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2021年ディズニー4大ニュース 夢の国も、アメコミも魔法も…進化が止まらない

マグミクス / 2021年12月29日 15時10分

2021年ディズニー4大ニュース 夢の国も、アメコミも魔法も…進化が止まらない

■多様化する価値観に対し、作品もアップデート

 毎年新作映画やディズニーリゾートの話題に事欠きませんが、2020年に配信サービス「ディズニープラス」が始まったことで、コロナ禍が続くなかでもディズニーファンは楽しみが増えたように思います。そして映像作品も多様化する価値観に対応した作品が次々と発表されています。今回は、2021年にディズニーファンの間で盛り上がったディズニーの話題を4つ紹介します。

●東京ディズニーシー、新テーマポート「ファンタジースプリングス」の動画や情報が続々公開

 2018年に東京ディズニーシーのエリア拡張、2019年には新エリア名称が発表されていた、「ファンタジースプリングス」は、「魔法の泉が導くディズニーファンタジーの世界」をコンセプトに、ディズニー映画『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『ピーター・パン』の3つのエリアとディズニーホテルで構成される、東京ディズニーシー8番目のテーマポートです。

 当初は2022年のオープンを予定していましたが、のちに「2023年度内でのオープン」と延期を発表。発表当初からコンセプトアートは公開されているものの、その全貌は明らかになっていないため、続報が待たれていました。

 そして、東京ディズニーリゾートが38周年を迎えた2021年4月15日に、イメージ模型の一部を、さらに11月17日にはドローンで撮影した建設過程の映像が公式YouTubeで公開されました。

 イメージ模型は、「ファンタジースプリングス」の風景をより具体的に想像してもらえるように、改めて模型に色をつけ、さまざまな角度から模型を撮影。ドローンでの撮影は、建設サイト全体の様子を工事の始まった2019年6月から2021年8月までの建設サイト全体の様子を上空からの視点で見ることができます。立体化されたイメージと実際の建設過程を合わせると、より完成時の想像が膨らみます。

 2020年は、同年9月28日に東京ディズニーランドにオープンした、ファンタジーランド・トゥモローランド・トゥーンタウンに広がる新エリアでの『美女と野獣』『ベイマックス』のアトラクションが大きな話題となりましたが、「ファンタジースプリングス」も映画の世界観を体験できるアトラクションやレストランが予定されているので、完成が待ち遠しいですね。

●ディズニープラス、新レーベルを発表

『四畳半タイムマシンブルース』キービジュアル(C)森見登美彦, KADOKAWA / 四畳半タイムマシンブルース製作員会

 北米では2019年11月にサービスが開始され、日本でも2020年6月11日から提供開始されている、ディズニー公式動画配信サービス『Disney+(プラス)』。これまでも、ディズニー、ピクサー、マーベル、ナショナルジオグラフィックの作品や配信オリジナルを観ることができましたが、2021年10月27日から、自社作品以外を配信する新ブランド「スター」が登場。『デッドプール』などの20世紀スタジオ(旧21世紀フォックス)系列の映画作品や、『ウォーキング・デッド』などの海外ドラマが楽しめるようになりました。

 海外作品だけではなく国内アニメも充実。『呪術廻戦』『進撃の巨人』『僕のヒーローアカデミア』『PSYCHO-PASS サイコパス』など人気作が視聴可能になりました。また、2022年には『四畳半タイムマシンブルース』『サマータイムレンダ』『ブラック★★ロックシューター DAWN FALL』の世界独占配信が決定しています。日本のディズニープラスが国内アニメと今後どう関わっていくのかも気になります。

●MCU作品が次々と発表

『シャン・チー/テン・リングスの伝説 MovieNEX』Blu-ray(ウォルト・ディズニー・ジャパン)

『アべンジャーズ・エンドゲーム』をもって、キャプテン・アメリカやアイアンマンらが中心となって物語が展開されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)フェーズ3が終了。2021年1月にディズニープラスで配信が開始された『ワンダヴィジョン』からフェーズ4の幕が上がりました。

 ドラマシリーズは、ワンダの不思議な新婚生活と喪失感を描く『ワンダヴィジョン』、キャプテン・アメリカから盾を受け継いだサムの葛藤やバッキーとの冒険を描く『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』、自らの行動で時空を歪めてしまったロキが、時間の流れの混乱を収めるためにタイムトラベルをする『ロキ』、アベンジャーズを辞めたいホークアイが彼に憧れる少女との出会いを通して自らの過去と向き合う『ホークアイ』の4作品が配信。

 映画では、ブラック・ウィドウ=ナターシャ・ロマノフの過去を描く『ブラック・ウィドウ』、MCU初のアジア系ヒーロー『シャン・チー/テン・リングスの伝説』、7000年もの間人類を見守ってきた10人の守護者たちが、地球滅亡の危機に立ち向かう『エターナルズ』が公開・配信されました。

 ほとんどの作品の舞台がサノスの「指パッチン」や『エンドゲーム』のその後の物語となっており、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』をはじめとする来年以降公開が予定されているMCU作品との間をつなぐ重要な作品群であることは間違いないでしょう。

 また、さまざまなキャラクターの視点からのフェーズ3までの戦いを知ることで、アベンジャーズの掲げる「正義」が人びとに及ぼした影響もうかがえます。年末年始のお休みを利用して、MCU三昧も悪くないかもしれません。

●ディズニー長編アニメーション60作目『ミラベルと魔法だらけの家』公開

『ミラベルと魔法だらけの家』ポスタービジュアル (C)2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

 ディズニー長編アニメーション記念すべき60作目は2021年11月26日から公開中の『ミラベルと魔法だらけの家』。作品の舞台はコロンビアで、主人公のミラベルは、魔法の力を持つ家族のなかでただひとり「魔法のギフト」をもらえなかった少女。ディズニー作品初の南米ヒロインかつ、初のメガネをかけたヒロインとなります。

 公開初週の全米ボックスオフィスランキングでは興行収入約31億円で初登場1位に輝き、日本でも、初日3日間で興行収入約1億7600万円、洋画作品では首位スタートを記録しました。

 活き活きと動くキャラクターに鮮やかな色彩の映像美、ラテンポップと心を打つバラードと多彩な音楽であふれているのは、さすがディズニークオリティと言うべきでしょうか。そして、家族のなかで劣等感を抱くミラベルだけではなく、一族に授けられる魔法の役割に縛りつけられているミラベルの姉妹たちの苦悩にもスポットを当てています。同作のストーリーは家族の大切さだけではなく、共に生きていくための価値観の更新の必要性を私たちに伝えてくれるように感じられます。

 全世界の老若男女に夢と魔法の世界を届けるディズニー作品ですが、ディズニーランドは新たな想像の世界を拡大し続け、ディズニーアニメやMCU作品は新しい時代に合わせた価値観のアップデートを行っています。今年も進化を感じるディズニー関係の動向でしたが、2022年のディズニーは映画やアメコミ文化をいかにして盛り上げていくのか、楽しみにしたいと思います。

(マグミクス編集部)

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