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『遊郭編』第3話 アニオリで描かれた「伏線」の演出、堕姫登場に鳥肌!

マグミクス / 2021年12月20日 13時10分

『遊郭編』第3話 アニオリで描かれた「伏線」の演出、堕姫登場に鳥肌!

■堕姫演じる沢城みゆきさんの演技が「すさまじい」回

 2021年12月19日、TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』の第3話「何者?」が放送されました。ついに「遊郭編」におけるボス的存在、上弦の鬼「堕姫(だき)」が登場しました。緊張感が高まり始める、序章ともいえる今回のストーリーは、アニメオリジナルで追加された表現の数々にもゾクゾクしてしまいました。

●「冒頭」と「Cパート」の演出に鳥肌

 アニメオリジナルとして描写されたシーンが、3話では神がかっていました。遊郭の闇夜に長く潜み続ける鬼の怖さ、堕姫の強さがホラータッチに描写され見入ってしまいました。

 モノクロで表現される吉原大門。「江戸 吉原」という仰々しい文字と同時に、前話では鉄のアーチだった吉原大門が木製の質素な門として描かれます。昭和時代劇風な表現だなと感じていると、場面は屋敷で遊女が花魁に向かって、正体を問いただすシーンへ移ります。

 数百年にわたり、鬼のトップとして君臨し続ける上弦たち。その一角である「堕姫」の初登場を、過去の回想シーンとして描くなんて! マンガ原作では、彼女の登場はもう少し後のお楽しみでした。想定外のオリジナルな描写のおかげで、この後の登場が俄然ワクワクさせられました。

 アニメオリジナルの表現といえば、Cパートもゾクゾクしました。遊女たちに介抱された善逸が、ひと息ついた瞬間に襲いかかる影。ここもマンガ原作では描かれていない経緯で、アニメで表現されることでもう少し先の展開への「伏線」が描かれていました。

●堕姫を演じる沢城みゆきさんの声に圧倒される

 そんなワクワクを引き連れて、初登場した上弦の陸・堕姫ですが……。声を吹き込んだ沢城みゆきさんの演技が、もう「すさまじい」のひと言でした。

 遊女たちを威圧するときの怒りの声。店の女将への、落ち着いたトーンなのに威圧感に満ちた声。こと無惨様への敬愛に満ちた声(無惨様はこの登場シーンでの服装から、マイケル・ジャクソンと呼ばれ笑いを誘いました)。店の男主人(楼主)に懇願され、笑みを浮かべ優しげに語りかける声。

 1話だけで目まぐるしく変わる、千変万化の声。優しい声から怜悧な声へと、一瞬でトーンが変わる様には、画面越しでも十に分怖さを伝えてくれました。想像と期待をはるかに超える存在感。初登場で残したそのインパクトに、思わず「沢城さんありがとう!」と叫びたくなる思いでした(笑)。

 戦闘シーンがほぼなしで、作画、演出、声優達の演技で興奮冷めやらない時間を過ごさせてもらった第3話。次話は展開的に、炭治郎たちと堕姫との戦闘が始まる可能性があります。ここまでで高まりに高まった物語への期待感が、ついに爆発しそうです。

(サトートモロー)

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