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家族で楽しめる、海外のクリスマスアニメ5選。浮かれた空気に疲れた人も「ほっこり」

マグミクス / 2021年12月18日 17時10分

家族で楽しめる、海外のクリスマスアニメ5選。浮かれた空気に疲れた人も「ほっこり」

■大人から子供まで 人の温かさにグッとくるアニメ

 日本でもなじみ深いクリスマスですが、「恋人と過ごす日」「イルミネーション」「プレゼント」といったイベント的なイメージがまず思い浮かぶのではないでしょうか。一方、海外ではクリスマスを家族で過ごすのが一般的だからか、ファミリーや全年齢向けのクリスマスアニメが数多く製作されています。そこで今回は、クリスマスに大人から子供まで楽しめる海外のアニメ作品を5つ紹介します。

●『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1994年)

 ハロウィンのお祭りを人間界へ送り出す不思議な町、ハロウィン・タウン。人を怖がらせるのが大好きな住人たちの人気者、カボチャ王のジャック・スケリントンは、毎年毎年ハロウィンの準備を繰り返す毎日にうんざりしていました。ある時迷い込んだクリスマス・タウンの華やかさに魅了され、「ハロウィン風クリスマス」を思いつきます。

 ジャックは自分流の素敵なクリスマスを人間界に届けようと、ハロウィン・タウン総出で準備に励みますが、サンタクロースを「サンディ・クローズ(鋭い爪を持つ男)」と勘違いして拉致したり、子供たちに用意したプレゼントは人を怖がらせるおもちゃだったりと、やりたい放題。彼に思いを寄せるつぎはぎ人形・サリーの心配をよそに、どんどん暴走していきます。クリスマスの幸福感とハロウィンの不気味さが入り混じる同作は、それぞれの行事のあり方を問うファンタジー作品です。

 ちなみに、東京ディズニーランドのアトラクション「ホーンテッドマンション」は、ハロウィンから年明けまでの期間限定で、本作をもとにした「ホーンテッドマンション ホリデーナイトメアー」という特別バージョンになります。ジャックやサリーをはじめとするハロウィン・タウンの住人たちが贈る、ちょっぴり不気味で愉快なクリスマスを体験することができます。

●『ミッキーのクリスマスキャロル』(1983年)

 金貸しのスクルージは大金持ちだけれど、ドケチでいじわるな老人。あるクリスマスイブの夜、過去・現在・未来を司るクリスマスの精霊たちが現れ、スクルージはそれぞれの精霊に連れられて不思議な体験をする……。

 イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの名作をディズニーキャラクターたちが演じる『ミッキーのクリスマスキャロル』は、邦題にミッキーの名前を冠していますが、主人公はドナルドの伯父さんで世界一の金持ち、スクルージ・マクダック。金勘定しか頭にない主人公を熱演しています。ほかにも、スクルージにこき使われる青年をミッキー・マウス、今は亡霊となっている友人をグーフィーが務めるなど、数々のディズニーキャラクターが登場し、原作を知らない人にも親しみやすい映像になっています。

 タイトルの「クリスマスキャロル」とは、イギリスで裕福な家庭をまわって寄付を求めるときに歌われていた歌だそうです。過去や未来で自分自身や自分が関わった人びとの姿を見たスクルージは、果たしてどんなクリスマスを迎えるのでしょうか。人への思いやりは、お金よりも豊かなものを与えてくれることを優しく教えてくれる、ディズニーのクリスマス作品です。

●『スノーマン』(1986年)

『スノーマン』DVD(アニプレックス)

 イギリスの絵本作家・レイモンド・ブリッグズの代表作を映像化した、有名なアニメ作品です。原作の絵本を読んだ記憶のある方も多いのではないでしょうか。

 雪の降り積もるある日、少年は自宅の庭で雪だるまを作ります。その夜、時計が12時をまわると雪だるまに命が宿り、少年と雪だるまは一夜だけの冒険に出かけます。

 色鉛筆の柔らかいタッチで描かれる世界と、夢のような雪だるまの物語は、冒頭のデヴィッド・ボウイのナレーション以外一切のセリフがありませんが、絵本と同様に今なお世界中で愛される作品です。雪だるまと手を取り合って空へ飛び立ち、森や海を越えて北極へ向かうシーンは、主題歌の「Walking In The Air」と相まって心に残るシーンです。

 2012年には、アニメ化30周年の節目に再び制作スタッフが集まり、かつて雪だるまと遊んだ少年が住んでいた一軒家に引っ越してきた少年を主人公にした『スノーマンとスノードッグ』が製作されました。『スノーマン』とあわせて、温かくて切ない冬の物語を味わえる作品です。

●『グリンチ』(2018年)

『グリンチ』DVD (NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)

『グリンチ』は、アメリカの児童文学作家・ドクター・スースが1957年に発表した児童文学『いじわるグリンチのクリスマス』をもとに、これまで3度映像化されている人気作品です。フー村のはずれに住むひねくれ者のグリンチが、村の住人みんなが大好きなクリスマスを盗んでめちゃくちゃにしようと計画します。

 20代より上の年代では、ジム・キャリー主演で実写映画化された『グリンチ(2000年)』を思い起こす方も多いと思いますが、今回は『ミニオンズ』や『SING/シング』を手掛けた制作会社「イルミネーション」によるアニメ版を紹介します。

 グリンチが自ら発明した機械で村にいたずらしようとして自滅する場面は、アニメ版だからこそできるハチャメチャぶり。そして子供時代のグリンチはくりくりの瞳で、大人になった姿からは想像もできないかわいらしさです。グリンチがひねくれた性格になってしまった経緯や、村に住むサンタクロースを探す女の子・シンディ・ルーとの関わりを子供にもわかりやすく描いています。村のクリスマスのシーンの美しさも、おすすめしたいポイントです。

●『スヌーピーのメリークリスマス』(1965年)

『スヌーピーのメリークリスマス』Blu-ray(ワーナー・ホーム・ビデオ)

 スヌーピーは日本でもおなじみのキャラクターですが、もともとは、アメリカの漫画家・チャールズ・M・シュルツによる新聞連載漫画『ピーナッツ』の登場人物です。本作は『ピーナッツ』シリーズ最初のアニメ作品です。

 スヌーピーの飼い主、チャーリー・ブラウンは、クリスマスの時期がなんとなく憂鬱。友達のルーシーに誘われてクリスマス劇の監督をすることになりますが、みんな稽古なんてそっちのけでダンスに熱中。そしてステージに飾るクリスマスツリーを調達しますが、クリスマスの主役のような派手で大きいツリーではなく、細く小さい粗末なツリーを選び、みんなからバカにされてしまいます。

 まわりのみんなはウキウキ、スヌーピーさえ自分の犬小屋を派手に飾りつけているなか、チャーリー・ブラウンはクリスマスの商業的な雰囲気に違和感が。「クリスマスの本当の意味って何だろう?」

 まわりと同じように楽しめないのは、自分の心に問題があるとチャーリーは考えていましたが、親友のライナスがクリスマスの来歴を彼に教えたことにより、心の平穏を得ることができました。

「ぼくのクリスマスは商売とは無縁なんだ」

 本作は、アメリカでクリスマスの時期になると必ず放送されるほど定番となっています。キリスト教が生活に根付いているアメリカでは、日本以上に派手なデコレーションやプレゼント商戦が毎年繰り広げられます。だからこそ、少し立ち止まって考えてみる時間も必要なのかもしれません。クリスマスの浮かれた空気に疲れてしまう人にとっても心が休まる、ほっこりできる作品です。

 今回紹介した5作品に共通するメッセージは、クリスマスには「人を思いやること、幸せを祈ること」に意味がある……ということではないでしょうか。楽しいアニメを観ながら、自分自身も温かい気持ちになれる素敵なクリスマスをお過ごしください。

(マグミクス編集部)

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