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『鬼滅の刃 無限列車編』魘夢の重要な言葉4選 今さらながらゾッとする!

マグミクス / 2022年1月9日 13時10分

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■言葉の奥底から湧きたつ「ドS」感にゾッ…

 放送中のTVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』では、悪態や暴言を吐く上弦の陸・堕姫の「ドSぶり」が話題になっています。堕姫の場合は、イライラや感情をぶつけるタイプのドSですが、他者の不幸や苦痛に悦びを感じる嗜虐的なドSぶりだったのが「無限列車編」で倒された下弦の壱・魘夢(えんむ)です。

 魘夢は、ファンの間で「パワハラ会議」と呼ばれる場で、下弦の鬼たちが次々と鬼の始祖・鬼舞辻無惨に殺されていくのを見て、「私は夢見心地で御座います」とウットリするような、ゆがんだ性格をしています。その一方で、とても慎重派であり、緻密な計画を立てる頭脳派です。自分は表に出ることなく、緻密な計画を進め、人質も取って備えるという周到さ。そんな魘夢ですから、登場シーンこそ少ないものの、印象的で深い言葉を残しています。この記事では、今さらながらゾッとする魘夢の言葉を探っていきます。

●「人間の原動力は心だ 精神だ」

 魘夢は人間を手下として使い、炭治郎ら鬼狩りを殺害するつもりでした。心身ともに鍛え上げた鬼狩りであっても、「精神の核」を破壊すれば廃人になるし、そうなってしまえば簡単に殺害できるからです。彼は、人間の「心」「精神」について、ただ、戦略的につぶしておくべき弱点として考えていることが分かります。

 実は、炭治郎も無限列車に乗り込む直前の蝶屋敷で、栗花落カナヲに「人は心が原動力だから 心はどこまでも強くなれる!!」と、よく似たことを言っています。自分の感情や心にフタをして、コイントスで行動を決めていたカナヲにとって、炭治郎が見せたコイントスとこの言葉は、心に灯された小さな光となりました。炭治郎の言葉から「心」は、自分が自分らしく生きていくための大切なものであると伝わってきます。

 人の弱点である心を弄ぶ魘夢。人の心の強さを信じている炭治郎。そして、「心を燃やせ」と、後輩たちに言葉を残して亡くなった煉獄さん。使う人によって言葉の意味も大きく異なるのです……。大切なものだからこそ、攻撃して壊すという魘夢の言葉の闇の深さにゾッとします。

●「夢だと気づくまで そこは現実なのだ」

 魘夢は血鬼術によって強制的に人を眠らせ、その記憶を読み取って幸せな夢や悪夢へと陥れることができます。自分の手下になった人間たちに他人の夢のなかに入り込ませ、無意識領域にある「精神の核」を破壊させるのです。そして。相手が廃人になって無気力になったところで攻撃し、殺すつもりでした。

 魘夢の手下となったのは、現実の苦痛やつらい記憶から逃れたい人たちで、「幸福な夢を見させること」をエサにして彼らを操っていたのです。もちろん魘夢には彼らの命を守る義務もなければ、意志もありません。鬼である彼にとっては、人間はそもそも食料であり、使い捨てにできる手駒でしかないのです。

 この「夢だと気づくまで そこは現実なのだ」という言葉は、倒すべき相手である鬼狩りに対しての言葉でしたが、手下として使っている人間たちにとって夢は、それが現実ではないと気づいていても、逃げ込みたい、逃げ込むしかない場所でした。それをちらつかせながら悪事に手を染めさせる魘夢……。彼のしたことは、まさに鬼の所業であり、気づいていて夢を見る人々の心の内を思うと胸が痛みます。

●「俺は全力を出せていない!!」

 炭治郎と伊之助の攻撃に追い詰められ、魘夢はついに頸を斬られます。崩れゆくなかでつぶやいたのが、この「俺は全力を出せていない!!」という言葉です。

 たしかに魘夢の計画はよく練られていました。多くの人が集まり、それでいて外界からは隔離できる列車を戦いの場に選んだこと。列車と一体化することで、より大きな力を持ち、乗客をそのまま自分をさらに強化するための食料にできること。乗客を守りながら戦わなくてはいけないという不利な状況に炭治郎らを追いこんだこと。いずれも炭治郎らを大いに苦しめました。しかし、煉獄さんの強さや炭治郎と伊之助のチームワーク、眠って発揮された善逸の技、鬼でありながら人間を守る禰豆子の存在によって、魘夢は200人もの乗客をひとりも食べることができないまま負けたのです……。

 そんな魘夢のもっとも残念な点は計画に失敗したことではなく、「全力を出せていない」と言い訳し、しかもそれが煉獄さんや炭治郎、伊之助、善逸、禰豆子のせいだと責任転嫁している点です。ただの肉の塊になってなお負け惜しみを言って他人を恨み、自身を省みない魘夢……。悔しさや恥ずかしさから、「全力が出せていないだけ……」「実力が発揮できなかっただけ……」と言いたくなった時には、あのボロボロ崩れていく魘夢のなれの果ての姿を思い出すとグッと踏みとどまれるかもしれません。

●「何という惨めな悪夢…だ…」

 人の夢を操り、陥れてきた魘夢。敵である鬼についても、何かしらの救いやゆるしが描かれることの多い『鬼滅の刃』ですが、魘夢にはそういう温かい光は注がれません。彼の場合、人間だった時にも他人をだまして苦しめ、それを反省することもなかったので、いたしかたない最期なのかもしれません。ただ、最後の最後に、そんな自分の人生(+鬼としての期間)を「惨め」「悪夢」と魘夢自身が感じたのは、ほんの少し残っていた人間性なのでしょうか……。

 登場シーンこそ少なかったものの、魘夢はいくつもの印象的なセリフを残しました。あなたの心には、どんな言葉が残っていますか?

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記

(山田晃子)

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