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アニメ『ビルディバイド』第1期最終回で残された謎を、「医療用語」から解き明かす?

マグミクス / 2022年1月18日 15時40分

アニメ『ビルディバイド』第1期最終回で残された謎を、「医療用語」から解き明かす?

■衝撃展開で幕を閉じた第1期、数々の謎も残されて…

 トレーディングカードゲームを主題としたTVアニメ『ビルディバイド -#000000-(コードブラック)』は、2021年12月25日の放送で最終回を迎えました。物語冒頭から数々の謎のあった作品でしたが、その謎はすべて解けたのでしょうか?

※以下の文章には、アニメ最終回を含めた物語の核心について多くの記述がありますのでご注意下さい。

 結論から言えば、いくつかの登場人物に関しての謎については明確な回答がありましたが、いまだに解明されない謎も少なくありません。それは、放送開始前から公式でリリースされたように、本作は第2期を前提に製作された分割2クール作品だからです。

 しかし、主人公である蔵部照人(くらべ てると)の失われた記憶、晩華桜良(ばんか さくら)の肉体が透ける理由、そして照人の妹・菊花がどうして王になったのか?……など、これまで謎としてクローズアップされていた部分のほとんどは解明されました。

 そのうえで、照人と菊花の兄妹による決戦は、第1期の最後を飾るに相応しいシーソーゲームだったと思います。自分の記憶を取り戻して真摯に菊花に向き合う照人。それを受けて菊花もこれまでのヤンデレな部分が消え、本来の自分を取り戻して照人とビルディバイドしました。見ているものも熱くさせる最終戦。最後に照人が菊花にアイオラを返すという決着の方法も秀逸でした。

 第2期がなければ、この感動的な形で最終回を迎えたのでしょうが、これまで裏側でリビルドバトルを操っていた樋熊万里生(ひぐま まりお)がついに本性を現します。そして、菊花の代わりに照人が捕らえられるという衝撃の展開で第1期は終わりました。はたして第2期はどんな展開を迎えるのでしょうか?

 また、他の登場人物に関しての謎は次々と明らかになったというのに、石乃目巽(いしのめ たつみ)だけはいまだに多くの謎を秘めています。どうして樋熊と行動をともにしているのか、その目的は何なのか? ひょっとしたら石乃目に関する謎は、作品にもっとも大きく関わっているのかもしれません。

 そして、第1期最終回でもっとも大きな謎となったのが、エンディング後のアバンで姿を見せた少女らしいキャラクターです。照人不在で物語が始まるであろう第2期で、背中しか見せなかったこのキャラクターが新主人公になるのではないか? とファンの間でささやかれていました。

■タイトルの「コードブラック」から紐解く、「コードホワイト」への展開

アニメ第2期『ビルディバイド -#FFFFFF-(コードホワイト)』のティザービジュアル

 ここからは第2期の展開を想像していきたいと思います。

 発表になった第2期のタイトルは『ビルディバイド -#FFFFFF-(コードホワイト)』。ブラックと対になるという意味で、ホワイトという名前はふさわしいタイトルでしょう。しかし、このタイトルで第1期の「コードブラック」も紐解くと、面白い考察ができます。

 まずコードブラック、コードホワイトという名称にピンと来た人も多いことでしょう。なぜなら、ともに緊急事態を示す医療用の隠語だからです。隠語とは、特定の専門家や仲間内だけに伝わる暗号のようなもの。ただし、このコードのニュアンスは国や地域、病院ごとに変わることも多いそうです。

 この「コード○○」というのは、ドラマ『コード・ブルー』で一躍、メジャーな言葉として認識されました。もっとも海外では使われていますが、日本国内ではほとんど使われていない隠語だそうです。このほかにも、海外ドラマでは『コード・ブラック 生と死の間で』という作品もありました。

 主にコードブラックはテロなどによる危険な事態、爆弾を仕掛けられるなどのことを指すようです。コードホワイトは個人によるトラブル、暴力的な行為に及ぶことや自傷行為などを指すと言われていました。ただし、前述したように個々の場所でローカルルールのように違うので、これという確定したものではないそうです。

 しかし正直な話、筆者としては医療用語説からタイトルが決まったというのはあまりピンと来ません。それは、もっと単純でビルディバイドらしい由来があるからです。それはビルディバイドの色。すなわち4つのディバイド(世界)です。

 ビルディバイドのカードには4つのディバイドに対応した4色。黒、青、白、赤の4種類があります。この中で第1期の主人公である照人のエースは黒のブルーム。それゆえに第1期のタイトルがブラックだったと考えられるわけです。そう考えると、第2期のタイトルのホワイトは、主人公が白のエースを持つ人物だと暗に示していると考えられませんか?

 白のエースを持つ人物といえば菊花はもちろん、照人の押しかけ弟子である棟梨ひより(むねなし ひより)がいます。ふたりとも照人を奪還する目的があるので、第2期の主人公に相応しい人物でしょう。

 エンディング後に登場した謎の背中しか見えなかった少女、それが菊花かひよりかどうかはわかりませんが、照人と同じくフードをかぶり、桜良を思わせるマフラーをしているように見えませんか?

 そんな想像をしながら、4月から放送予定の第2期『ビルディバイド -#FFFFFF-』を楽しみに待ちたいと思います。

(加々美利治)

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