『零次元アイドル』声優・徳留慎乃佑さんが語る、「氷雨は家族のようなユニット」
マグミクス / 2021年11月19日 7時30分
![『零次元アイドル』声優・徳留慎乃佑さんが語る、「氷雨は家族のようなユニット」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_68238_0-small.jpg)
■周りを振り回すタイプだけど、許せてしまうキャラクター
プロダクションI.Gとノワが手掛ける『零次元アイドル』は、イケメンだけど謎が多い「霊体アイドル」たちの活躍に、和のテイストが加わったキャラクターアイドルプロジェクト。生配信やボイスドラマCD発売、楽曲のレコーディングなど、活動が本格化しています。
作中に登場する3つのアイドルグループ「炎舞」「氷雨」「琥月」のなかでも、正統派アイドルの特徴が強い「氷雨」のメンバーで、特徴的な声とビジュアルの神鳥谷那琉(ひととのや・なる)は、グループを盛り上げるムードメーカーです。今回はその神鳥谷那琉役をつとめる声優の徳留慎乃佑さんに、『零次元アイドル』の魅力やグループの特徴、収録した楽曲などについて語っていただきました。
* * *
――『零次元アイドル』プロジェクトにはどんな魅力があるのか、教えてください。
徳留慎乃佑(以下、徳留) 『零次元アイドル』は現世へ蘇るため、また存在が消えてしまわないためにアイドルのトップを目指す物語なのですが、アイドルたちはトップを目指すのと並行してメンバー同士で友情や絆を深めていきます。試練やトラブルもあります。そこにそれぞれの前世の物語がからんできて、「この人こんな前世だった」とか、いろいろ見えてきます。
普通に生きていて自分や他人の前世のことを考えることはないと思うので、めちゃくちゃ楽しいです。那琉君の前世はどんな人だったんだろうと考えるだけでワクワクしますね。普通の作品では考えすらしないようなことも、考察して楽しめるのが魅力だと思います。
――神鳥谷那琉というキャラの第一印象はいかがでしたか。
徳留 第一印象はズバリ女の子です(笑)僕の演じるキャラではよくあるんですが(笑)最初、大まかなキャラ設定しか情報がなかったので演じる際、自由度がありました。明かされていない那琉君のバックボーンを考えるのが楽しかったです。
――ご自身と似ていると思うところはありましたか。
徳留 那琉君は末っ子みたいな感じで、見た目はかわいいのですが、物怖じしなくて好き嫌いや喜怒哀楽もはっきりしています。何も考えないところや、反射で答えてしまうところは似ていますね。それによって周りの人は振り回されますが、根はいい子なので許せてしまうところはあると思います(笑)かわいがられるタイプですね。僕がお兄ちゃんたちを振り回す側なので、それが楽しいです。
――徳留さんご自身はどんな性格なのでしょうか。
徳留 僕は那琉君ほどわがままじゃないですが、だいたい周りの人は兄になります(笑) 僕は一人っ子で甘やかされて生きてきたからか、甘えて頼る側です。佐藤元くん(『零次元アイドル』では「炎舞」グループの「式部翌檜」役を担当)と同期で、面倒を見てもらっている感じですね。末っ子気質じゃないけど、それに近いタイプかなと思います。
――那琉君を演じる上で工夫したところはありますか。
徳留 チームで演じることが多いのですが、そのなかで意識しているのは家族でいること、僕が末っ子であることです。だからテンションは一番高いですね。テンションメーカーかつムードメーカーなので兄たちを振り回すようにしています。いろいろ考えることは兄に託して、僕は遊びを多くして周りを引っかき回すことを意識してるんです。
■人の心を動かす声優になることが目標
「氷雨」の楽曲レコーディングに臨む徳留慎乃佑さん(マグミクス編集部撮影)
――「氷雨」はどんなユニットなのでしょうか。
徳留 那琉君が弟で西寺拓史君がお兄ちゃん、あとのふたり(枕野音鶴、鳴羽柚助)がお父さんとお母さんで、家族みたいなユニットです。4人だから2人2人に分かれています。グループLINEもあります。
――「氷雨」の曲の特徴を教えてください。
徳留 曲をいただいたとき、学生時代を思い出すような、青春のイメージを感じました。学生のときの、甘酸っぱい青春を思い出すような曲で意外でしたね。歌っていて楽しかったです。
あと、あるパートだけ「女の子で歌ってください」と言われました(笑)そのパートはライブでやるときにお客さんにと一緒に歌ってほしいと言われていて、なるほどと思って歌いました。聞いてくださる方はその部分を一緒に歌っていただけると、掛け合いみたいになるので、楽しいんじゃないかなと思います。
――歌はお好きですか。
徳留 歌は大好きです。自分でうまいとは思っていませんが、歌のお仕事をいただくと、ワクワクします。イベントでは衣装を着るのですが、衣装を着るとよりキャラクターに近くなれますね。衣装を着るとこんなに役になりきれるんだと思いました。
――ダンスパフォーマンスはいかがですか。
徳留 だ、ダンスですか……が、頑張ります。イベントでダンスがあるときは、寝ずに練習します(笑)振り付けは覚えられるんですが、リズムを合わせるのがちょっと苦手なんです(笑) 以前、舞台で踊ったこともありますが、必死で覚えました。お客さんが見てくださるので気は抜けないです。
――声優になろうと思ったきっかけを教えてください。
徳留 僕は特徴的な声だと思うのですが、そのせいで学校に行きたくない時期や悩んでいる時期がありました。そんなときに、今は先輩の松岡禎丞さんが出演しているアニメを見て、そのキャラクターの真似をして友達としゃべっていたら、悩みがなくなり救われた経験があり、そこから声優になりたいと思うようになりました。かつての僕みたいに、僕の演じた役で救われる人が出てきたらいいなと思っています。
――理想の声優像を教えてください。
徳留 作品を見て感じていただくものがあれば、うれしいなと思います。学校や仕事から帰って、テレビをつけたら僕が出ている番組がやっていて、それを見て笑顔になれたり、心を動かされたりしてくれたらうれしいです。人の心を動かせる声優さんになりたいですね。
――憧れの先輩声優さんはいらっしゃいますか。
徳留 出会った先輩はみんな素敵だと思っていて、尊敬できる先輩ばかりです。そのなかでも特に尊敬しているのが下野紘さんです。とても忙しい方ですが、僕が「お誕生日おめでとうございます」とメッセージを送ると、すぐに「ありがとう」と返してくださいますし、とても気に掛けていただいています。
以前、イベントがあったときに下野さんと同じ会場で、控え室に下野さんが入ってきて、ほかの出演者の方々に「うちの徳留をよろしくお願いします」と言ってくださったんです。まだ新人だったんですが、優しくしてくださって、ほんとうに尊敬しています。
――最後に『零次元アイドル』のファンの皆さんに一言お願いします。
徳留 「氷雨」以外にもふたつのユニットがあり、キャラクターもたくさんいて、全員魅力的です。でも、特に「氷雨」を推していただけたらうれしいです(笑)好きなキャラを見つけて応援しながら楽しんでほしいですね。
(マグミクス編集部)
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