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ミッキーマウスのだめんずエピソード4選 スーパースターは遅刻魔だった?

マグミクス / 2021年10月24日 9時10分

ミッキーマウスのだめんずエピソード4選 スーパースターは遅刻魔だった?

■実はやらかしエピソード満載 ミッキーの意外な一面

 ミッキーマウスといえば、ディズニーアニメーションを代表するキャラクター。アニメだけでなく、世界各地のディズニーパークでショーを行うなど大活躍し、全世界で愛されるスターといっても過言ではないでしょう。

 一般的にミッキーのキャラクターは、優しくて友達思いの紳士的なキャラクターと見られていますが、1928年のデビュー当初は、やんちゃでいたずら好き、少々短気で荒っぽい性格でした。人気の高まりとともに、当時の親たちから「子どもに悪影響を与える」とのクレームがあいつぎ、少しずつ品行方正なキャラクターに変化していきました。

 とはいっても、トラブルメーカーな性格は現代のミッキーにもひっそりと受け継がれています。今回は、ミッキーの実は「だめんず」なエピソードを4つご紹介します。

●動物やミニーの扱いが荒っぽい

 ディズニー最初期のサイレントアニメ『プレーン・クレイジー』(1928年)では七面鳥の尻尾をむしりとり、スクリーンデビュー作『蒸気船ウィリー』(1928年)では猫を楽器代わりにして踏みつけたりぶん回したりと、今なら問題になりかねないミッキーの行動が描かれています。

 ミニーに対しても荒っぽい扱いが描かれていて、『プレーン・クレイジー』では、ミニーを乗せた飛行機で飛行に成功したミッキーがご褒美のキスを拒まれると、怒って飛行機を乱暴に操縦。怯えたミニーに無理矢理キスをしています。『バーン・ダンス』(1929年)では、ミニーの足を踏んづけてもお構いなしにダンスを続け、ミニーの足がペラペラに伸びてしまうなど、自分本位な行動が目立ちます。

 また『ギャロッピン・ガウチョ』(1928年)ではタバコを吸ってお酒を飲むシーンもあり、初期のディズニー作品は今では想像できないワルなミッキーを見ることができます。もちろん、傍若無人に振舞ったらただで済まないのがディズニーアニメのお約束。ミッキー自身にも手痛いしっぺ返しが待っているのです。

●仕事をサボって大騒動

『ファンタジア ダイヤモンド・コレクション』 Blu-ray(ウォルト・ディズニー・ジャパン)

 クラシック音楽とアニメーションが融合した長編アニメーションの傑作『ファンタジア』(1940年)のエピソードのひとつ「魔法使いの弟子」で、偉大な魔法使い、イェン・シッドの弟子となったミッキーは、水汲みをさせられています。イェン・シッドが寝ている間に、彼の魔法の帽子を勝手に被り、魔法でほうきに命を与えて自分のかわりに水汲みをやらせます。

 いい気分でそのまま居眠りをしてしまいますが、目が覚めたら部屋は水浸しに。焦ったミッキーはほうきを斧で叩き割りますが、木片がひとつずつほうきとなって大増殖。ほうきたちの水汲みで部屋は大洪水となってしまいます。もちろん、この後ミッキーにはイェン・シッドからのお仕置きが待ち受けています。

●お金にルーズ

 日本では2002年にテレビ東京で1年間放送され、その後ディズニー・チャンネルで放送された『ハウス・オブ・マウス』は、ミッキーと仲間たちがディズニーキャラクターたちをもてなすクラブを舞台とした作品です。同作ではミッキーのお金に関するやらかしエピソードが描かれています。

 第7話「家賃が消えた日」では、クラブのオーナー・ピートに家賃を支払うためミニーから預かった50ドルを、チーズを買って全て使い切ってしまいます。第8話「がんばれピノキオ」内の短編「ミッキーの勘違い」では、道で大金の入った封筒を拾うと周囲を確認してひと言「誰もいないってことは、ぼくが拾い主」。そのお金でミニーへのプレゼントを買いますが、実はその大金はミニーが孤児への寄付金として用意していたものでした。

 どちらのエピソードも結果的にミッキーが奔走することになるのですが、そんなミッキーに愛想を尽かさないミニーは、懐が大きいのかあきらめているのか、気になるところです。

●遅刻魔

ミッキーマウス/カラー・エピソード Vol.2 限定保存版(ウォルト・ディズニー・ジャパン)

 短編アニメやシリーズ作品を通して、とにかくミニーとのデートに遅れることの多いミッキー。『ミッキーのダンスパーティ』(1947年)ではミニーをダンスパーティ誘っておいて、自分はすっかり忘れてぐっすり寝ています。すでに1時間待たされて怒ったミニーから「15分以内に来なかったらお別れよ!」と告げられ大慌てで会場に向かいます。パーティーのチケットを渡しそびれた愛犬・プルートが必死に後を追いかける姿が健気です。

 ちなみに東京ディズニーランドのトゥーンタウンにある「ミニーの家」では、ミッキーからデートに遅刻する留守番電話を聞くことができます。もはやミッキーの遅刻癖は「公式設定」だと思っても良いのかもしれません。

* * *

 意外とだめんずなミッキーですが、これまで、ミッキーに優等生なイメージを持っていた方には少し親しみが持てる一面ではないでしょうか。ディズニーは、初期のミッキーのやんちゃな性格を復活させた『ミッキーマウス!』シリーズを2013年からスタートさせています。

 同作はディズニーチャンネルのほか、配信サービス「Disney+」と公式YouTubeで視聴可能です。ディズニーランドでしかミッキーを見たことがない方も、一度観てみてはいかがでしょうか。

(C)Disney (C)2017 Disney

(マグミクス編集部)

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