『ちびまる子ちゃん』で声優ブレイクのTARAKOさん きっかけは「作者の声とそっくり」?
マグミクス / 2021年12月17日 6時10分
■『うる星やつら』で声優の演技力を磨き上げる
12月17日は、声優・シンガーソングライターなど多彩な活躍を続けるTARAKOさんの誕生日です。おめでとうございます! 1981年のTVアニメ『うる星やつら』の幼稚園児役でデビューしたTARAKOさんは1990年から放送された『ちびまる子ちゃん』のさくらももこ(まる子)役で飛躍的に知名度を上げました。声優だけではなく、シンガーソングライターや脚本家、エッセイストなど、マルチな活躍を続けている多才な人物です。
『うる星やつら』で声優としてデビューしたTARAKOさんですが、実はオーディションではラム役を受けており、残念ながら落選していたというエピソードがあります。しかし個性的な声が評価され、ほぼ毎回収録に呼ばれて諸先輩方に混じってさまざまな役をこなし、演技力を磨き上げました。
その後も『戦闘メカ ザブングル』のチル役など、さまざまな役を演じているTARAKOさんですが、当時も今も珍しいアルファベット表記のため、実際に1980年代のアニメを見ていた筆者としては演じていたキャラクターの数以上に強い印象が残っています。
特によく覚えているのが『機動警察パトレイバー』に登場した、進士幹泰の奥さんである多美子役。出番が少ないにも関わらず、感情演技と建前演技の切り替えが絶妙で、強い存在感を放っていました。
そうして演技の仕事を続けるなかで、『ちびまる子ちゃん』のさくらももこ(まる子)役のオーディションを受けたところ、原作者のさくらももこ先生と「声がそっくり」という奇跡的な出会いにより見事に主役を射止め、ブレイクを果たしました。
同作で大きく知名度を上げたTARAKOさんは、TVのナレーションやバラエティ番組方面に進出し、何気なくTVをつけていると不意打ちのように声が聞こえてくることがしばしばあるほどの活躍ぶりを見せています。
■深く、美しい演技もできるが、自身は「シンガーソングライター」
1990年発売のTARAKOさんのCDアルバム「あなたが大好き」(BMGビクター)
TARAKOさんといえば、「まる子」のような舌足らずな演技が思い浮かぶ人も多いと思いますが、実は演技の幅が広い方でもあります。2001年に放送されたTVアニメ『Noir』ではラスボスであるアルテナの声を担当。このときTARAKOさんが披露した芝居は、慈愛に満ちた重厚さを持ちながら、自らを慕うものを容赦なく射殺する非情さを同時に表現しうるものでした。
正直な話、エンディングでクレジットを見て「え? TARAKOさんどこかにいたっけ? ……アルテナってあのラスボスっぽい人!?」と驚愕したことを告白します。アルテナを見るまでは、TARAKOさんがそのような演技をする方だとは思いもしなかったのです。個人的にはTARAKOさんの真価を思い知らされたと感じています。
声優としての活動が目立つTARAKOさんですが、ご自身は「自分は声優ではなくシンガーソングライターである」とバラエティ番組などでしばしば訴えています。シンガーソングライターとしてのデビューは1983年で、その後も2000年代にかけてコンスタントに活動さしています。
すでに『ちびまる子ちゃん』の放送が開始されて30年あまりが経過し、「まる子」はサザエさんやドラえもんのような、国民的なキャラクターのひとりとして認知されるようになりました。しかし長寿番組の例にもれず、役者の交代も頻繁に起こっています。まる子の祖父、友蔵役は故・富山敬さんから故・青野武さん、そして今は島田敏さんへと受け継がれています。
まる子の姉のさきこ役は故・水谷優子さんが若くして病に倒れた後は豊嶋真千子さんが受け継ぎました。番組の看板でもあったナレーションのキートン山田さんも勇退し、現在は木村匡也さんが担当しています。
TARAKOさんご自身も「ダンガンロンパ」シリーズのモノクマ役を大山のぶ代さんから引き継いだ経験をお持ちで、先日も『ダンガンロンパ』10周年イベント「超高校級の大同窓会」で演技を披露していました。まだまだこれからも元気な声を聞かせ続けてほしい方のひとりです。今後のますますのご活躍をお祈り申し上げます!
(早川清一朗)
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