自分の写真を見せてくる男「昔は悪かったんだ」 3コマ目に意外な姿！

■不愉快な気分になるどころか祝福したくなる過去の「悪かった」話

「俺ってこう見えても昔は悪かったんだよね」と、スマートフォンの画面を見せてくる男性。過去に不良だったことを自慢するタイプなのかなと困惑しますが、彼が見せてきた画像を眺めると、そこには意外な姿が映し出されていて……。

　ジョンソンともゆきさん（@tomo_yuki2525）が、テンポの良い3コマの作品を公開しています。「ただのいい話やんけ」「2コマ目の写真が本当にリアル」「心なしか3コマ目の哀愁がすごい」など、読者から大きな反響のあったマンガです。

　作者のジョンソンともゆきさんに、お話を聞きました。

ーー『体調』のお話はどのように生まれましたか？

「昔悪かった自慢」を裏切る形でネタが描けないかなぁと思って、いろいろ模索して生まれたネタです。ただ、入院だとか病気だとかそういう直接的な表現を避けた方が見ている人の負担にならないと思ったので、できる限り言葉や見せ方を注意して考えました。

ーー本作は3コマで構成されています。「3コマで描こう」というのは、制作のどの段階で、どのように決まったのでしょうか？

　3コママンガを描こうと思って描き始めてはないですね。Twitterでは「4コママンガだけ！」など制約を設けて描いてはないので、ネタに合わせてコマ数が決まる形になってます。今回もネタがまずあって、そこからマンガにするとしたら3コマがちょうど良かったので3コマにしてます。

『ゆかいなまんが』（KADOKAWA）

ーー2021年には、ジョンソンともゆきさんの単行本『ゆかいなまんが』が刊行されました。そちらのご紹介もお願いいたします。

　1コママンガから2コマ、3コマ、4コマまで、SNSで自由に投稿してきたもののなかでお気に入りのマンガだけをピックアップしてまとめたものになります。1コママンガは「ページが寂しいかも」と思って全てのものにオマケのイラストを追加しましたし、描き下ろしの4コママンガも30本近くあるフルカラー本です。

ーー単行本が発売された感想はいかがでしょうか。Twitterなどでの日々の投稿での作品発表とは、また何か違いがありましたか？

　最初に担当してくださった編集の方にもお伝えしたことなんですけど「別に単行本を出さなくても良い」という気持ちでした。一生残り続けるものですし、納得がいく形で進められないならやりたくないという気持ちも大きかったです。そもそもほとんどの作品がSNSを遡れば見ることができますし、「本にする意味」みたいなものが必要だと思いました。

　実際にできあがった本はかなりかわいらしいデザインですし、「本」として手に取ってほしいものになったと思ってます。長い間付き合っていただいたデザイナーさんや担当してくれた編集者の方に本当に感謝しかないです。

ーー現在もTwitterで精力的にマンガを公開なさっています。創作にあたり、原動力となっているものはありますか？

　基本的にただネタを考えるのが好きなので、こういうふうにたくさんの反応をいただけたりお仕事をたくさんもらえたりするのが、ただただうれしいですし原動力になります。

（マグミクス編集部）