マンガ・性格が残念すぎるイケメンキャラ4選「ドキドキした気持ちを返せ！」

■イケメンなのに、なんか残念なキャラ4選

　マンガ界には王子様のようなイケメンキャラが多いなか、最近はクズなイケメンキャラが増えてきています。普段がクズな分、ちょっとカッコつけるだけで数段かっこよく見えてしまうギャップが世の女性をとりこにしているようです。残念だけど顔がいいから嫌いになれないキャラ4人を紹介します。

●生徒に廃人とあだ名をつけられるほどのクズ教師：灰葉仁『墜落JKと廃人教師』（著：sora）

　クズなイケメンといえば『墜落JKと廃人教師』の物理教師「灰葉仁（はいば・じん）」が挙げられます。

　自殺をしようとしていた生徒・落合扇言（おちあい・みこと）は、「死ぬ前に俺と恋愛しない？」と物理教師・灰葉仁に助けられます。教師との禁断の恋が始まる！　と思ったら、その相手は生徒に灰仁（廃人）と呼ばれ、舐められまくっているクズ人間でした。本作はそんな廃人教師と、ちょっとネガティブすぎる「JK」の絶妙な距離感のラブストーリーです。

　見どころは普段の不真面目さとは一変して、時折見せる灰仁の教師としての顔です。ギャップに「5割増しでかっこいい！」、かと思いきや、急におやじギャグを言われ「せっかくのドキドキした気持ちを返せ！」という気分になります。読めば、感情がジェットコースターのように急降下、急上昇する作品です。

●顔しか取り柄がない生徒会長：柊御門『しかない生徒会』（著：モリエサトシ）

著：モリエサトシ『しかない生徒会』第1巻（白泉社）

　この学校では、生徒会が生徒たちから「しかない生徒会」と呼ばれています。その会長である柊御門（ひいらぎ・みかど）は顔しか良いところがありません。面白いと思えばすぐ実行させ、自分は高みの見物を決め込むところが残念です。しかし、良すぎる顔は何物にも勝ります。会長の笑顔は世界といっても過言ではありません。

　ほかの生徒会メンバーも、恋、頭脳、人望、金しかありません。しかし、その取り柄だけは誰にも負けない、ある意味最強な生徒会です。全2巻で、すでに完結した作品のため長編作品が苦手な方でも読みやすい作品です。

●デビュー会見をして即引退！？　バツ3アイドル：蕪木一世『不祥事アイドル』（著：慎本真）

著：慎本真『不祥事アイドル』第1巻（白泉社）

　不祥事を起こしてしまったアイドルで結成されたグループ「SCaNDaL（スキャンダル）」。なかでも最年少で20歳の蕪木一世（かぶらぎ・いっせい）は、デビュー会見で三度離婚したことを言ったことによって即引退することになった過去があります。素直なのか、バカなのか分からない天然具合が、読み進めていくごとに病みつきになっていく作品です。

「SCaNDaL」のメンバーはトップアイドルになるためなら、どんなことでもやるという精神で仕事に挑みます。ほかのメンバーの不祥事を起こした理由はもちろん、ファンには見えない、努力している姿をのぞくこともできます。

●小学生にお金をせびる圧倒的、クズ人間：春乃『凛子ちゃんとひもすがら』（著：七瀬八）

著：七瀬八『凛子ちゃんとひもすがら』第1巻（コアミックス）

「ヒモ」と自称する春乃を、小学生の凛子が50万円で買ったことから始まる、少し奇妙で温かい、ふたりの物語です。

　春乃は、小学生の凛子にカップ麺をおごってもらうほどのクズ人間。しかし、凛子にとっては、温かい食事を作ってくれる恩人のような人でした。お金は返せないといいながらも「夜道は危ないよ、何かあれば連絡して」と、優しくする。いや、人としては普通のことかもしれないけど、優しいと感じさせてしまうイケメンさが春乃にはあるのです。さすが、自称「ヒモ」ですね。

　普段がクズであればあるほど、時折見せる優しさとのギャップで恋に落ちてしまいます。イケメンって罪ですね。

（マグミクス編集部）