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『銀魂』の泣ける短篇エピソード。ラジオ体操、ドッグフード、銀さんの優しさにホロリ

マグミクス / 2022年1月10日 18時10分

『銀魂』の泣ける短篇エピソード。ラジオ体操、ドッグフード、銀さんの優しさにホロリ

■なんだかんだで絆の深い万事屋に感動

 みなさんは、『銀魂』の泣けるエピソードと聞いてどれを思い浮かべますか?『銀魂』では「ミツバ篇」「かぶき町四天王篇」「真選組動乱篇」といった涙を誘う長篇が数多く存在する一方で、思わず目頭が熱くなる1~2話完結の短篇エピソードも少なくありません。

 たとえば第二百七十三訓の「ラジオ体操は少年少女の社交場」。この話は、神楽がラジオ体操皆勤の少年と出会うところから始まります。彼は体が弱いせいで寺子屋にもろくに通えず、せめてこの夏は何かやりきろうとラジオ体操皆勤を目指していました。ふたりはラジオ体操を通して次第に仲良くなり、「雨が降っても槍が降っても必ずラジオ体操をやり遂げる」と約束するのですが……。

 ラジオ体操皆勤を目前にして、少年の病状が悪化。神楽は「戻ってくるまでずっと待ってる」と少年に約束し、夏が過ぎても雨が降ってもひとりでラジオ体操に取り組むのです。しかし、待てど暮らせど少年は一向に現れず、思わずくじけそうになる神楽。そんな彼女を側で支えてくれたのは、いつもはいい加減でふさげてばかりの銀時たちでした。

 やがて季節は再び夏になり、ラストには……。このエピソードはファンの間でも人気を博しており、ネット上にも「ラジオ体操の話はいちばん泣ける」「銀さんたちの優しさも話の終わり方も全て好き」といったコメントが相次いでいます。

 第四百~四百一訓の「ドッグフードは見た目より味がうすい」も、隠れた名作と言われているエピソードです。ある日万事屋に深刻な食糧難が到来し、定春のドッグフードさえ銀時たちに奪われるはめに。そんな万事屋に嫌気がさして家出した定春は、置き去りにされた1匹の子犬と出会います。ところが子犬は生まれつき体が弱く、日に日に弱っていきました。定春は何とか子犬を助けようと食料を運び続けるものの、やがて子犬は動かなくなり……。

 次に目を覚ました時には、定春は病院にいました。目の前には銀時がおり、そして銀時が餌を差し出した先にはあの子犬がいるのです。もちろん子犬と定春を助けたのは銀時でした。そして最後にこう告げて、その場を立ち去ります。「我が坂田家はしんどい時は仲良く分け合いだ エサも苦しみもな」と。

(マグミクス編集部)

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