モフモフ動物が登場する「異世界もの」マンガ4選 巨大化がトレンド？

■異世界へ転生した主人公はモフモフに好かれがち！？

「モフモフ」した生き物は思わず触りたくなってしまう魅惑の存在です。最近の「異世界もの」のマンガには、多種多様なモフモフした生き物をメインキャラクターにした作品が増えています。そのなかでも、特におすすめしたい4作品を紹介します。

●本が読みたかっただけなのに！　聖獣たちのお世話係に任命されることに『引きこもり令嬢は話のわかる聖獣番』

　主人公は苦手な引きこもり令嬢・ミュリエル。人づきあいが苦手な彼女でしたが、母親が病に倒れ、治療費を稼ぐために働く必要に迫られます。父の勧めで、本好きなミュリエルが選んだのは王宮の図書館司書でした。イケメン面接官にたじろぎながら、どうにか一次面接が受かった、と思っていたミュリエル。しかし、受けていたのは聖獣番の面接だったことが発覚します。最終試験で聖獣のリーダー（ウサギ）に、ニンジンをあげたミュリエルは聖獣のお世話係に任命されてしまうのです。

　この作品に登場する聖獣という生き物は、巨大化したウサギ、イノシシ、モグラなどの総称です。見た目はとても愛らしいウサギ・アトラが実はものすごく凶暴だったり、逆に狂暴そうな見た目のイノシシ・レグは美しいものが好きで、かわいらしい性格だったりと、聖獣それぞれが個性豊かです。

　注目したいのは、アトラのわたあめのようにフワフワした毛並みです。現実世界のウサギは小さいため、顔をうずめる程度で我慢するしかありませんが、アトラの大きさであれば、「全身がウサギに包まれる」という夢も叶いそうです。

●「獣人×紳士」は最強の組み合わせ！？『第七王子に生まれたけど、何すりゃいいの？』

マンガ：おだやか、原作：籠の中のうさぎ『第七王子に生まれたけど、何すりゃいいの？』第1巻（一迅社）

　チェントロ王国の第七王子・ライモンドは前世の記憶を持ったまま生まれました。王位を望まないライモンドはどうすればいいのか分からず、悩みます。はじめは疎まれていたライモンドですが、その誤解もだんだん解けていき、上の兄弟にも使用人にも愛されるという、末っ子王子の異世界ライフが描かれた作品です。

　お城の近衛兵として働いている獣人・キュリロスはとてもイケメンな猫です。性格はとても紳士で、ブリティッシュショートヘアのような見た目をしています。仕草がキザなのに、様になるキュリロスはライモンドにとって、「師匠」と呼ぶほど憧れの存在です。とても艶やかでずっと触っていたくなるような毛並みをしています。

●山から滑落したらシロクマに転生！？『シロクマ転生 森の守護神になったぞ伝説』

原作：三島千廣、マンガ：草野ほうき『シロクマ転生』第1巻（KADOKAWA）

　主人公・久間田熊吉（くまだ・くまきち）は山登り中に滑落し、次に目を覚ましたら深い森の中でした。きょろきょろ周りを見渡そうとすると体に違和感が……。近くの池をのぞき、自分がシロクマになっていることを知ります。前世の記憶を頼りに生活をしていくサバイバル異世界マンガです。

　シロクマ・クマ吉の中身が28歳の自称「おっさん」というギャップがたまりません。見た目はシロクマそのままなのに、仕草がなんだかおっさんのようにも見えるのです。ほかにも、登場するケモ耳少女たちがクマ吉に抱き着くシーンは「かわいい」と「かわいい」がかけ算されていて頬が緩むこと必至です。

●拾った犬（？）がでかすぎた『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』

原作：謙虚なサークル、マンガ：石沢庸介『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』第1巻（講談社）

　庶民だった頃の記憶を持ったまま転生したサムール王国の第七王子・ロイド。前世で魔術の研究ができなかったロイドは、第七王子という自由な身分と最高の環境で、魔術に没頭する日々を望みます。しかし、天才だ、とはやし立てる周りのせいでどうにもうまくいきません。そんな魔術に目がないロイドが悪魔的な強さで問題を解決してしまうという、爽快なファンタジー作品です。

　ロイドのおかげで狂暴性が抜けたベアウルフ・シロ。ロイドに救われた後もあとを追い、飼われることになります。モフモフ感はもちろんのこと、人間かのように動く姿は頬が緩んでしまうほどのかわいさです。ほかにも魔人や天使が小さな生き物に姿を変えて登場します。ぜひ、マスコットのような生き物に癒やされてください。

　今回紹介した作品以外にもモフモフした生き物が登場する作品はたくさんあります。日々の疲れを癒やすために異世界へ、モフモフを堪能しにいくのはいかがでしょうか。

（マグミクス編集部）