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ガンダム作品の「気苦労艦長」4選。いかなる苦境でも任務に忠実な中間管理職の鑑

マグミクス / 2021年12月20日 6時10分

ガンダム作品の「気苦労艦長」4選。いかなる苦境でも任務に忠実な中間管理職の鑑

■常に振り回される、そして人がいない…「艦長はつらいよ」

 ガンダムシリーズの「艦長」といえば、ブライト・ノアといっても過言ではないと思います。彼は、なりゆきで艦長を任されたり、わがままで主張の強い主人公らを指導したり、息子が色々やらかしたりと、気苦労が絶えなかったでしょう。しかし艦長ともなれば多かれ少なかれそんなものかも……。そこで今回は、彼のように気苦労が絶えなかったと思われる、ガンダム作品の4人の艦長に光をあてたいと思います。

●シャアの副官、ヘルメット艦長「ドレン」

 ジオン軍のドレンとシャア・アズナブルの出会いについては『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』で描かれています。ルウム戦役時、通信経由で初対面を果たしお互い認め合う仲に。後に、ドズル・ザビがシャアに与えた軽巡洋艦ファルメルのクルーとしてドレンは登場し、正式なシャアの部下になります。

 シャアが認める忠実にして優秀な副官ドレンですが、シャアという男に振り回される運命に。着任早々、責任者の艦長であるはずのシャアは「わたしは大宇宙の戦士だ」とパイロット専念を宣言し、艦長の座をあっさりドレンに譲ります。そのくせピンチになるとシャアはドレンの背後から「どうする? ドレン艦長(ニヤリ)」とパワハラまがいのプレッシャー。

 シャアが私怨によりガルマ・ザビを見殺しにすると左遷され、ドレンは唐突に上司がいなくなるという事態に。一旦地球で再会しますが、ドレンの最期はシャアの命令がきっかけでした。ドレンが宇宙にいる際、シャアは地球から宇宙に上がるホワイトベースの頭を抑えろと命令。結局、手が付けられないほど成長したアムロにファルメルは墜とされドレンは戦死してしまいました。

●教官不在のなかで指揮を執る「レアリー・エドベリ」

『機動戦士ガンダムF91』に登場した地球連邦軍の女性艦長代行のレアリー22歳。レアリーはスペースコロニー「フロンティアIV」がクロスボーン・バンガードの急襲を受けたため、フロンティアIに逃げた練習艦スペース・アークの艦長代行を務めました。

 なぜ代行なのかというと、教官以下、士官、下士官が出払ってしまったため。そんなレアリーに面倒なことが多くのしかかります。主人公シーブック・アノーをはじめ多くの避難民を収容することに。そしてレジスタンスを仕切る退役軍人コズモが艦内でデカい顔をし始めます。

 極めつけは、正規軍人が登場したにもかかわらず、その軍人が「練習艦と言えどもクロスボーン・バンガードのせん滅戦に参加してもらう」と、艦長の継続と戦闘参加を求めるという無茶ぶり。避難民を乗せているためか艦としての戦闘シーンはありませんでしたが、無事フロンティアIを脱出し宇宙へ。その後も、ザビーネ隊に見つかったものの避難民がいることを主張して見逃してもらうなど、命がけの綱渡りが続きました。

 22歳で艦長代行を務めるはめになったレアリーは、面倒を背負いこむことが多かったですが、緊急事態での冷静な対処や敵方にも臆せず交渉する大胆さといった点では、優秀な艦長でした。

■コウ・ウラキを育てた艦長の悲運

レアリー艦長代行は、新型モビルスーツ「F91」の顔を見て「ガンダムF91ってコードにしようよ」と提案した名付け親でもある。画像は「『機動戦士ガンダム F91』Blu-ray(バンダイビジュアル)

●軍閥政治に巻き込まれ死刑に……「エイパー・シナプス」

『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場した地球連邦軍・強襲揚陸艦アルビオンの艦長シナプス大佐45歳。短気な一面もありますが、部下からも慕われる人望と指導力の高い軍人です。結果として失敗が目立ちますが、少ない戦力ながら局地的な判断力は優れていたと思われます。

 このシナプスが貧乏くじを引かされていると思われるのは、まず地球のトリントン基地に停泊中のアルビオンからガンダム試作2号機(以下:2号機)が強奪されたことから始まります。そもそも連邦軍基地内の脆弱な警備に問題がありそうですが、シナプスはそのまま2号機の奪還作戦の命令を受けます。その後、デラーズによる地球へのコロニー落としを阻止するべく、命令違反を犯し3号機を奪いますが、コロニー落としの阻止は失敗してしまいました。

 ここまで読むとシナプスは無能に感じられますが、決してそうではなく、常に前線で戦うも軍閥政治に巻き込まれ、十分な友軍を得られなかったため失敗を重ねたという側面もあります。

 そして、一部の映像作品や公式ホームページによると、シナプスは軍法会議にかけられ、死刑を宣告されていました。

●せっかく届けた補給物資を「決死」で積み込む「ガデム」

『機動戦士ガンダム』に登場するジオン軍の補給艦パプアの艦長ガデム。立派なヒゲをたくわえた高齢の軍人です。シャアの補給物資要請によりパプアに搭乗しルナツーに現れたガデムは、物資を積み替えている最中で、ホワイトベース隊のモビルスーツから砲撃を受けます。

 せっかくここまで物資を運んできたというのに不運なガデムは、自らザクI(いわゆる旧ザク)に乗り込み、運搬の手伝いをするという責任感と健気さを見せます。戦闘に巻き込まれながらも苦労の末、補給を完遂、パプアも撃沈されると、ガデムは丸腰の旧ザクでガンダムに挑みます。シャアに「そのザクでは無理だ!」と止められますが、なんのガンダムのビームサーベルをかわしてタックルを決めました。が、2撃目のサーベルを食らい爆死してしまいました。

 口ぶりではかつては歴戦のモビルスーツ乗りで、プライドもあったであろうガデム。慣れないであろう補給艦を任され苦労も多かったと思われる彼は、それでも忠実に任務をこなし、実直に作戦を完遂。その姿はテレビアニメで1話しか登場していないのに、人気のキャラになっています。

(南城与右衛門)

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