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『鬼滅の刃』クセが強い鎹鴉たち ファッションリーダー、溺愛タイプなど個性いろいろ

マグミクス / 2021年11月26日 6時10分

『鬼滅の刃』クセが強い鎹鴉たち ファッションリーダー、溺愛タイプなど個性いろいろ

■クセが強く、個性派ぞろいのカラスたち

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』では、目に涙をためて飛ぶ鎹鴉(かすがいがらす)の姿に感動した方も多いでしょう。2021年11月28日(日)に放送予定のTVアニメ「無限列車編」最終回では、どのように描かれるか楽しみですね。

 鎹鴉とは、最終選別を突破し、鬼殺隊の隊士となった者に1羽ずつ支給される連絡用のカラスです。非常に優秀なカラスたちで、特別な訓練を受け、人間の言葉を理解し、話すこともできます。

 カラスたちは、まだ誰の所有でもない時にお館様・産屋敷耀哉(うぶやしき・かがや)が付けた幼名と、組んだ隊士が付ける名前があります。幼名のままでいたいというカラスや自分で名前を考えるカラスもいるようです。

 カラスたちは、それぞれとても個性的であると同時に賢く、勇敢で、最終決戦の時には、彼らの集めた情報なしには戦えなかったでしょう。この記事では、炭治郎と彼の同期の隊士たち、柱たちの鎹鴉をご紹介します。

※この記事には、まだアニメ化されていないシーンについての記載があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。

●炭治郎の鎹鴉/天王寺松衛門

 炭治郎の鎹鴉は、天王寺松衛門(てんのうじまつえもん)という仰々しい名前のオスです。松衛門は優秀なカラスですが、口が悪く、態度が大きいのが欠点……。炭治郎のことは自分の弟子だと思っているため、「つつきまわすぞ!」と脅すこともあります。

●善逸の鎹鴉/うこぎ(チュン太郎)

 善逸の鎹鴉はカラスでなくオスのスズメです。「うこぎ」という本名がありますが、善逸は「チュン太郎」と呼んでいます。かわいさは抜群ですが、チュン太郎は人の言葉がしゃべれないため、伝令役としての能力は低めと言わざるをえません。

 チュン太郎の気持ちを匂いから感じ取ることができる炭治郎には、善逸のなまけ癖や女癖の悪さ、イビキのうるささについてぐちを伝えたようです。

●伊之助の鎹鴉/どんぐり丸

 伊之助の鎹鴉、どんぐり丸という名前のオスです。伝令を告げに近寄るたびに何度も何度も繰り返し、伊之助に食べられそうになったため、ヨレヨレになっています。

●栗花落カナヲの鎹鴉/五十鈴

 栗花落カナヲの鎹鴉は、五十鈴(いすず)という名前のメスです。子供の頃、毒親に育てられた影響で感情をなかなか表現できないカナヲのことを心配しています。

●不死川玄弥の鎹鴉/榛

 不死川玄弥の鎹鴉の名前は「榛(はしばみ)」という名前のオスです。榛は支給されるやいなや、乱暴に追い払われるという憂き目にあっています。炭治郎の鎹鴉、天王寺松衛門とは仲が悪いようです。

■鴉は付いた柱に似る!? もともと似た者同士!?

●水柱・冨岡義勇の鎹鴉/寛三郎

 冨岡義勇の鎹鴉は寛三郎(かんざぶろう)という名前の高齢のおじいちゃんカラスです。高齢なため伝令を聞き違えてしまったり、戦闘中にトコトコ歩いて出てきてしまったりと、緊張感に欠けることもあり義勇をハラハラさせます。

 鎹鴉は、付いていた隊士が亡くなった場合、別の隊士に引き継がれる場合もあるので、勘三郎はもしかすると何人かの隊士を見送った悲しい経験があるのかも……とも考えられます。

●蟲柱・胡蝶しのぶの鎹鴉/艶

 胡蝶しのぶの鎹鴉は艶(えん)という名前のメスです。原作マンガでは、「ヒノカミ神楽」について知りたがっていた炭治郎に、炎柱・煉獄杏寿郎に尋ねてみるといいと間を取り持つため、艶に伝言を託そうとするところが描かれています。

●炎柱・煉獄杏寿郎の鎹鴉/要

 煉獄杏寿郎の鎹鴉は、要(かなめ)という名前のオスです。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』で涙をためて飛んでいたカラスは、この要だったのではないかと考えられます。最期まで責務を果たし、戦いぶりと生き様で多くのことを炭治郎らに教えた杏寿郎のカラスらしく、要も強い心を持ち、自分の責務を果たしたのでしょう。

 戦いの後、まだ傷が完治していないにもかかわらず、杏寿郎の最期の言葉を伝えるために炭治郎が煉獄邸を訪ねる際には、道案内をしてくれたのも要でした。

●音柱・宇髄天元の鎹鴉/虹丸

 宇髄天元の鎹鴉は虹丸(にじまる)という名前のオスです。派手が身上の天元と同じく、派手にキメており、カラス界のファッションリーダーとも言われています。

 宝石などのアクセサリーで重量が加算された状態で空を飛んでいるということは、虹丸も羽の下は、カラスにあるまじき筋肉がムキムキしているのかもしれません。

●霞柱・時透無一郎の鎹鴉/銀子

 時透無一郎の鎹鴉は銀子(ぎんこ)という名前のメスで、長いまつげが特徴です。無一郎を溺愛しており、刀鍛冶の里で炭治郎と小鉄少年にも、「アノ子は天才ナノヨ!!」「アンタ達トハ次元ガ違ウノヨ」と興奮気味に話しています。炭治郎の鎹鴉・天王寺松衛門とも仲が悪く、「何見テンノヨ 下ッパガ」と銀子が言えば、松衛門が「ドッカ行ケ マツ毛ブス」と返し、ケンカをしています。

 愛する無一郎が戦いの末に命を落としてからは体調を崩していましたが、松衛門の支えで助けられ、2羽はのちにつがいになったそうです。

●恋柱・甘露寺蜜璃の鎹鴉/麗

 甘露寺蜜璃の鎹鴉は、麗(うらら)という名前のメスです。刀鍛冶の里での戦いの後に開かれた柱合会議の場で、恥ずかしそうにモジモジしている麗が描かれています。蜜璃と同じく、集まった柱たちやお館様の妻であるあまね様にキュンキュンしてテレているのかもしれません。蜜璃とよくお茶会を行っているせいで、甘党に目覚めてしまったそうです。

●蛇柱・伊黒小芭内の鎹鴉/夕庵

 伊黒小芭内の鎹鴉は、夕庵(ゆうあん)という名前のオスです。無限城に鬼殺隊士たちが落とされた際、鎹鴉たちも後を追って飛び込み、情報収集や伝達の役を担いました。夕庵が上弦の壱・黒死牟との戦いで、無一郎がいかにして刀を赫くしたかの情報を伊黒に伝えたため、伊黒も赫刀を使えるようになったのです。

●風柱・不死川実弥の鎹鴉/爽籟

 不死川実弥の鎹鴉は爽籟(そうらい)という名前のオスです。原作マンガでは、鬼の始祖・鬼舞辻無惨が産屋敷邸に現れ、襲撃された際、各柱が緊急招集されますが、実弥の前を険しい顔で「緊急招集―ッ!!」と叫びながら飛ぶ鬼気迫る姿が描かれています。

 蜜璃と一緒にお茶会をしていた麗は、そのせいで甘党になったということでしたが、爽籟もおはぎ好きになっているかもしれませんね。

●岩柱・悲鳴嶼行冥の鎹鴉/絶佳

 悲鳴嶼行冥の鎹鴉は、絶佳(ぜっか)という名前のオスです。鬼殺隊最強とも言われる悲鳴嶼さんは、強靭な精神と肉体を持つベテランの柱であり、その鎹鴉である絶佳もきっと仕事の出来る、人(鴉)格者であることが推測されます。最終決戦では、戦況の変化を悲鳴嶼さんに伝え続けていたようです。

 原作マンガの16巻表紙に描かれているお館様の鎹鴉の名前は不明ですが、格の高さは一目瞭然です。珠世への伝言も、他の鴉とは異なり、ひらがな表記であることから、特別な存在であることが分かります。

※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記

(山田晃子)

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