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『銀魂』のぶっ飛びヒロイン、神楽の「神回」4選。出会いは交通事故?

マグミクス / 2021年11月12日 11時50分

『銀魂』のぶっ飛びヒロイン、神楽の「神回」4選。出会いは交通事故?

■スクーターにひかれても死なないヒロインは神楽だけ!

 2021年1月に映画『銀魂 THE FINAL』でフィナーレを迎えた人気アニメ『銀魂』。同作には、たくさんの個性的なキャラクターが登場しますが、この記事ではヒロイン・神楽(かぐら)の魅力がたっぷり詰まった「神回」をアニメ第1期から4話選び、神楽の個性がにじみ出ているセリフとあわせて紹介します。

●第4話「ジャンプは時々土曜に出るから気をつけろ」

 まずは、神楽が主人公・坂田銀時(さかた・ぎんとき)と志村新八(しむら・しんぱち)に初めて出会うエピソードです。  

 あまたの星を潰してきたといわれる戦闘民族の夜兎族(やとぞく)である神楽は大金が稼げると聞いて、地球の江戸にやってきました。江戸で知り合ったヤクザのもとでしばらく働いていましたが、血生臭い仕事が増えてきたことに嫌気がさして逃げ出す神楽。そして、逃走中に銀時と新八が乗っているスクーターに思いっきりひかれてしまうという、ヒロインらしからぬ主人公との出会いを果たすのです。

 MAXスピードのスクーターにひかれた神楽でしたが「お前ら バカですか?私、スクーターにはねられたくらいじゃ死なないヨ」と、まさに常軌を逸したセリフを平然とした顔で言い放ち、初登場から強い印象を残しました。

 銀時がヤクザに追われている神楽を見放してジャンプを買いに行ってしまう一方、新八だけは故郷に帰りたいと話す神楽を助けようと奮闘します。しかし、結局はヤクザに捕まってしまい、窮地に立たされる神楽と新八。そこに、ジャンプを販売している店が見つからなかった銀時が、たまたまスクーターに乗ってやって来てふたりを助けるのです。

 一件落着し、念願叶って故郷に帰るかと思いきや、よく考えたら帰るお金がないため、神楽は銀時が営む万事屋(よろずや)でアルバイトをすることになりました。物語終盤で万事屋の1階にあるスナック「お登勢(とせ)」で白米を5合食べてもまだ足らず、ひたすら食べ続ける大食いシーンも印象に残っています。

 スクーターにひかれて主人公と出会うヒロインなんて、今までいたでしょうか。ものすごく強くて奔放で大食いな「ヒロインらしからぬヒロイン」の神楽が万事屋に加わり、これからの『銀魂』はどうなってゆくのだろうとワクワクさせられました。

■神楽ちゃんは強くて、大食らいで、とっても優しい女の子!

●第111話後半「ほぼ100%の確率でビニール傘を置き忘れてくる自分が嫌い」

 続いては、万津屋の絆を感じるほっこりエピソード。梅雨のせいか、なかなか仕事が来ず、陰気くさい雰囲気の万事屋一行。気分転換に雨が降るなか散歩へ出かける3人ですが、なぜか神楽はテンションが低く、いつも持っている傘をささずに歩きます。というのも、ある時地味な傘をさして歩いていた神楽は、花柄でカラフルな傘をさして歩く3人の女の子たちとすれ違い、可愛い傘が羨ましくなっていたのです。

 そのことに気付いた銀時は100円ショップで購入した花柄のビニール傘を神楽にプレゼント。神楽はその傘をとても気に入り、雨が降るたびに外へ出かけるようになります。それからというもの、神楽は雨の日になるとその傘をさしながら、台風の日だろうが関係なく、満面の笑顔でクルクル回りながら街を歩くのです。神楽の女の子らしい可愛い一面を見ることができます。

 そんなある日、雨に打たれて体を寄せ合う可哀想な兄妹を見つけた神楽は、とても大切にしていた傘を置いて走り去ります。その後、ゴミ捨て場にあった骨だけ残った傘をさして帰りますが、その様子を見ていた銀時と新八は「お嬢さん、お嬢さん。なかなかイカした傘持ってるじゃねえかい。ちょいと俺たちもいれちゃくれねえかい?」と話しかけ、神楽が持つ骨だけの傘に3人で入って仲良く万事屋へ帰るのでした。  

 傘を買ってもらった神楽が雨の江戸を闊歩する時の嬉しそうな表情が、とても可愛くて印象に残っています。傘も買えない貧しい兄妹を見放せない神楽の優しい性格と、そんな彼女をあたたかい表情と粋なセリフで包み込む銀時と新八の行動に心が温まりました。

●第153話「寝る子は育つ」

 続いては、珠玉のギャグ回。「眠れないアル」から始まる神楽と銀時の掛け合いが人気の回です。

 実写映画版『銀魂』と同じスタッフ・キャストが参加し、映像配信サービス「dTV」オリジナルドラマ化もされています。映画に引き続き人気女優の橋本環奈さんが神楽役を務め、冒頭5分を収録したショートバージョンがYouTubeで1000万回再生を突破する人気ぶりです(2021年11月9日時点)。

 物語は夜、目が冴えてまったく眠れない神楽が「寝かせろよ 私を」と銀時を巻き込んで安眠のために色んな挑戦をするところから始まります。銀時の布団で寝てみたり、町内を50周走ってみたり、お腹いっぱいすぎて腹式呼吸になるまでご飯を食べたり、いろんな方法を試すも眠れない神楽。

 最終的にはラジオをつけてぐっすり眠る神楽でしたが、一方、協力していた銀時はそのラジオの内容がまさかの怪談だったことを引きずって眠れなくなり、今度は神楽を起こそうと躍起になってしまうのも見どころです。

 眠れない時の「あるある」に共感しつつも、神楽の大ボケがたまらなく面白い回です。  

●第142話「人生は選択肢の連続」

 最後は、神楽の強さと新八との絆を再認識するエピソードで、139話から始まる「吉原炎上篇」の名場面です。  

 神楽の兄・神威(かむい)の部下・阿伏兎(あぶと)と戦う神楽と新八。歴戦の夜兎との戦闘では新八は役に立たず、神楽は阿伏兎とタイマンで戦うことになります。そこで、因縁ある兄の神威と比較されたことで、神楽は改めて自分が戦う理由を話し出すのです。

「血ではなく、心で、自分の守りたいもののために戦場に立つアル」

 戦闘種族・夜兎の血と戦う神楽。その本能を抑え、人を傷つけたくないという神楽の想いに心打たれます。  

 しかし、阿伏兎が新八を殺そうとしたことで神楽の夜兎の血が覚醒。本能のまま圧倒的強さで戦い阿伏兎を殺そうとしますが、そこで新八が必死に神楽を止めるのです。

「僕らが信じる神楽ちゃんを守るんだ!!夜兎でもイカれた兄貴の妹でもない ぶっきらぼうで生意気で大食らいで でも、とっても優しい女の子 僕らの……大切な仲間を守るんだ!!お前なんかのために神楽ちゃんの手は汚させはしない!!」

 そんな新八の叫びで、神楽は覚醒から目を覚ますのでした。  

 神楽のアクションシーンはとてもかっこよくて、見ているだけでドキドキさせられます。神楽のセリフも新八のセリフも熱くて、グッとくる名エピソードです。

 以上、『銀魂』のぶっ飛びヒロイン神楽ちゃんの神回をご紹介しました。みなさんの心に残っている「神楽ちゃんメインの神回」は何ですか?

(中島憲太郎)

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