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「オッス、オラ悟空!」は原作にないセリフだった? 歴史に残る、声優たちの名アドリブ

マグミクス / 2022年1月19日 11時50分

「オッス、オラ悟空!」は原作にないセリフだった? 歴史に残る、声優たちの名アドリブ

■「悟空語」は野沢雅子さんのアドリブ!?

 誰もが一度は耳にしたことがある「アニメキャラの決め台詞」。もともと原作で使われているケースもあれば、「声優のアドリブ」から誕生したパターンもあるようです。一体、どのような「名アドリブ」が歴史に名を残してきたのでしょうか?

 まずは「ドラゴンボール」シリーズの主人公である孫悟空の決め台詞です。悟空といえば「オッス、オラ悟空!」のフレーズが定着しているものの、この台詞は原作マンガには一度も登場しません。実は悟空を演じる声優・野沢雅子さんのアドリブらしく、以前「ダウンタウンなう」に出演した際に「冗談で言った言葉がスタッフに気に入られて採用された」と語っていました。ちなみに「オラと戦けってみるか」などの独特な「悟空語」も、野沢さんが考案した台詞です。

 また『ヤッターマン』のボヤッキー(CV:八奈見乗児さん)が、ボタンを押す時に言う台詞「ポチっとな」も有名で、ネット上で話題を呼ぶ名アドリブです。2021年12月14日に『ヤッターマン』の脚本家・小山高生さんが自身のTwitterで、「『ポチッとな』は八奈見さんのアドリブです」とカミングアウト。ファンの間では「ネットショッピングとかでよく『ポチる』って言葉を使うけど、原点は八奈見さんのアドリブだったんだね!」など驚きの声があがっています。

「歴史に名を残す名アドリブ」は他の人気アニメにもありました。例えば『ドラえもん』の声を長年務めた声優・大山のぶ代さんは、よく台本に書かれていた台詞を自己流にアレンジしています。

 同作では「ぼくドラえもんです」というフレーズがたびたび登場しますが、もともとドラえもんの一人称は「ぼく」ではなく「オレ」でした。しかし大山さんは「子供が見る作品」という点に配慮して、アフレコ時に「柔らかい言葉遣い」へと変更したのです。『ドラえもん』が多くの人から愛されているのは、大山さんの機転を利かした「名アドリブ」が少なからず影響しているのかもしれません。

(マグミクス編集部)

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