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ウルトラシリーズで「こっそり変身」するためのさまざまな苦労!最適な場所は戦闘機?

マグミクス / 2021年11月27日 7時10分

ウルトラシリーズで「こっそり変身」するためのさまざまな苦労!最適な場所は戦闘機?

■変身は戦闘機内が便利?

 歴代のウルトラマンたちにとって、変身場所は大きな問題となってきました。普段は防衛チームに所属し活動している彼らは、正体を仲間に知られてはいけないため、人目につかない場所に移動して変身する、という方法が伝統になっています。もし仲間たちにウルトラマンであることがバレてしまうと、人間の姿でいる時に敵に狙わてしまいますし、作品によっては「地球を去らなければいけない」というウルトラルールも存在していました。

 それでも「ウルトラマンであることを共有していた方が連携しやすいのでは?」と思いますが、むしろ逆のようです。『ウルトラマン』第37話「小さな英雄」では、科学特捜隊のイデ隊員は最初からウルトラマンをあてにして全く戦おうとしませんでした。その様子を見たハヤタ隊員は、あえてウルトラマンに変身せず、イデ隊員に喝を入れます。地球を守るのはあくまで人類であって、ウルトラマンへの甘えをなくさなくてはならないという判断でした。

 とはいっても、ピンチの際にはやはり変身しなければいけません。しかし普段は防衛チームとして仲間と行動しているため、人目につかない場所に移動するのも大変です。シリーズを見てきたファンならお気づきの方も多いと思いますが、変身場所にはいくつかのパターンが存在しています。例えば、一緒に行動していた隊員が怪獣の攻撃で気絶しているスキに変身、仲間たちが怪獣に気を取られているうちにこっそり抜け出して変身するなど……。

 さらに定番のひとつには、戦闘機の操縦席で変身するパターンがあります。ひとりで乗っている時はこのコックピットが誰の目にもつかない「ちょうど良い個室」として活用されています。『ウルトラマンメビウス』では第29話でミライが正体を仲間に明かしますが、それまでの28話のうち7話は操縦席から変身していました。

『ウルトラマンA』も戦闘機がよく活用された作品でした。TACの隊員である北斗星司と南夕子が、それぞれのウルトラリングを合わせることで変身できるウルトラマンAは、ふたりが同じ場所にいなければいけないため「苦労も2倍?」かと思いきや、隊員ふたりで行動するので逆に怪しまれず意外と都合が良いようです。

 しかし、離れた場所や別々の戦闘機に乗っている時はよく無理やり「脱出!」するシーンが見られました。北斗隊員が怪獣に捕まった際には夕子隊員が脱出装置を使って勢いよく駆けつけ変身。また、北斗隊員が墜落しそうになった際に脱出装置を使って落下すると、どこからともなく夕子隊員が飛んできて空中で変身するという演出もありました。

■最も苦労したのはウルトラマン80?

変身に関するルールも職業の制約もシリーズ屈指の厳しさだった『ウルトラマン80』。画像は「ウルトラ特撮 PERFECT MOOK vol.21ウルトラマン80」(講談社)

『ウルトラマンオーブ』の第1話では前代未聞の変身場所が登場しました。主人公のクレナイ・ガイは防衛チームには所属していない風来坊の謎の青年であるため、場所にはそれほど困らないはずですが、第1話では証明写真ボックスのなかでこっそり変身しています。

 一説に、自動証明写真機の原型を発明したのが円谷英二氏と言われており、初代ウルトラマンの力をお借りする設定の同作ではオマージュとして利用されたのかもしれません。

 正体を隠すために最も苦労したのは『ウルトラマン80』の矢的猛(やまと・たけし)ではないでしょうか。学園ドラマ要素も混じった今作では、主人公の矢的はウルトラマンでありながら中学校の教師であり、またUGMの隊員でもあるという多忙ぶりでした。

 生徒や同僚など四方八方に他人の目がある状態ですが、ウルトラマン80には「人前で変身すると地球を去らなければいけない」という明確なルールがあります。そんな制約だらけの話でも、特にもどかしいのが第9話「エアポート危機一髪!」です。

 空港に怪獣が現れたため、正体バレを気にして変身できず怪獣を取り逃がし、その後も生徒たちを建物に避難させて変身しようと走り出すと「先生ひとりだけで逃げないで!」と誤解される始末です。苦悶の表情を浮かべながらも矢的は生徒たちに別れの言葉を告げ、怪獣に向かって突っ走り変身!怪獣の吐いた火によって姿は見えず、無事に変身完了しました。一方の生徒たちは唐突な別れの言葉に大半は首をかしげていましたが、エンディングでは何事もなかったように合流しています。

 負けたり失敗すれば与える影響が大きい(下手すれば宇宙規模)ウルトラシリーズだけに、変身シーンは他の特撮作品にはない見どころと言えるでしょう。これまで観ていてもあまり気にしていなかった方は、ぜひこの機会に見返してみてはいかがでしょうか。

(椎名治仁)

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