在という設定に深みを持たせるため、「自分の巫力値は知るべきでない」ものとした点は新鮮だったと思います。

 さて自分の巫力値を知ってしまったホロホロたちが今後どのようにそれを乗り越えていくのでしょうか。葉にこぼした悔しい気持ちはただの愚痴になるのか、自分を奮い立たせるきっかけとなるのか。巫力値を知ろうが知るまいが「シャーマンは思いひとつ」の原則は何も変わっていないので、彼らの今後を見守っていきましょう。

■原作とは異なるカンナのオーバーソウル設定

蓮の命を救うため、葉はジャンヌの条件をのんでシャーマンファイトを辞退する。TVアニメ『シャーマンキング』第28話より

 一方、前回ペヨーテのグランデファンタスマに突き刺された道蓮ですが、肉体的に死んでいるという衝撃的な結果が明らかになりました。そして葉はそれを予見していたかのように、まん太をX-LAWSのもとに遣わし、強力な回復能力を持つジャンヌを連れてくるように頼んでいました。

 不幸中の幸いにして蓮は肉体的に死んでいても魂がまだ離れていない「死に限りなく近い状態」であり、これ以上何もなければジャンヌによる回復は可能です。

 ただし回復の条件として、葉は「シャーマンファイトの辞退」を要求されます。ハオの弟を野放しにはできないからですが、葉は自分の夢をあきらめることになっても蓮を救うためにオラクルベルを外します。自分がいなくても強くなった蓮がいれば大丈夫……葉は100%納得しているとは思えませんが、嘘でもないでしょう。この決断が何を生むのか今はまだわかりません。この先の展開が気になるところです。

 最後に、花組たちとの戦闘です。「場外乱闘」がパッチ族も認めたものであることがゴルドバの口から語られましたね。まず始まったのはカンナの持霊・アシュクロフト対、道潤の持霊・李白竜(リー・パイロン)でした。カンナは鎧を媒介にオーバーソウルするシャーマンだと白竜は考えますが、それは間違いでした。カンナの能力について詳しいことは次回以降判明するでしょうが、最後に出て来た言葉「エクトプラズム」について、軽く説明しておきましょう。

 エクトプラズム(ectoplasm)とは霊能力者が吐き出す煙のようなもので、霊体とか魂とはちょっと違うエネルギー体です。エクトプラズムは多くの場合、強い光を浴びせたり触ったりすると、吐き出している能力者の肉体に大ダメージがあるようですが、カンナには当てはまっていませんね。ここから彼女の能力の強さがわかります。

 ちなみにエクトプラズムやアシュクロフトについては、原作とアニメでは一部表現がぼかされています。これは、例えば木刀の竜はアニメではタバコを吸っていないのですが、その理由はもちろんご時世や放映時間(対象とする視聴者層)に配慮しているはずで、カンナにも同じことが言えると思います。

 このあたりは次回、戦闘の続きが描かれた時に詳しく解説したいと思います。原作をご存じの方は、その変化にも注目しながら、続きを楽しんでください。

 それでは今回はこの辺で。また次回よろしくお願いします!

(C)武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京

(タシロハヤト)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください