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「一年戦争」後も活躍したジオン軍の残党たち。ガンダム作品を熱くさせる戦いを展開

マグミクス / 2022年1月10日 7時10分

「一年戦争」後も活躍したジオン軍の残党たち。ガンダム作品を熱くさせる戦いを展開

■大規模な活動を行った組織も

『機動戦士ガンダム』で描かれた一年戦争が終結したあとも、ジオン軍の残党たちはそれぞれの組織を形成して活躍しました。今回は、『機動戦士ガンダム』以降の作品で描かれた代表的なジオン残党軍について振り返ります。

●装備も充実した一大勢力「デラーズ・フリート」

『機動戦士ガンダム 0083 STARDUST MEMORY』に登場したデラーズ・フリートは、ギレン・ザビの親衛隊長を務めていたエギーユ・デラーズ中将によって0081年8月15日に立ち上げられました。

 グワジン級戦艦グワデンに加え巡洋艦15隻、モビルスーツは約60機を装備しており、当時としては地球圏最大のジオン残党勢力として活動、旧サイド5の暗礁宙域に、破壊されたスペースコロニーや戦艦の残骸などを流用した基地「茨の園(いばらのその)」を建設し、地球連邦軍に対する抵抗運動を行いました。

 ガトルとザクIIのパーツを組み合わせたドラッツェを製造するなど周到に準備を重ね、アナベル・ガトー少佐を主力とした「星の屑作戦」を決行しますが、作戦中に引き込んだシーマ・ガラハウ少佐の裏切りに遭いデラーズ中将は死亡。GP-02に搭載された核弾頭により連邦軍に多大な損害を与えますが大局を覆すには至らず、実戦部隊はカリウス・オットー軍曹を除き凄惨な最期を遂げました。

●多くの軍人が集まり地球に迫った「アクシズ」

『機動戦士Zガンダム』から登場した、小惑星アクシズに逃げ延びたジオン残党勢力。当初の指導者はマハラジャ・カーン。マハラジャの死亡後は娘のハマーン・カーンが引き継いで地球圏への帰還を果たしました。

 敗戦時に逃亡したジオン軍が最も多く集結した拠点であり、シャア・アズナブル大佐やドズル・ザビ中将の忘れ形見であるミネバ・ラオ・ザビを含む1万人の軍人とその家族など3万人が到着しています。その後も人口の流入は続き、独自のモビルスーツ開発能力を備えるに至りますが、政情は不安定で、クーデターなど多くの混乱を経たのちにハマーンが実権を握りました。

 宇宙世紀0086年2月6日に核パルスエンジンを用いアクシズは地球圏へ向け発進。翌0087年10月12日に地球圏に到達しエゥーゴとティターンズの争いに介入。ティターンズの壊滅後はネオ・ジオンへと改名し、一時的に地球圏の制圧に成功します。しかしネオ・ジオン内部での抗争により自滅し、ハマーンもジュドー・アーシタとの一騎打ちに敗れ戦死。0089年1月17日、抗争は終結しました。

■残党たちの勢力は徐々に衰えていき…

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』で、シャア率いるネオ・ジオンは連邦軍と大規模な戦闘を繰り広げた。画像は「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」DVD(バンダイビジュアル)

●入念な準備の上で行動を開始した「ネオ・ジオン」(シャアの反乱)

 宇宙世紀0092年12月22日、シャア・アズナブルを総帥とした艦隊がサイド1のスウィート・ウォーターを占拠。新たなネオ・ジオンの幕が開けます。シャアは潜伏期間の間に反地球連邦組織やネオ・ジオン残党を糾合。アナハイム・エレクトロニクスの協力を得て新型モビルスーツを調達し、入念に準備を進めていました。

 0093年2月27日に地球連邦政府に事実上の宣戦布告を行うと、3月3日には小惑星5thルナを占拠し、地球連邦政府を恫喝する目的でチベットのラサへ落とします。このときシャアは専用機サザビーを駆り宿命のライバルであるアムロ・レイのリガズィと交戦し圧倒。アムロがサザビーと戦える対等のモビルスーツに乗れるよう、サイコ・フレームの譲渡を決意します。

 3月12日にはアクシズを地球に落とすべく行動を開始しますが、ロンド・ベル隊の決死の爆破作戦によりアクシズはふたつに分断。シャア自身もアムロの駆るν(ニュー)ガンダムの前に敗北。アクシズの破片を重力圏から押し戻そうとするアムロとともに、光のなかへと姿を消しました。

 指導者を失ったネオ・ジオンは壊滅状態となり、以後のジオン残党の活動はより小規模になっていきます。

●袖付き

「袖付き」とは、『機動戦士ガンダムUC』に登場したネオ・ジオンの残存勢力を母体とした組織です。名目上の党首はミネバ・ラオ・ザビですが、が事実上の指導者は「シャアの再来」と呼ばれるフル・フロンタル。ミネバを祭り上げたことで志が異なる旧ジオンやネオ・ジオンの残党をまとめ上げることに成功し、さらに反連邦の武装勢力も加わっています。

 装備の大半は旧世代機をそのまま利用。新型機とされるギラ・ズールやゼー・ズールも事実上ギラ・ドーガの改修機と、台所事情は極めて厳しい様子がうかがえます。

「ラプラスの箱」を巡る争いに介入し、再び世界を戦火の海に投げ込みますが、ミネバの離反とトリントン基地襲撃の失敗、最終決戦での戦闘で戦力の大半を喪失し壊滅しました。なお、『UC』に続くエピソードを描く『機動戦士ガンダムNT』に登場した「袖付き」部隊はジオン共和国の偽装部隊であり、正確には「袖付き」ではありません。

 その他にも『0083』に登場したノイエン・ビッター隊や『機動戦士ガンダムZZ』でガンダム・チームと交戦した「青の部隊」など、数多くのジオン残党軍が登場しています。コミックス作品に登場する部隊も数多く、今後も残党軍はガンダムの世界で存在感を発揮し続けてくれることでしょう。

(早川清一朗)

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