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『鬼滅の刃 無限列車編』第4話 原作を補完する対照的な新規カット

マグミクス / 2021年11月8日 16時10分

『鬼滅の刃 無限列車編』第4話 原作を補完する対照的な新規カット

■少年を救った小人、おぞましい策略で人を襲う鬼の対比的な新規カット

 2021年11月7日、TVアニメ『鬼滅の刃 無限列車編』の第4話「侮辱」が放送されました。夢の中に落ちた炭治郎たちと、彼らの精神の核を破壊するため、無意識領域へと向かう人びと。ついに物語の重要な戦闘が始まった今回は、劇場版では描かれなかった原作のシーンを補完する新規カットが追加されました。

●対照的な新規カット

 夢の世界と無意識領域でのシーンは、相変わらずシリアスとコメディのギャップが激しかったですね。巨大な獣と化した伊之助が待ち構える無意識領域に、シザーマンよろしく巨大なハサミで男に襲いかかる善逸が潜む無意識領域。彼らの世界に紛れ込んだ少女ふたりには、もはやかわいそうという感情すら浮かんでしまうほどの不憫さです(笑)。

 一方で、炭治郎の夢とつながり、彼の無意識領域へとたどり着いた結核を患った青年。無意識領域っで現れた光の小人に連れられ、青年は炭治郎の精神の核と対面しますが、あまりに澄みきった世界と温かな光に、彼は何もできませんでした。

 ちなみに、彼の前に現れた小人は6人。炭治郎は両親・家族含めて8人家族であり、鬼の首領・鬼舞辻無惨に殺められた家族、それ以前に亡くなっていた父親を含むとちょうど6人です。亡き家族がいつまでも心のなかにいて、原作の大事な瞬間には必ず炭治郎・禰豆子を支えてくれている。そう思うと、胸がギュッとなりますよね。結核の青年が夢から離れるとき、光の小人がひとり彼へと付いていきました。あれは一体、家族のうちの誰だったのでしょう。

 心温まる新規カットから一転、ここからいよいよ下弦の壱・魘夢(えんむ)との戦闘が始まります。新たに追加されたカットでは、わざわざ魘夢が汽車のなかで鬼殺隊士や乗客を眠らせて、ことに及んでいたのかという理由が話されていました。セリフがメインではありましたが、結核の青年の追加カットとは対照的な、鬼の陰湿さ・おぞましさを感じさせるシーンでした。

●炭治郎の覚悟と愛の深さ

 そのあとに展開される戦闘シーンでは、敵側から「異常」と評される炭治郎の覚悟が見られます。魘夢による術で強制的に眠りに落ちるも、夢の世界で即座に自害し覚醒する炭治郎。家族が言うはずもない罵倒で彼を責め立てる、自分が見たら間違いなく心折れてしまうような悪夢に激昂する今回一番のワンシーン。

 どれだけ彼が家族を愛し、また彼自身も愛されてきたかが分かります。激しい戦闘シーンなのに、なぜか涙を誘う感動が待っている。人間描写の奥行きがとにかく深い、『鬼滅の刃』の魅力をここでもたっぷり味わえました。

 今回、新規カットだけでなく劇場版から大きく構成が変更されていました。これまでやや大人しめに見えた新規カットや追加演出の数々が、もしかしたら次話以降思い切り爆発するかもしれません。 

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記

(サトートモロー)

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