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『鬼滅の刃』良くも悪くも心に刺さる善逸の「ひと言」5選 たまに見せるかっこよさ

マグミクス / 2021年11月5日 6時10分

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■叫んでばかりじゃない! ひと言でチクリと刺す善逸

 毎週日曜日夜のTVアニメ『鬼滅の刃 無限列車編』の見どころは、炎柱・煉獄杏寿郎の戦う姿勢と生き様であり、炭治郎、伊之助、善逸らの成長です。

 善逸は好きな女性にだまされて借金を背負わされたところを後に師となる元鳴柱・桑島慈悟郎(くわじま・じごろう)に助けられました。くじけそうになりながらもなんとか耐えて修行し、鬼殺隊の隊士となった善逸。その性格については、気弱で臆病、ネガティブで女好き……と、少々難ありと言わざるを得ません。しかし、普段、頼りにならなさ全開だからこそ、たまに見せるかっこいい言動は、実際のそれよりも3割増し素敵に見えるのです。そして善逸といえば、必要以上に派手な悲鳴や雄たけびが多く、「名言」よりは「迷言」が圧倒的に多いのは残念なところですが、だからこそ、たまのつぶやきが心に刺さることもあり、そのギャップが魅力となっています。

 この記事では、良くも悪くも心に刺さる善逸の「ひと言」を5つ厳選してご紹介します。

※まだアニメ化されていないシーンの記載があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。

●「炭治郎…俺…守ったよ…」

 体に鼓を生やした鬼・響凱(きょうがい)を倒し、鼓屋敷から外に出た炭治郎はとんでもない光景を目にします。禰豆子が入っている箱を、体を張って守る善逸を伊之助が「弱味噌」などと罵りながら足蹴にしているのです! 善逸のまぶたは腫れ、鼻血が出て、唇も切れていましたが、それでも箱を離さなかったのです。「炭治郎…俺…守ったよ…」と。

 耳のいい善逸は、箱の中に鬼がいることはとっくに気付いていました。しかし、炭治郎がそれを命より大事なものだと言ったから、必死で守ったのです。同時に最終選別を受けていたとはいえ、言葉を交わし行動を共にしたのは、この鼓屋敷の任務の直前でした。その短い時間で、善逸は、「泣きたくなるような優しい音」を感じとり、鬼殺隊士でありながら鬼を連れているには何か深い事情があり、それはきっと自分を納得させるに足るものであると信じたのです。善逸の優しさと強さを感じるからこそ、「炭治郎…俺…守ったよ…」の言葉にグッときます。

●「なんでわかんないの お前さ…!! 友だち・恋人いないだろ 嫌われるよ!!」

 これは、悪い意味で刺さるひと言です。

 炭治郎、伊之助、善逸の3人は鬼殺隊本部の指令を受け、那田蜘蛛山で下弦の伍・累と彼が集めた疑似家族と戦います。善逸の相手は累の兄役の鬼で、頭部は人間ですが、体は蜘蛛という、おぞましい姿をしており、怖がりの善逸は一目見ただけで逃走するほど……。

 しかし、すでに手を刺されており、蜘蛛の毒が体に回り始めていました。兄役の鬼が時間経過とともに起こる体の変化を説明し、毒が回りきって蜘蛛になれば知能もなくなるから怯えなくてよいと言うと、善逸は泣き叫びながら「なんでわかんないの お前さ…!! 友だち・恋人いないだろ 嫌われるよ!!」と、思いがけない言葉を返すのです。

 鬼に友達や恋人がいるとは考えにくいですし、鬼なのだから嫌われるのも当然でしょう。とは言っても、それを改めて言葉にされると、兄役の鬼も言葉を失い、「カチーン」ときています。鬼の心に一撃をくらわせるなんてことは、そうそうできることではありません。これもまた善逸の名言と言えますね。 

●「俺 じいちゃんが好きだよ!!」

 続いては、元柱の心をとらえたひと言です。

 前述の兄役の鬼との戦いのさなかに、善逸は、かつてつらい修行から逃れたい一心で木の上に逃げた時のことを思い出していました。当然、師である元鳴柱・桑島慈悟郎は木の下からガミガミと叱りつけますが、善逸は木から降りてはきません。そして善逸が涙ながらに叫んだ、「俺 じいちゃんが好きだよ!!」という言葉を聞いて、桑島は思わずポッと頬を染めてしまいます。

 この「好きだよ」の前後は、善逸らしい泣き言三昧なのですが、この「好きだよ」のひと言を挟んでいるのが、善逸が愛されキャラとなったポイントではないでしょうか?

 うるさいし、言うことを聞かないし、往生際も悪い、それに失敗もするのに、なぜか許してしまうのは、「好きだよ」のように、短くて心に刺さるシンプルな言葉です。これは日常生活でも使えるスキルかもしれませんね。

●「禰豆子ちゃんは俺が守る」

 言われてみたいひと言です。

 無限列車で下弦の壱・魘夢(えんむ)の血鬼術によって眠らされ、殺されかけた善逸たち。ですが、炭治郎と禰豆子の活躍で眠りから覚め、列車と融合した魘夢との戦いが始まります。乗客を守るため戦っていた禰豆子ですが、手足を車内の肉にからめ取られ、引きちぎられそうに……。

 そんなピンチの時に現れたのが善逸です。「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃(へきれきいっせん)」を6連も繰り出して禰豆子を助けたのです。その時のセリフが、「禰豆子ちゃんは俺が守る」でした。顔に影も入ってシリアスな面持ちで、いつもの善逸とは別物のかっこよさ! こんなこと言われたら、キュンキュン間違いなしです! 

 しかし、そこは善逸。その直後に「守るっ フガフガ」と、眠っていることが露呈してしまいます。これには守ってもらった禰豆子も目が点なのでした……。

●「おせーんだよ クズ」

 ここまでに挙げたひと言は、刺そうという意志を持って口にしたものではありませんが、この「おせーんだよ クズ」は別です。鬼になり、上弦の陸として現れた獪岳(かいがく)に対して、善逸は初めから刺すつもりで吐いています。

 かつてはともに桑島慈悟郎のもとで修行した兄弟子、獪岳は、プライドが高く、傲慢で、自分が正しく評価されないと不満を抱いていました。善逸は獪岳について、「不満の音」を聞き、「心の中の幸せを入れる箱に穴が開いているんだ どんどん幸せが零れていく」と見ながらも、ひたむきに努力する姿を尊敬していたのです。

 しかし、獪岳は「死ぬまでは負けじゃない」と考え、日光と日輪刀で頸を落とすこと以外では不死の鬼になることを選びました。それが身近な人はもとより、他人を不幸にすることであっても……。

 それでも善逸は最後まで、獪岳を嫌いにはなり切れなかったのでしょう。善逸が「雷の呼吸 漆の型 火雷神(ほのいかづちのかみ)」で頸を斬られた獪岳が崩れながら、桑島が自分にその型を教えなかったことを罵ると、それが自分の考案した型であると知らせたうえで、「いつかアンタと肩を並べて戦いたかった…」と言っています。

 善逸をそこまで真剣に怒らせた獪岳の罪深さを際立たせる、刺さるひと言です。

* * *

 騒いでいるだけでも、怖がっているだけでも、女の子を追いかけているだけでもない、善逸の魅力は、彼の人気が物語っていますね。 

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記

(山田晃子)

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