『ダンガンロンパ』10周年記念の夜公演 豪華声優陣の熱唱と朗読劇がファンを魅了

■人気楽曲のバンド演奏に続く、声優陣による朗読劇

　ハイスピード推理アクションゲーム『ダンガンロンパ』の10周年を記念したイベント「超高校級の大同窓会」が、2021年11月27日に埼玉・ところざわサクラタウンで開催されました。バンドメンバーによるシリーズ人気楽曲のライブや豪華声優陣による朗読劇などが披露された夜公演の様子をレポートします。

　当イベントに顔をそろえたのは、緒方恵美さん（苗木誠・狛枝凪斗役）、井上喜久子さん（東条斬美役）、豊口めぐみさん（江ノ島盾子役）、松風雅也さん（葉隠康比呂役）、荒川美穂さん（ソニア・ネヴァーマインド役）、日笠陽子さん（霧切響子役）、小清水亜美さん（澪田唯吹役）と、『ダンガンロンパ』歴代シリーズで印象的な役を演じた声優陣。さらに、バンドメンバーとして高田雅史さん(Key)、福田淳さん(Gt)、岩瀬聡志さん(Key)、目木とーるさん(Gt)、TABOKUNさん(Ba)、青山英樹さん(Dr)も参加していました。

　まずスタートを彩ったのは、モノミ（演：貴家堂子）のアナウンス。イベント中の注意事項を説明した後「こまめなセーブは忘れないでね？」とシリーズお馴染みの台詞も飛び出しました。

　続いて現れたのは『ダンガンロンパ』シリーズの顔、モノクマ（演：TARAKO）。「ダンガンロンパが発売されて10周年を迎えました。やったね！ホントはもう11年なんだけど細かいことは気にしない」と、節目から1年過ぎてしまっていたことについてはとりあえずスルー。さらに「『ダンガンロンパ』シリーズがここまで来たのはボクのおかげ！」と言い放ち、モノクマらしさ全開のトークを披露しました。

　続いてバンドの生演奏がスタート。『ダンガンロンパ』を代表する多くの楽曲が演奏され、イベント会場を熱気が包みます。

　ライブが終わり闇に包まれた壇上を、誰かがすすっと移動し、ライトアップ。そこで姿を現したのは、緒方恵美さん、井上喜久子さん、小清水亜美さん、松風雅也さんら豪華声優陣。そう、朗読劇の始まりです。「闇鍋を完食しないと出られない部屋」に閉じ込められたストーリーを生で演じる声優さんたちの姿と声は、会場のファンを魅了しました。

■緒方恵美さんがエンディングテーマをメドレーで…

東条斬美役の井上喜久子さん

　朗読劇の終了後は再びライブパートをはさみ、続けて声優陣によるビデオメッセージが公開されました。『ニューダンガンロンパV3』で王馬小吉を演じた下野紘さん、百田解斗役の木村良平さん、『絶対絶望少女』で苗木こまる役の内田彩さんが、それぞれファンへの感謝とキャラクターへの愛を語りました。

　特に、内田さんは初代のころから『ダンガンロンパ』をプレイしていたそうで、初めて台本を読んだときに「こまるが本作の主人公」と書かれていた驚きと喜びで、涙を流したことを明かしました。

　ここからイベントはフリートークへと移行。まず最初に、井上喜久子さんが期待通りに「17歳です」と自己紹介し、周囲から「おいおい」と突っ込まれるいつものやり取りが展開され、どこか安心したような空気が会場を包みました。フリートークではMCの松風さん、日笠さん、緒方さん、小清水さん、井上さんがライブの生演奏や朗読劇の内容を語り合って盛り上がりましたが、なかでも会場を驚かせたのが井上さんによる東条斬美のコスプレ写真です。あまりに見事なコスプレの出来映えは、来場者と配信視聴者の心に刻まれたことでしょう。

　続いて、声優陣からのメッセージが公開。『2』の主人公、日向創役の高山みなみさん、腐川冬子役の沢城みゆきさん、左右田和一役の細谷佳正さん、朝日奈葵役の斎藤千和さんらのコメントに加え、モノクマ役のTARAKOさん、モノミ役の貴家堂子さんからもメッセージが届いていました。

　濃厚な時間はあっという間に過ぎ去り、イベントは最後のプログラムに。ここでファンを待っていたのは、なんと緒方さんの生ライブ！

　緒方さんが長時間のイベントの疲れも見せず歌い上げたのは、『V3』エンディングテーマ『断鎖 -break-』から『2』のエンディングテーマ『出航 -departure-』、さらに『1』のエンディングテーマ『再生 -rebuild-』のメドレー。コロナ禍の状況で久々に耳にした生歌に、会場に集ったファンは熱心に耳を傾けていました。

　そして最後の声優さんたちのあいさつも終わり、ついにイベントも終了した……と思った次の瞬間、スクリーンに映し出されたのが、この日サプライズ発表となったスパイク・チュンソフトの新作ミステリーゲーム『超探偵事件簿 レインコード』。数点の画像のみの公開でしたが、今後の展開にまだまだ期待できそうです。

　

（早川清一朗）