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『ベルサイユのばら』オスカル様の愛と人生の名言4選 屈指の感動シーンに泣く…

マグミクス / 2021年10月30日 18時10分

『ベルサイユのばら』オスカル様の愛と人生の名言4選 屈指の感動シーンに泣く…

■心に響く! オスカル隊長の言葉

 今なお愛される少女マンガの名作『ベルサイユのばら』。革命前後のフランスを舞台に、オーストラリアからマリー・アントワネットが嫁いでから、処刑されるまでが描かれています。

 主人公のひとり、オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェは、マリー・アントワネットと同じ年に生まれました。由緒正しい貴族の末娘でしたが、泣き声の大きさに感心した父は、彼女を跡継ぎの息子として育てることに決めました。こうして男装の麗人・オスカルが誕生したのです。

 王妃マリー・アントワネットが、麗しい紅バラなら、やはりオスカルは凛とした白バラ。この記事では、ベルサイユに美しく咲き、そして散ったオスカルの人生と恋の名言4つをご紹介します。

●「心は自由だからだ!」

 貴族たちから宝石を盗んでいた義賊、「黒い騎士」のベルナールからパリ民衆の悲惨な生活を聞かされたオスカルは、近衛隊を辞めて衛兵隊へと異動を願い出ます。しかし、衛兵隊の隊員たちは女性であり、貴族であるオスカルの命令を聞かず、ついにオスカルの上司である将軍を怒らせ処罰を受けることになったのです。処分の撤回を必死で求めるオスカルでしたが、隊士たちはなおも反発……。

 オスカルは怒りを隊士たちにぶつけます。「力でおまえたちをおさえつけることに何の意味がある!? おまえたちの心まで服従させることはできないのだ」と。そして、彼女は続けました。「心は自由だからだ!」。

 これは、オスカルの心の叫びでもありました。生まれた時から自分を男として育てた父。自分を手元に置きたがったマリー・アントワネット。押し殺したフェルゼンへの恋心……。オスカルも、彼女自身の心の自由を求めていたのではないでしょうか。

 そして、民衆の暮らしの困窮ぶりを知り、それを変えようとする若者たちの熱い思いを知ったオスカルは、自らの心の声に従います……。

●「われらは祖国の名もなき英雄になろう!!」

 1789年7月13日、ついにパリ市民の不満が爆発し、暴動が発生すると、オスカルは大きな決意をします。

 彼女は前述の「心は自由」という発言に「人間はその指先1本 髪の毛1本にいたるまで すべて神の下に平等であり 自由であるべきなのだ」と付け加えると、貴族の地位を捨て、民衆側に立って戦うことを宣言するのです。その姿は、まさに軍神マルスそのもの。そして、オスカルは戦いの場に向かいながら、心の中で両親やマリー・アントワネット、フェルゼンにそっと別れを告げるのでした。

 続いては、オスカルの愛の名言をご紹介します。

■切ない…オスカルの愛の言葉

●「わたしだけを一生涯 愛しぬくとちかうか!?」

 オスカルの初恋の人は、スウェーデン貴族、フェルゼンですが、彼はマリー・アントワネットただひとりを心から愛していたため、オスカルの想いはけっして届くことはありませんでした。

 一方、幼い頃から従者としていつもそばにいたアンドレについては、あまりに近い存在で、オスカルは彼を恋愛の対象として見ていませんでしたし、アンドレが思いのたけをぶつけるまで、彼の気持ちにはまったく気付かなかったほどです。しかし、アンドレの思いを知って、次第にオスカルのなかでも彼に対して恋愛感情が芽生え育ちました。

 その後、オスカルの失恋や結婚騒動で、オスカルとアンドレの気持ちはすれ違いますが、軍で将軍と衝突し、部下を守り切れず、自分の無力さを知ったオスカルは、命がけで自分を守ったアンドレについに心のうちを告白します。「…愛して い…る…」と。

「わたしの存在など 巨大な歴史の歯車のまえには 無にもひとしい だれかにすがりたい ささえられたいと… そんな心のあまえをいつも自分にゆるしている人間だ それでも愛しているか!? 愛してくれているか !? 生涯かけて わたしひとりか!? わたしだけを一生涯 愛しぬくとちかうか!?」

 ふたりが思いを確かめ合うこのシーンは、オスカルの言葉に泣き、アンドレの言葉にもっと泣く、『ベルばら』のなかでも屈指の感動シーンです。ですが、ふたりが結ばれるのは、もう少し先で……。

●「アンドレ・グランディエの妻…に…」

 暴動前夜、パリへの出動を控えたオスカルは、ついにアンドレと結ばれます。

 貴族の娘であるオスカルとその従者であり、平民のアンドレには、当時の常識ではけっして結ばれることはない格差があります。愛を確かめ合っても、アンドレの中にはためらいがあったのかもしれません。これまで恋焦がれすぎて、オスカルを襲おうとしたり、毒入りワインを飲ませようとしたりしたこともあったアンドレですが……。

 ずっと結ばれることを願っていたふたりが、やっと結ばれるというのに……、美しい絵と詩的なセリフで神々しいまでのシーンなのに……ここも、涙なしには読めません。愛おして、切なくて、哀しくて、うれしくて、さまざまな思いが交錯し、何度読んでも涙が止まらなくなるシーンです。

* * *

 オスカルの名言は、他にもたくさんありますが、今回はその一部、氷山の一角をご紹介しました。でも、実は、アンドレの名言は、さらにそれ以上にあったりします。みなさんの心に残る『ベルサイユのばら』の名言は、どんなものですか?

(山田晃子)

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