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『マクロス』の天才「マックス」とは? シリーズ随一の最強キャラ

マグミクス / 2021年10月22日 17時10分

『マクロス』の天才「マックス」とは? シリーズ随一の最強キャラ

■「天才」マクシミリアン・ジーナス再臨!

 もし、初代『超時空要塞マクロス』を愛している人がいるならば、2021年10月8日から上映中の『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』(同時上映『劇場短編マクロスF~時の迷宮~』)は絶対に、絶対に観に行くべきでしょう。

なぜなら、「天才」マックスことマクシミリアン・ジーナスが、そこにいるからです。 劇場版上映前に公開されたPVで一瞬だけ登場していたことは『マクロス』ファンに大きなショックをもたらしましたが、実際の登場シーンは一瞬どころではありません。何より登場した次の瞬間には「あ、こんなことできるのはマックスしかいない」と確信できるインパクトをもたらしてくれるのです。

 マックス役の声優・速水奨さんにとっても、本作での登場は待望の瞬間だったそうです。40年近く前、速水さんが初めてオーディションで勝ち取った役がマックスであり(当時は本名の「大浜靖」名義)、強い思い入れがあることをしばしば語っています。速水さんはずっと「マクロス」シリーズで制作の中心的な役割を担っている河森正治氏にマックスの再登場を嘆願しており、今回遂に願いがかなった形となりました。熟練の極みに達した速水さんが気合を入れて魂を吹き込んだマックスが銀河の劇場を駆け巡るのです。当然のごとく、すさまじい存在感を発揮しています。

 西暦2009年が舞台の初代『マクロス』のとき16歳だったマックスも、『劇場版マクロスΔ』の時代ではとうに70歳を超えており、外見と体には若干年齢を重ねていますが腕前にはなんの衰えもありません。作中でも最高のパイロットたちを相手に、最強とは、天才とはなんたるかを思う存分に見せつけてくれるのです。かつて『マクロス』でキャラクターデザインを務めた美樹本春彦氏がマックスを評して「老けるというのは凡人の発想」と語ったのもむべなるかな。

 もちろんそれだけではなく、『劇場版マクロスΔ』では熟練した艦長として、組織人として、パイロットとしての壁に突き当たり苦しむ孫娘ミラージュ・ファリーナ・ジーナスを心配する祖父として、そしてひとりの大人として、作中の最初から最後まであらゆる局面で活躍を見せてくれます。何でもできるしそのすべてがカッコいい。でも最後はひとりの天才として戦場へと躍り出る。そこにはマックスというキャラのすべてがそこにあります。さあ未見の方は今すぐ観に行きましょう。

 マックスが好きなら絶対に損することはありません。

■マックスの人生が「マクロス」の歴史

『劇場版マクロスΔ絶対LIVE!!!!!!』のPVで姿を見せ、ファンは騒然となった (C)2021 BIGWEST/MACROSS DELTA PROJECT

 さて、そもそもマクシリミリアン・ジーナスとは何者なのでしょうか。

 マックスの初登場は初代『マクロス』の第8話、主人公・一条輝の部下として配属された新人パイロットでした。マックスは初陣で7機を撃墜する天才ぶりを発揮し、その後も次々と撃墜数を重ねていきます。マックスの力量は敵にも高く評価されており、巨人のような異星人・ゼントラーディ軍に所属する「エースのミリア」は「味方殺しのカムジン」から凄腕のパイロットの存在を知らされマクロスに潜入、マックスと出会い戦いを挑みますが敗北。マイクローン化(人間と同じサイズに変化)してマクロス艦内に潜入し、マックスと出会い紆余曲折を経て結婚に至っています。マックスとミリアの婚姻は作中で史上初の「星間結婚」であり、『マクロスΔ』でもその偉業は讃えられています。

 なお劇場版『愛・おぼえていますか』ではこのあたりの事情は少し異なり、メルトランディ(敵側の異星人)のエースであるミリアがマックスと交戦、マックスが勝利するもののミリアに惚れ、そのままメルトランディ側に留まる形となっています。

 2038年が舞台の『マクロス7』では第37次超長距離移民船団長兼新マクロス級7番艦マクロス7の艦長に就任。民間人居住区「シティ7」市長のミリアと共に困難な任務を遂行し続けます。私生活では7人の子宝(すべて娘)に恵まれていますがミリアとの仲は冷え切っており、作中で少しずつ関係が修復されていく姿が描かれていました。

 アニメ以外でもマックスの出番は多く、美樹本春彦氏のマンガ『超時空要塞マクロス THE FIRST』では訓練生として登場。デストロイド・トマホークに乗り込み「味方殺しのカムジン」が駆るグラージと互角に渡り合っています。

 2001年に発売されたゲーム『マクロスM3』ではミリアと共に主人公を務め、『超時空要塞マクロス』と『マクロス7』の間の時代に繰り広げられた戦いを駆け抜けました。

 重要な職責を任されるようになってからは権限を利用して、絶えず最新鋭の機体を確保し続けているというマックス。

 小説版『マクロスF』では主人公機であるVF-25メサイアにも乗り込んでおり、『劇場版マクロスΔ』でも「確かその機体、生産機数ものすごく少ない奴じゃ……」と言いたくなる機体で戦っています。果たしていつまでどこまでマックスは最前線に立ち続けるのでしょうか? それは「マクロス」世界の歴史だけが知っているのでしょう。

(ライター 早川清一朗)

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