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『鬼滅の刃』水柱・冨岡義勇と炭治郎 兄弟弟子の天然すぎてかわいいシーン5選

マグミクス / 2021年10月26日 11時50分

『鬼滅の刃』水柱・冨岡義勇と炭治郎 兄弟弟子の天然すぎてかわいいシーン5選

■義勇と炭治郎、「天然×天然」のあふれる魅力

 毎週日曜日に放送中のTVアニメ『鬼滅の刃 無限列車編』での登場シーンはごくわずかですが、原作の連載当時から人気の高い柱といえば、水柱・冨岡義勇です。

 いつも沈着冷静でクールな義勇は、表情に乏しく無口で、周囲から誤解されがち……。蟲柱・胡蝶しのぶには、「そんなだからみんなに嫌われるんですよ」とハッキリ言われてしまうほどです。とは言え、彼に悪意があるわけではなく、すべては言葉足らずで、空気を読まない天然な性格のせいなのでしょう。

 そんな義勇にグイグイ寄っていくのは、義勇に命を救われ、同じ元水柱・鱗滝左近次(うろこだき・さこんじ)に師事した炭治郎です。

 炭治郎は、心優しく家族思いな少年で、努力家でもあります。しかし、超が付くほど天然で、空気を読めないというところが義勇と共通しており、彼らがふたりでいると「天然×天然」の魅力があふれてしまうのです。そして予想のナナメ上をいくかわいさを発揮します。

 この記事では、義勇と炭治郎という、天然すぎる兄弟弟子だからこそ生まれた、かわいい5つのシーンをご紹介します。

※この記事には、まだアニメ化されていないシーンについての記載があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。

●居留守のつもりが…「天然×天然」は、かわいさの宝庫

 刀鍛冶の里での戦いの後、鬼殺隊では来る鬼舞辻無惨との最終決戦に備えて合同強化訓練「柱稽古(はしらげいこ)」が行われることになりました。隊士にとってはきつくても、柱に直接学べる貴重な稽古ですし、柱にとっても数多くの隊士を相手にすることで、体力向上などを望めます。しかし、その柱稽古に水柱である義勇が参加しないと言うのです……。

 一方、炭治郎は、お館様・産屋敷耀哉(うぶやしき・かがや)から、「どうしても独りで後ろを向いてしまう義勇が前を向けるよう根気強く話をしてやってくれないか」という手紙を受け取ります。真正直で超天然な彼はこれを言葉通りに受け、義勇のもとを訪ねるのです。

 外から何度、呼び掛けても出てこない義勇に、ふつうの人なら諦めて帰るところですが、ここからナナメ上の行動に出るのが炭治郎です。「じゃあ入ります!」という声に、「入ります? いや… 帰りますだな 聞き間違いだ…」と、真顔の義勇の心の声なんて当然のように無視して「ヒョコーッ」と顔をのぞかせる炭治郎。義勇は、そんな炭治郎の行動に髪の毛が跳ね上がるほど驚きます。

 悪気も遠慮もなく、空気も読まない炭治郎の笑顔と普段はクールな義勇の点目と髪の毛ピョン。展開の予想がつかない「天然×天然」のやりとりは、思いがけないかわいさの宝庫! この後も、兄弟弟子の天然すぎるかわいさが目白押しです。

●つきまとい作戦で見せた、天然すぎるかわいさ

 柱稽古への参加を求め、義勇のもとを訪ねた炭治郎は、居留守で通そうとした義勇の思惑を軽くスルー。上がり込むと義勇の真向かい、しかもけっこうな至近距離に座って、自分ペースで話を進めます。

 義勇も「近い」と感じていますが、物理的にも心理的にも、炭治郎はもともと人との距離が近いのでしょう。柱という、鬼殺隊で最高位の剣士に対して親しく「義勇さん」と呼びますし、臆する様子もありません。しかも今回は、お館様から頼まれているという大義名分もあるので、いつも以上に積極的です。

 昼でも夜でもとにかく話しかけ、トイレでも扉の外で話しかけ……という、炭治郎の無邪気な「つきまとい作戦」も微笑ましく、それを拒絶するわけでもなく、無表情でとまどっている義勇もかわいすぎるシーンです。

 しかしこの後、義勇は自らの苦い過去を語り、炭治郎を拒絶するのです……。

●気付いたら、そばを食べていました…

 炭治郎に自分の抱える苦悩を語って聞かせた義勇は、大切なことを思い出します。「未熟でごめん…」と、さらにしょんぼりを募らせている義勇を励まそうと炭治郎は、あることを提案しました。

 それは、復帰許可が出ていない炭治郎でもでき、義勇を元気づけ、彼が苦手なおしゃべりも必要ないこと! 炭治郎がこの提案を心の中で自画自賛している間に、義勇はそれまでの苦い思い出を消化し終え、柱稽古に参加することを決意します。その決意を真剣に炭治郎に伝えようとしたところ……。

「義勇さん ざるそば早食い勝負しませんか?」

 突然の早食い勝負の提案に、目をまん丸、口をキュッとして、「なんで?」と思う義勇。当然です……。あまりに突飛すぎます。柱として、兄弟子として、炭治郎の突拍子もない提案を叱ってもなんら不思議はありません。しかし、天然すぎる義勇の反応はやはり常人離れしています。次のコマでは、いきおいよくそばをすすっているのですから……。読者の意表をついて、無心にそばをすする義勇と炭治郎が、かわいすぎます。

 原作では非常に短いシーンですが、これがアニメでどう描かれるのか、とても楽しみなところです。

●天然コンビの被害者、不死川実弥

 義勇、炭治郎の兄弟弟子の天然すぎる言動で、ついに犠牲者が出ます。その犠牲者とは、風柱・不死川実弥。

 柱同士の手合わせをケンカだと勘違いした炭治郎は、「おはぎの取り合いですか?」と、とんでもないことを口走ります。殺気立つ実弥に、柱稽古で稽古をつけてもらっていた際に、おはぎ好きだと気付いたことを切々と語る炭治郎。「不死川は…おはぎが好きなのか…」と、義勇の真顔での納得が追い打ちをかけ……。さらに「こしあんですか? つぶあんですか?」などの天然発言をさく裂させた炭治郎は、ついに耐えきれなくなった実弥の拳の餌食となってしまいます。

 目を覚ました炭治郎の頭の下には義勇の羽織をたたんだものが枕替わりに当てられていて、じんわりと兄弟子の優しさを感じます。さらに、ここでの「天然×天然」の会話は天然トークのまさに最高峰と呼ぶにふさわしいもの! 実弥の好物がおはぎであるという、とびきりの情報をゲットした義勇は、「今度から懐におはぎを忍ばせておいて 不死川に会う時あげようと思う」と真剣に考え、そこに炭治郎まで乗っかるのです。

 天然すぎる兄弟弟子の最高にほっこりするかわいいシーンなので、義勇の「ムフフ」という笑い声もあわせて、ここもアニメ化が楽しみで仕方ありません。

●無限城で「てちてち」

 無限城では、義勇と炭治郎の兄弟弟子の共闘も見どころです! 超天然のふたりが一緒でも、さすがに、最終決戦の場でかわいいシーンはないはず……なんてことはありません。それは無限城での戦いが始まってすぐに訪れるのです。

 鬼の群れを一撃でしとめたふたり。なのに、炭治郎は渋い顔をしていました。改めて義勇のすさまじい実力を知る一方で、あまりに無表情な義勇に「この人やばい」「どういう気持ちの顔これ」と、別の意味で恐れを抱きます。

 そんな炭治郎の心には多分、気付かないまま、先に立って歩く義勇の足音は……「てち てち」! 

 これから始まる最終決戦に燃えたぎっていても不思議ではないシーンですが、さすが義勇。ブレません! 天然の度合いでは、炭治郎の方がぶっ飛んでるかと思われましたが、ここに来てそんな考えが甘かったと知らしめるのが、このシーンです。義勇の天然ぶりに若干引いている炭治郎も珍しくてかわいいので注目ポイントと言えるでしょう。

* * *

 今回ご紹介したシーン以外にも、義勇と炭治郎の天然ぶりが、がかわいい、おもしろい、ステキというシーンがありましたら、ぜひ、お教えください。

(山田晃子)

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