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『鬼滅の刃 無限列車編』第3話 夢の世界の心にくい演出、タイトル回収に泣かされる

マグミクス / 2021年10月25日 14時10分

『鬼滅の刃 無限列車編』第3話 夢の世界の心にくい演出、タイトル回収に泣かされる

■夢の世界に心和み、揺さぶられ、最後に泣かされた

 2021年10月24日、TVアニメ『鬼滅の刃 無限列車編』の第3話が放送されました。炭治郎たちの夢の世界を中心に描かれた今回のエピソード。劇場で観た時も号泣の嵐でしたが、改めて話数を区切って観ていると「たった20分強に、これだけ感情を揺さぶられるシーンがあった……?」と驚かされます。新規カットと合わせて、展開を振り返っていきましょう。

●作中の数少ない癒やし、善逸と伊之助の夢の中

 緊張が続くばかりの『無限列車編』第3話は、かわいらしい寝顔の善逸という新規カットから始まります。続いて展開していくのは、数少ない癒やしシーンである善逸と伊之助の夢の中。この先を知っているからこそ、ここでの和みっぷりがすごいですね。

 禰豆子と楽しく過ごす善逸に、炭治郎たちを引き連れて洞窟を探検し、無限列車と戦う伊之助。善逸の心根の優しさが伝わるし、初登場時は乱暴者でしかなかった伊之助が、親分肌をきかせて仲間と協力しているし。見れば見るほど、ここって実はすごいいいシーンなんじゃ……と思わされます。

 それに、善逸も伊之助も禰豆子もかわいい。ただただ心が和む一方で、次話に含まれるであろうふたりの無意識世界でのギャップが、今から楽しみでなりません(カットされたらどうしよう……)

●タイトル回収と泣かせる新規カット

 そんな愛らしさ前回の前半から一転。ふたりの「長男コンビ」が泣かせてくる演出が本当に心にくい。夢の世界にあっても、本人も寂しさを抱えながら弟を思い、励ます煉獄。本当ならあったはずだった家族との日々に、立ち止まってしまう炭治郎。ふたりのシーンに流れるLiSAさんの『炎』が、また哀愁を誘います。

 新規カットもまた、炭治郎の切ない心情をさらにあおり立ててくるんですよね。第2話といい今回といい、目立たないながら劇場版の雰囲気を崩さずに、新たなシーンを追加してくるわけですから、まったく困ったものです。

 そして、極めつけは炭治郎が夢をひるがえし、現実へ戻ろうと奔走するシーン。何度も何度も口にする「本当なら」が、TVアニメの第3話でのタイトルとなることで、一層彼の締めつけられる思いに感情移入してしまいます。

 自分が情緒不安定になったのかと思うほど、感情の起伏を激しくさせられた第3話。第4話は決死の覚悟で夢から醒めた炭治郎たちが、ついに討って出ます。10月31日(日)の放送は選挙特番のためお休みとなります。2週後の次話放送まで、劇場版DVDを復習しながら待つとしましょう。

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記

(サトートモロー)

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