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「ジャンプ」の王道展開、敵が味方に! グッとくるシーン4選

マグミクス / 2022年1月25日 11時50分

「ジャンプ」の王道展開、敵が味方に! グッとくるシーン4選

■「めしは一緒に食ったほうがうまい」

「週刊少年ジャンプ」でよくある王道展開のひとつに、敵だったキャラが仲間に加わるパターンがあります。とはいえ、最初は悪役だった者たちが簡単に変わるわけではありません。そこには主人公やメインキャラたちの優しい言葉と行動があったのです。

●『ジョジョの奇妙な冒険 第4部』仗助が億泰を助けた理由

『ジョジョ』第4部の序盤、弓と矢で杜王町の住民たちをスタンド使いに変えていた虹村兄弟と東方仗助が戦った際、まず仗助は弟の億泰に勝利します。その後、兄の形兆の恐ろしい軍隊型スタンド「バッド・カンパニー」との戦いが始まるのですが、まだ負けを認めていなかった億泰はそこに割り込んで、兄のスタンドの攻撃をモロに食らってしまいました。

 いったん虹村家の外に出た仗助は、瀕死の億泰に兄のスタンドの秘密を聞こうとしますが、億泰は答えません。それでも仗助は「クレイジー・ダイヤモンド」で億泰を治療しました。そして、「なんで傷を治した?」と聞く億泰に仗助はこう答えます。

「深い理由なんかねえよ 『なにも死ぬこたあねー』 さっきはそー思っただけだよ」

 そっけなくも優しさにあふれたこのセリフに胸を打たれた億泰は、自分の「ザ・ハンド」で仗助に借りを返します。戦いが終わった後、形兆が億泰をかばって「レッド・ホット・チリ・ペッパー」に殺された際も、悲しむ億泰に仗助は優しい言葉をかけました。次のエピソードからは、ふたりは一緒に登下校する親友同士になっています。

●『花の慶次-雲のかなたに-』慶次が捨丸と一緒に鍋を食べる

 戦国一の傾奇者(かぶきもの)、前田慶次の活躍を描いたマンガ『花の慶次-雲のかなたに-』に登場した捨丸は、泣けるエピソードの多い男でした。もともとは慶次を殺したがっている忍者・四井主馬の手下で、弟を慶次の愛馬・松風に蹴り殺されています。しかし、慶次の強さ、傾奇者ぶりに惚れこんでもおり、初登場の際は慶次の家来になるために7人の仲間を殺して首を持ってくるほどの覚悟を見せました。

 その後、捨丸は家来として生きるか、それとも慶次を殺して主馬に侍にしてもらうかの岐路に立たされます。悩んだ捨丸は鍋を作って慶次が食べている間に殺そうとしますが、そこで慶次は「主人も家来もあるか めしは一緒に食ったほうがうまい」と言って、捨丸も食べるように言うのです。主馬の下では残飯しか食べられなかったことを思い出し、さらに傷の心配までされた捨丸は号泣。「こ…こんな人殺れるかよ…殺るんなら正々堂々と戦って殺らなきゃ罰が当たるわ」と慶次についていくことを決意します。

 捨丸はその後も慶次をサポートし、共に戦う一番の家来として付き添います。そして、忍(しのび)として生きていたころには考えられないような、武人としての名誉も得ることになるのでした。自分を殺そうとする者まで、すべて「友」と考える慶次らしいエピソードです。

■「陽の光に満ちた世界を走ってみよ!」

●『ドラゴンボール』天津飯への亀仙人の説得

『ドラゴンボール』は、かつての敵が仲間になることが多いマンガですが、そのなかでも天津飯が改心するきっかけのエピソードは感動的でした。亀仙人のライバル・鶴仙人のもとで学び、殺し屋を目指していた天津飯は、天下一武道会の準決勝で亀仙人が変装した姿のジャッキー・チュンと戦うことになります。自分と互角以上の強さを見せる天津飯の実力を見た亀仙人は、戦闘中に彼を説得する言葉をかけました。

「おぬしそれほどの技をなぜ正しき道に使わぬのじゃ!(中略)安易な悪の道からぬけだせ!陽の光に満ちた世界を走ってみよ!」

 その言葉に動揺した天津飯は少し技のキレが落ちますが、それでも強さは相変わらず。すると、亀仙人は天津飯の強さを喜び、「明るい道を歩んで大物になれよ!」と言い残して自ら退場し、敗退します。

 その後、チュンが亀仙人だと気づいた天津飯との会話でも、亀仙人は彼が悪人ではないことを確信していました。

 そして、天津飯は悟空との決勝戦でも卑怯な手を使おうとする鶴仙人に、「殺し屋にはなりたくない」と気持ちを吐露し、師匠と決別します。天下一武道会後すぐに仲間になるわけではありませんが、天津飯は「明るい道」へと進み始めるのでした。

●『トリコ』三虎と一緒に食事をしようとするトリコと小松

 グルメバトルマンガ『トリコ』に登場する、優れた食材を独占しようとする悪の組織「美食會」のボス・三虎。彼はかつての伝説の美食屋・アカシアの三番弟子であり、過去の悲しい体験からいくら美食を口にしようとクスリともしない孤独な男でした。物語中盤、彼は兄弟子の一龍と戦ったのち、その恐るべき力で人間界の食料を枯渇させてしまいます。

 しかし、そんな男に対して、主人公コンビのトリコ(美食屋)と小松(料理人)は、底抜けの優しさを見せました。小松は他の料理人たちと一緒に「美食會」によって誘拐されますが、そこで腹を空かせた三虎のために数々の料理を振舞い、久しぶりに三虎を笑わせます。

 さらに、小松を迎えにやってきたトリコは、伝説の「アカシアのフルコース」を見つけたら三虎に分け与えることを約束しました。そんなふたりは共通して、三虎に「一緒に食事をする」ことを提案するのです。

 その後、三虎は最終決戦でついにトリコたちのもとへ現れ、一緒にラスボス「ネオ」と戦います。そして、最後の最後に自身の罪を償い、大切な人びとと再び食卓を囲んだことにより、彼の魂は救われるのでした。三虎にまつわる数々のエピソードは、「食材は分かち合うもの」という作品のテーマとも直結しており、涙なしでは読めません。

(マグミクス編集部)

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