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平成ウルトラマンにもあったトラウマ回3選 「検索NGな言葉」を生んだ悲劇とは?

マグミクス / 2021年12月14日 19時40分

平成ウルトラマンにもあったトラウマ回3選 「検索NGな言葉」を生んだ悲劇とは?

■時に子供にも容赦がないのは、昭和でも平成でも同じ!

 昭和ウルトラシリーズでは「トラウマ回」と呼ばれているエピソードが少なくありません。有名どころでいえば『ウルトラマン』の第23話「故郷は地球」でのジャミラ回、『ウルトラセブン』の第26話「超兵器R1号」でのギエロン星獣戦、そして今なお語り継がれる問題作『帰ってきたウルトラマン』第33話「怪獣使いと少年」などなど、トラウマ回と呼ばれるものは得てして屈指の傑作エピソードとしても記憶されています。

 子供向けだからといって決して容赦せず、テーマ性を深めたエピソードは視聴者の心をえぐってくるものです。

 こうした「トラウマ回」は昭和ウルトラシリーズに限ったことではありません。その遺伝子を受け継いで制作された平成ウルトラマンにもまた、「トラウマ回」と称される傑作エピソード群が存在しています。

●『ウルトラマンガイア』第39話「悲しみの沼」

『ウルトラマンガイア』第39話の「悲しみの沼」は、一部からは「平成のジャミラ」とも言われていますが、「反戦」への想いがこれほどまでに前景化した話も稀有に思われます。

 とある田舎の底なし沼に怪物が出現。しかしこの沼を管理する平野老人は怪物を守ろうとしています。平野は先の大戦で「細菌部隊」に所属しており、怪物は新型の細菌兵器で怪物化してしまった、かつての親友であると明かすのです。

 近藤は戦争でひとり娘を奪われており、沼の中で死ぬこともできず苦しんでいました。巨大化し暴れる近藤(ツチケラ)は最終的にガイアの力で「良心」を取り戻し昇天します。救いのある結びではありましたが、近藤が細菌兵器の実験台にされ怪物へと変貌を遂げる描写は実にショッキングなものでした。

●『ウルトラマンネクサス』11話・12話のリコ回

 平成ウルトラマンでもっともトラウマを植えつけたエピソードは何かと問われたら、多くの人はこの話を挙げるのではないでしょうか。『ウルトラマンネクサス』で11話、12話にわたり放送された、いわゆる「リコ回」です。

 11話に登場する「リコの絵」は今では「検索してはいけない言葉」としてネクサスを知らない人にすら認知されています。一体、どんな話だったのでしょうか。

 主人公・孤門一輝とその恋人で美術大学に通う斎田リコ。ある日、孤門がリコの家に遊びに行くと、なぜかその家はがらんどう。普段はかわいらしい絵を描いていたはずのリコですが、壁一面に貼られていたのは身の毛もよだつグロテスクな絵画。

 そして衝撃の事実が発覚します。なんとリコはすでに殺害されており、自覚のないまま敵の操り人形となっていたのです。さらに彼女は闇の巨人ダークファウストへと姿を変えてしまい……まさに陰鬱の極みとも言えるエピソードです。

●『ウルトラマンマックス』第22話「胡蝶の夢」

 前作『ネクサス』から一転、原点回帰で明るい作風となった『ウルトラマンマックス』にも、子供たちが悲鳴をあげた「トラウマ回」はしっかり登場します。それが第22話「胡蝶の夢」というエピソード。監督が実相寺昭雄さんという時点で推して知るべし……のトラウマ回に仕上がっております。

『ウルトラマンマックス』の脚本家である男が、不可思議な夢の世界に迷いこむというメタ設定。そこでは脚本家が主人公カイトになっています。そこで怪獣造形担当らしい女と出会うのですが……緑のかかった光に照らされた女優さんのなんとも言えぬ不敵な笑みが実に不気味! 圧巻!

 夢と現実を行き交う奇妙な構成ゆえに、視聴者もまたその女から逃れられないのでは……という恐怖を覚えました。

 今回ご紹介したのは、平成ウルトラシリーズでも初期の作品に該当するもの。以降の「ウルトラ」シリーズにおいても、子供たちの心に不協和音を残す「トラウマ回」はもちろん存在しています。これらを観て育った子供たちは、今では大人に成長しています。果たして当時どんな印象を抱いていたのか……気になってしょうがありません。

(片野)

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