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『ジョジョ』の可哀そうな悪役たち 1人だけ仲間外れ、休眠中に浮気されトラウマが…

マグミクス / 2022年1月14日 18時10分

『ジョジョ』の可哀そうな悪役たち 1人だけ仲間外れ、休眠中に浮気されトラウマが…

■自分のスタンドにまで皮肉られる

『ジョジョの奇妙な冒険』には、実に多種多様な悪役たちが登場します。そのなかには、読んでいるうちに「ちょっと不憫だな……」と思ってしまうかわいそうな悪役も出てくるのが特徴です。

●第2部 「柱の男」最弱の敵……サンタナ

 ジョセフたちが戦う「柱の男」のひとり、サンタナはメキシコで発見されると、ナチスのシュトロハイム隊による研究対象となります。復活したサンタナはザコ吸血鬼を一瞬で細胞ごと捕食、さらに何千年も眠っていたのに、いきなり現代の言葉を理解するなどの知能を見せつけました。そして体を折りたたんで空気供給管から脱出すると、ナチス兵たちをあっという間に皆殺しにします。その後駆け付けたジョセフも大苦戦し、何とか石化させることに成功した強敵、のはずでしたが……。

 その後、ローマで復活した超強敵、カーズ、ワムウ、エシディシの3人とのバトルが白熱すればするほど、波紋のことも知らない、特定の「流法(モード)」も使えない、そもそもひとりだけ仲間外れでメキシコにいたサンタナとはいったい何だったのか……と不憫に思えてくるのです。のちにワムウと同世代であったことも判明しますが、「戦闘の天才」との差があまりにも開きすぎていて悲しくなります。

 サンタナはその後、シュトロハイムを機械人間に改造するための実験で、細切れにされて殺されたと推測されます。

●第3部 更生する決意までしたのに……ボインゴ

 第3部の刺客で、未来を予言するマンガ型のスタンド「トト神」を使うボインゴは、まだ小学校低学年くらいの子供です。ずっと木箱に隠れている内気な性格で、兄のオインゴ以外とは上手く喋しゃべれない彼は、承太郎たちと2回戦うも存在すら認知されずに退場しました。

「トト神」は「〇〇をすれば〇〇になる」と予言するものの、情報を小出しにする上になぜそうなるかの過程を説明してくれないため、彼と組んで戦ったオインゴやホル・ホースは予言を信じ切れずに余計な行動を取ったり、焦りすぎて凡ミスをしたりして結局再起不能になります。

 そんな仲間の惨状を見たボインゴは、自身のスタンドは人助けに使った方がいいと更生するのですが……蹴っ飛ばした木箱がイギーに当たって噛みつかれ入院、さらに暗い性格になってしまいます。その際、「トト神」のマンガに「人の性格がそんなに簡単に変えられ成長できるなら誰も苦労はしません」と、身もふたもないことを書かれるのでした。

■DIOの息子も悲惨な人生を歩んで…

●第6部 ろくでもない人生を歩んでいたDIOの息子……ドナテロ・ヴェルサス

 第6部後半、プッチ神父に協力する3人のDIOの息子のひとり、ヴェルサスは、あまりにも悲惨な人生を歩んでいました。実の母から愛されず家出した彼は、なぜかいきなり空から降ってきたスパイクを持ち歩いていたところ、そのスパイクがイチローが障碍者施設に寄付したものだと判明して逮捕されます。ヴェルサスは手に入れた経緯を正直に話すも、決めつけがひどい判事から「恥を知りなさいッ!」と怒鳴られ、更生施設送りになりました。

 一連の悲劇は、地面が記憶している過去の出来事を掘り起こすスタンド「アンダー・ワールド」が中途半端に発現していたことが原因。その後もヴェルサスは能力のせいで、散々な目に遭い続けます。

 プッチ神父と出会って「アンダー・ワールド」を使いこなせるようになってからは、強敵として徐倫たちの前に立ちはだかりますが、戦闘中に上から目線で小言を言ってくる神父にイラついたこともあって敗北。その後はウェザー・リポートの記憶を掘り起こした結果、「ヘビー・ウェザー」による惨劇を巻き起こし、神父に処刑されて惨めな最期を迎えました。

 同じDIOの息子ながら、「黄金の心」を持ち、10代でギャングのボスに登り詰めたジョルノとの対比も気の毒なキャラです。

●第8部、すべてを失った岩人間……大年寺山愛唱

 第8部の敵である岩人間たちのなかで、いちばん普通の若者っぽく描かれていた大年寺山愛唱。彼はかつて普通の人間の女性と交際しており、彼女のことが好きすぎて、つい自分が「丸々一か月間眠った状態になること(岩人間の習性)」を話してしまいます。

 その結果、彼女は愛唱が隠れて眠っていた自宅ベッドの上に男を連れ込んで情事に及び、愛唱はその一部始終を眠ったまま聞く羽目に……。さらに、彼女は金目当てで愛唱の土地の権利を売り払って逃げてしまいます。家は取り壊され、仲間の八木山夜露に救出されなければ彼は窒息死するところでした。

 そんなトラウマのせいで、愛唱は康穂たちと戦っている最中も常に冷や汗をかき、「救心」を服用する不安定さを見せています。彼のスタンド「ドゥービー・ワゥ!」自体は、呼吸を探知して自動追尾する恐ろしい能力でしたが、それよりも過去の不幸さが目立っていて同情してしまうキャラでした。

(マグミクス編集部)

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